映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『イースタン・プロミス』

2008年09月22日 | Weblog
イースタン・プロミス - goo 映画

よい

デヴィッド・クローネンバーグ 監督
ヴィゴ・モーテンセン、ナオミ・ワッツ、ヴァンサン・カッセル、アーミン・ミューラー=スタール、イエジー・スコリモフスキー、シニード・キューザック、ミナ・E・ミナ、サラ=ジャンヌ・ラブロッセ 出演

病院で働くアンナの下に、一人の少女が運び込まれる。意識を失くした少女は、女の子を産み落とし、息を引き取る。バッグに入っていた手帳にはロシア語で日記らしいものが書かれており、少女がロシア人であることが分かる。手術に立ち会ったアンナは、少女の身元を確認するため、ロシア料理レストランのオーナーに相談すると、自分が日記の翻訳をしようと申し出る。しかし、その後、謎のロシア人、ニコライがアンナに近付き始め…。

公式サイトによると「イースタン・プロミス」とは人身売買のことらしいのだが、作品中でなにか説明があったっけ(笑)?
 
非常に男くさい作品。その男くささを強調するために、ヴァンサン・カッセルをホモの(もしくは不能の)バカ旦那にすることで、ヴィゴ・モーテンセンとアーミン・ミューラー=スタールの男性性を際立たせている。

クローネンバーグの前作『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のような、静かな暴力性・隠れた暴力性はあまりなく、どちらかというと明示された暴力性なのだが、そのリズムに緩急をつけることで、観客をぐいぐい引き込む。

サウナでの格闘は女性とホモの男性へのサービスということもあるが(笑)、それ以上に真っ裸にナイフという格別の痛みを観客全員にヒシヒシと感じさせる。

『0093 女王陛下の草刈正雄』

2008年09月22日 | Weblog
0093 女王陛下の草刈正雄 - goo 映画

ふつう

篠崎誠 監督
草刈正雄、黒川芽以、彩輝なお、麻有、和田聰宏、唐橋充、水野晴郎、森田正光、嶋田久作 出演

「ケータイ刑事」のスタッフが贈る、日本初本格パロディ・スパイ映画の決定版!スター俳優とスパイの2つの顔を持つ男・草刈正雄が愛娘を守るため、巨大な陰謀に立ち向かう姿を描く。二枚目俳優・草刈正雄は押しも押されぬ大スター。だが真の正体は女王陛下の元で働く諜報部員、コードナンバー“0093”だった。彼自身もスパイである事実を忘れかけていたある日、20年ぶりに女王様からある指令が下るのだが…。

『女王陛下の007』の次にはこちらを観なければならない(笑)。

予算のない映画において、頑張るのはシナリオと演技だと思うが、シナリオはそれなりの頑張りを見せている(ということは演技はそれほど……ということだ)。

ゆる~いギャグがきまったりきまらなかったりするのだが、黒川芽以に一定のキャラクターづけ(熟語の意味にこだわる)をするなど、努力は認めてやりたい。

主題歌もかなりよい。