映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『ミックマック』

2010年11月03日 | Weblog
よい

ジャン=ピエール・ジュネ 監督
ダニー・ブーン、アンドレ・デュソリエ、オマール・シー、ドミニク・ピノン、ジュリー・フェリエ、ニコラ・マリエ、ヨランド・モロー、ジャン=ピエール・マリエール、ミシェル・クレマデ、マリー=ジュリー・ボー 出演

不幸な人生を送る主人公が、その原因を作った2大軍事企業を相手に、個性豊かな仲間たちと繰り広げる壮大なイタズラの行方を風刺とユーモアを織り交ぜ綴ってゆく。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336264



小意気なコメディ。
映画のすべてが超大作である必要はないし、クソまじめである必要もないのだ。

こういう作品こそ万人に観てもらいたい。

しかし気になったこともある。
この監督の作品を、『デリカテッセン』、『ロスト・チルドレン』、『エイリアン4』、『アメリ』 、『ロング・エンゲージメント』と観てきたが、ブラックユーモア・ファンタジー・SF・恋愛と種類のちがいはあれど、<変態・グロテスク趣味>という根幹にゆるぎはなかった(笑)。こちとら『アメリ』だけ観て、「うわぁ~素敵」などとほざいているオシャレ系女子とは違うのだ!

もちろん本作でも、銃弾が頭にはいったところや軟体女のシーンなど、監督のオリジナリティを感じさせる部分はあった。しかし、一般化・普遍化へ向かおうとする力を感じてしまうのだ。

彼の趣味の悪さ(笑)は、失わないでもらいたい。