映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『抱擁のかけら』

2011年03月25日 | Weblog
よい

ペドロ・アルモドバル 監督・脚本
ペネロペ・クルス、ルイス・オマール、ブランカ・ポルティージョ、ホセ・ルイス・ゴメス、ルーベン・オチャンディアーノ、タマル・ノバス 出演

2008年のマドリード。かつて映画監督として活躍していたマテオ・ブランコは、14年前のある事件で視力を失い、以来ハリー・ケインと名乗って脚本家となり、当時の記憶を封印して違う人生を生きていた。そんなある日、ライ・Xと名乗る男がハリーの前に現われ、自分が監督する映画の脚本を執筆してほしいと持ちかける。やがて、男が自分の封印した記憶に深く関わっていることに気づくハリー。それは、甘美な恋と激しい嫉妬、恐ろしい裏切りに満ちた愛の物語だった──。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335300



映像・音楽よし。脚本がいまひとつ。

これくらいの話、わざわざ映画にしなくても実社会によくある話だと思ってしまうのは、わたしが歳だからか、国民性か、個性の違いか……。

金持ちのエルネスト・マルテル(ホセ・ルイス・ゴメス)もそれほど悪人には見えないのに、彼の息子のライ・X(ルーベン・オチャンディアーノ)の存在を不気味に感じるのは、これももしかしたら脚本の練り込み不足からそうなったのかもしれない。

ストーリーの要素はいろいろ詰め込みすぎているのに、最後までまとまっているのが主人公のマテオ・ブランコ(ルイス・オマール)しかないのもつらい。

悪口しか書いていないが(笑)、標準以上のレベルには楽勝で達している。