映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『ミッション:8ミニッツ』

2011年10月31日 | Weblog
よい

ダンカン・ジョーンズ 監督
ジェイク・ギレンホール、ミシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガ、ジェフリー・ライト、マイケル・アーデン 出演

列車の中で目を覚ましたコルター・スティーヴンスは、見知らぬ女性から親しげに話しかけられ当惑する。ほどなく列車内で大爆発が起きる。再び意識を取り戻すと、そこは軍の研究室の中。彼が体験したのは乗客全員が死亡したシカゴ郊外での列車爆破事件直前8分間の犠牲者の意識の世界だった。それは、次なる犯行予告の時間が迫る中、軍の特殊プログラムによって死亡した乗客の意識に入り込み、列車内を捜索して犯人を特定しようとする極秘ミッションだった。大役を任されたコルターだったが、列車内にとどまれるのはわずか8分。そのため何度も意識を8分前に戻しては爆破の恐怖に耐えながら、徐々に犯人へと迫っていく。しかし同じ8分間を繰り返すうち、そこで出会った女性クリスティーナに特別な感情が芽生えてしまうコルターだったが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340423



デビュー作『月に囚われた男』で、独特の世界観を創りだしたダンカン・ジョーンズ監督の第二作。

SFとサスペンスと恋愛のバランス取りが絶妙で、手堅くまとめている。

犯人は誰か、オレの状態はどうなってんの? という疑問から、クリスティーナ(ミシェル・モナハン)かわいいじゃん、という観客が気になることがいろいろと移動し、うまく収束していく。

できればキスで終わってほしかったのだが……(笑)。さすがアメリカ映画。

『川の底からこんにちは』

2011年10月31日 | Weblog
ふつう

石井裕也 監督・脚本
満島ひかり、遠藤雅、相原綺羅、志賀廣太郎、岩松了 出演

上京して5年目のOL木村佐和子。5つ目の職場で淡々と働き、恋人も連れ子のいる職場の上司、新井健一といった具合に、すべてに妥協の人生を歩んでいた。そんなある日、父の忠男が倒れ、一人娘の佐和子が実家のしじみ工場を継ぐ事態に。最初は渋っていた佐和子だったが、エコにかぶれた健一が田舎暮らしへの憧れを理由にはなしをどんどん進めてしまう。結局、健一とその連れ子を伴って帰郷する佐和子。ところが、工場ではアクの強いおばちゃん従業員たちに圧倒され、おまけに経営は右肩下がりで倒産寸前。そしていつしか妥協の余裕すらないどん底に追いつめられてしまう佐和子だったが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336082



悪くはないが、パッとしない。

ダイオキシンを調べに来た女子大生のシーンは全カットして、そのぶん作品を短くしたほうがいい。

ストーリー上父親とのこと、会社のおばちゃんたちとのこと、自分のカレシとのことと、大きくみっつの要素があるが、どれも工夫が足りない。

『戦争のはらわた』

2011年10月31日 | Weblog
よい

サム・ペキンパー 監督
ジェームズ・コバーン、マクシミリアン・シェル、センタ・バーガー、デヴィッド・ワーナー、ジェームズ・メイソン、クラウス・レーヴィッチェ、アルトゥール・ブラウス、ブルクハルト・ドリースト、ロジャー・フリッツ 出演

第二次大戦中、ドイツの敗色が見え始めた1943年、ロシア戦線。ドイツ軍の一中隊を舞台に、人間味ある伍長と冷徹な中隊長との確執、最高の名誉とされた“鉄十字章”をめぐるドロドロの人間模様を、ペキンパーが大迫力で撮り上げた大作。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=12979



とてもおもしろいのだが、鉄の戒律、スタイリッシュなナチス・ドイツ軍に期待して本作を観ると裏切られることになる(笑)。主人公をはじめ、部隊が人間くさすぎる!

みんなが英語をしゃべっていることもあるが、どうもアメリカ軍にしか見えない。DVDで観たが、どうせなら日本語吹き替え版を入れておいてほしかった。

エンディングまですばらしい。

『僕たちのバイシクル・ロード ~7大陸900日~ 』

2011年10月31日 | Weblog
よい

ジェイミー・マッケンジー、ベン・ウィルソン 監督
ジェイミー・マッケンジー、ベン・ウィルソン、ジャック・ウィルソン 出演

2005年4月6日、大学を卒業したばかりのいとこのジェイミー・マッケンジーとベン・ウィルソンは、イギリスを旅立った。目的は、飛行機を乗らずに自転車だけで7大陸を走破し、世界を全身で体感すること。本作は、そんな2人の気ままにして過酷な3年におよぶ大冒険を彼ら自身がカメラに収めたドキュメンタリー。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340598



GyaO!のオンライン試写会であたって観た。

とても新鮮な印象のドキュメンタリーであった。
演出があまり感じられないのだ。たとえば日本のドキュメンタリーだとエンディングに近づくにつれ、なにかの目標達成、盛り上がりを感じてしまうし、<おきまりごと>としてそういうものを期待してしまう。

本作でのスタートからモスクワまではかなりすんなりと進み、そこから中国までの旅がもっとも危険を感じさせるもので、それ以降は割と平坦なものであった(笑)。エンディングもあっさり。

旅自体がグダグダ・無計画で特に盛り上がりを狙ったりしていないのだ。そこが気持ちいい。

南極に行く途中の島の動物たちまでもが緊張感がない(笑)。