#1.『銀座ブロッサム』(新富町)
ステーキ以外のことを書くのは気が引けるが、今の体で再びステーキに辿り着くまでの再起のロードと思っていただければ幸い。
というか、ここまで入院時の状況や病院食、自宅療養、自宅のご飯を散々UPしていたから既にステーキ縛りというのは崩れているし、まだ再びそこに辿り着くまで時間がかかりそうなので、せっかくだから新しい形を出してみることにした。
そうすると、ステーキの時には行けなかった店に行ける。そのトップバッターとして真っ先に思い浮かんだのが中央区役所近くにある中央会館1階のレストラン『銀座ブロッサム』。
ここは今から十数年前に食材の卸の会社で働いていた時によく出入りしていた所。ほとんど和食部への納品でたまに洋食部にカレーの缶を届けるとかしていた。そしてその時にランチで職場の先輩と食べに行ったが、これがべらぼうに美味かった。日替わりの洋食の方だったがいかにもこだわりの洋食屋さんみたいな感じで、しかも600~700円ぐらい。それから間もなくその会社を辞めた後も、行かなかった時期もあったが、年に1、2回のペースでこの店に来て洋食ランチを食べていた。
しかし、この店にはステーキは置いてないので「ステーキ漂流記」の訪問対象店からは外し、少し足が遠退いたが、ネットで見ると和定食があるらしいし、たしか日替わりも和食があったはず。とにかく今は健康路線。これならフィットする店じゃないか、と思い行ってみた。
すると……
和定食、571キロカロリーでしかも脂質4.2gと思っていた通りヘルシーな数値!
これは行くしかない。ということで券売機で和定食の食券を買う。770円。
窓際の席に座り、スマホを弄っていると、5分したかしないかぐらいで和定食配膳。早い!
和定食は、
ご飯
味噌汁
たくあん
里芋煮他野菜煮付け
お刺身(マグロ赤身3キレ、鯛3キレ、イカ2キレ)
冷奴
という構成。
よく考えてみると、お刺身がなければほとんど病院食のような構成。いや、ようなではなく病院食そのもの。このお刺身のおかげでどうにかレストランの品として出せる。
まずは芋煮辺りから食べる。
うん、ごく普通の芋煮や野菜煮。
うん。
たくあんも、冷奴も……普通。
刺身も……まあマグロに鯛。
不味くはないが、昔洋食ランチを食べた時のような感動はない。いや、ここ5年ぐらいでも洋食ランチを食べた時は「流石!」と太ももをパンっと打ったが、それはないね、この和定食には。
もしかして、和食は並の店だったのかな?
付け加えて、里芋煮にしろたくあん、刺身、ご飯、味噌汁など考えてみると部品を盛り付けるだけだから、そりゃ配膳が早いわけだ。洋食のランチの時は手間隙かけた何かを感じたが、和定食には魂を感じられなかった。
と言って、次回来た時に脂っこい物を頼むわけにはいかないし。うーん、思い出が少しあるだけに普通とか並というのは「銀座ブロッサム」に寂しさを感じた。
★★