http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160302-00000041-mai-pol
以前はアベノミクスの恩恵を全国津々浦々に言っていたのですが、
昨年五月の中国株価の下落以降、その景気低迷が影響しています。
問題の本質は政府がこれだけ金融緩和しても銀行が貸付に足る信用を企業に見出せない点ではないかと思います。
経験則から二つの要因が思い当たります。
公共事業、大企業の協力会社、特定の市場で強いなど特徴のある会社は安易に違う分野で失敗しないでしょう。
つまり、
チャレンジする態勢を作り難いのです。
もう一つが周囲の環境による諦めです。
他の企業と比べればいいからなどで突出した事までしないのでしょう。
諦めさせないテーマを本来は役所が融資などの形でトライさせるのが過去の事例でした。
そう言う事を書いてみると一番の問題点はこれまでも指摘されている通り、
うまくいっていないのは三本の矢の三番目『成長戦略』です。
簡単に上手く行くなら他の国でも成功していると思います。
継続して構造改革を行う、規制緩和の推進を問題なく行うなどでしょう。
もう一つが地方創生なのですが、印象としてバラツキが有ります。
成功例を見ると特色によるセールスのようなポイントが必要なので難しいのが現実でしょう。
単純に失敗とは言いませんが、派遣法改正であまり将来が見通せないままになりました。
民主党の方法は正社員化で、中国では賃金の上昇へ繋がり失敗しましたからそれで良いとも思えません。
選抜して有能な人だけでも正社員化させる将来への夢が要ると思います。
最大のミスはアベノミクスの中身ではなく、国民との意志疎通ではないかと推察します。
一部の人間には有り難いが、多くの人には恩恵が無関係で、
消費増税やインフレは無差別にのしかかってきますから。
ただ、民主党政権のような金融政策で中国経済低迷・アメリカ利上げに影響された場合を考えると
背筋が寒くなります。