下記の記事に異説を唱えたいと思います！

日本にあふれる「無意味な労働」、生産性が低いのはこれのせいだ【怒れるガバナンス】

日本にあふれる「無意味な労働」、生産性が低いのはこれのせいだ【怒れるガバナンス】：時事ドットコム

日本の生産性が低いのではなく、安く優秀な物やサービスが提供できるのです。

何故安く提供出来るのかを一番簡単に説明するとそれは他でもなく、米国や中国他に輸出していますからその分大量生産出来ています。

その点では中国が市場解放するまではトップでした。

中国が生産し始めて日本の物量を超えた瞬間にそうでもなくなった物は有るのかと思います。

何しろ、14億の市場を国内に有していますから。

銅の値段など、その需要調整で決められるくらいに強いのは強いのです。

反面、精度や高等技術になるとまだな点もあるから日本がニッチでやっていけているのです。

では何故高く売ったり、給与を高くする交渉にならないのかが謎になりますよね。

勿論、相当に高等なエンジニアなら高額な年俸の人もいます。

しかしながら、大半はこの国の制度で安くなる宿命なのかと思います。

では何故、低賃金と言うカテゴリーに入る人達が存在するのかをきちんと理解しているのかです。

先ず、パートの本来の姿は専業主婦の小遣い稼ぎでした。

だから、今でも103万の配偶者控除の壁は存在しますよね。

バイトにしても本来は学生さんが勉強の合間に働いて学費などを稼ぐものだったように記憶しています。

状況が変わったのはおそらくITバブル後とか、リーマンショック後なのかと推察します。

ただ、1986年に出来た派遣法が1996年に改正されて職種が拡大しています。

この辺りから既に怪しいのかと言わざるを得ません。

非正規の割合は

>労働力調査によると2020年における非正規社員は2090万人。 これは前年比で75万人の減少となる。 雇用者全体(5620万人、役員除く)に占める比率は37.2％。

と出てきます。

必ず非正規が安いとは限りませんが、大まかには差があるようです。

それとこれはたぶん記者さんだと実感が無いのかと思いますが、

>大企業=100とした企業規模間賃金格差は、男性で、中企業88.0、小企業80.2、女性で、中企業95.0、小企業87.4です(厚生労働省「賃金構造基本統計調査」2020年)。

と言う話です。

つまり、確かに無駄な資料作りや無駄なサービス、忖度は有るのですが、それはそれを出来る所だからやっているだけです。

簡単な話、専門部署が再生封筒や再生紙で我慢しているのに総務辺りがきちんとした白い紙でコピーするのと同じ話です。

ですが、生産性が悪いのかと言えばそうではなく既に外注化されていましたから。

本質的には価値観を追求するような状況になれば良いだけの話です。

非正規雇用の話になると政治が悪いかのような話をする人がいます。

しかしながら、そうでなければ更に失業率は高まって大変な世の中になった筈です。

極端な例で言えばブラジルのように治安の悪化とかになるのでしょう。

何故、大きなプロジェクトを日本で出来なかったのかが本質的な問題でも有るのかと思います。

そうすればまだ救いようがあったのでしょうけど、結局儲からないような状況の物を作ってしまい、その結果次の大型プロジェクトが出来難い状況なのかと思います。

瀬戸内海に架かる橋とかそんな感じでした。

海ほたるの東京湾アクアラインもその頃出来ています。

2000年までに出来ていますが、その後ビックプロジェクトはどうなんですかね。

思いつくのだとスカイツリーが2012年でした。

結局、オリンピックも無観客で終わって関係者の方々しか見れてませんよね。

そう言う意味ではある程度先読みしたプロジェクトを成功させないと活気づかないのでしょう。

財政は財政、景気は景気とならない時点でおかしいし、景気対策が雇用対策でないのも変です。

物価が上げられなかった背景に物価上昇は増税と同じと言うような風潮があったのもあるのでしょう。

そう言う、日本の問題点をきちんと整理した政治、行政にならないから内部留保を引き出せるような投資先も作れないのです。

田中角栄さんが日本列島改造論でインフレにした後、福田さんがその物価上昇を抑えた辺りから既に日本の官僚政治の問題点はあったのかと思います。

それと復興予算38兆に上る額があったのですが、それに比較して今回のコロナ対策費用は

政府 新たな経済対策を決定 財政支出 総額55兆円余 | 新型コロナ 経済影響 | NHKニュース

となりそうです。

去年も対策費用を計上していましたからかなりの額にはなるのです。

それで問題なのは景気もそうですが、雇用や労働者の待遇が改善するのかです。

そこまでいかないと個人消費拡大でGDPも上がるような拡大サイクルにならないのでしょう。

一番問題なのは政治がその後に続くプロジェクトまで考察してある程度儲けられるような投資するインフラ整備にしないのがいけないのです。

そして拡大サイクルになると物価上昇がありますから、それも配慮した構想を官僚に練らせるのがポイントなのかと思います。

それとこんな事を書いて失礼ですが、マスコミが主婦相手のレベルで話をするからいつまで経ってもインフレになる拡大サイクルを形成しないような意見が出てしまうのかと思います。

特に最近で言えば給付金について困っている人にと言うのですが、その実態まで解析しないのは無責任です。

きちんと解析してその人数や規模、給付まで考えたものを出せないとまた低賃金でも働かざるを得ないような人達を増やす事になります。

因みに記事のような話でリストラすれば一時的に良くはなりますが、周期的にリストラしないといけない体質になります。

本来はその間に次の経営の柱となる事業を展開しないといけないのですが、ほぼ全域でリストラしていれば当然ですがそんな事業が見つかるほど世間は甘くないです。

だって、最近の傾向を見ると例えば子供向けのアニメとか、ゲームとかで儲ける方が楽ですよね。

子供は自分の財布ではありませんから。

そんな経済で回してしまうと結局、大人に余裕がなく消費は我慢されるような傾向になりますよね。

意外と生産性が悪いのではなく、本当に悪いのは消費でしかも自分の為にすらつかってくれない大人なのかもしれません。

少しは何かを変えていかないと市場の拡大は望めないのですけど。