15日。ブッシュ大統領の支離滅裂な演説が始まった。
「銀行預金は1000万円まで保証されている」
とか言いつつ、
「景気浮揚策が功を奏するまでまだ時間がかかる。アメリカの景気は底堅い。大丈夫だ」
とか言ってて本当に支離滅裂。
当然、こんな事を大統領が発言すれば、一般庶民は現ナマゲットの為、銀行に走る。健全な状態の銀行でも、これが大規模になると倒れる事がある。しかも今、アメリカの銀行は、どこもとてもじゃないが健全な状態とは言いがたい。
パニックを抑えたいのは判る。でもそれじゃ逆効果で、それで安心する人がいるとは、俺には思えない。
ブッシュ「(アメリカ)国民はまず深呼吸をして欲しい」
いや、まず大統領が深呼吸してください。
んで、さらに同日に発動する、空売り規制強化の緊急命令。
空売りとは、有価証券を他人から借りて売却し、値段が下がったところで買い戻して返却する取引の事。有価証券の価値が下がれば下がるほど儲かる。
これを規制するとどうなるかと言うと、下げ相場で買い手がつかなくなるのだ。当然だ。誰もがヤバいと思っている状況で誰が買うのよ。積極的に買ってくれるのは空売りしているヤツなのだ。
買い手がつかなければ、どんどん価格が下落していくのが、市場というヤツだ。市場に任せれば大丈夫とか言ってた竹中氏は、今の状況にどう言い訳するんだろうね。
ま、規制強化というのは貸し株の根拠のない空売りを禁止するという意味であり…。アメリカがどれだけ空売りで儲けてたかという証左でもある。
つまり、アメリカは今まで、貸し株の根拠のない空売りを黙認していたわけで、どれだけムチャクチャだったのかと言う事だ。その点ではいい気味である。
アメリカでは支払えなくなったローンは、担保となっている不動産さえ手放せば、支払わなくてOKなのだ。
日本は違う。必死こいてローンを返したのだ。
アメリカのシステムは、そういう意味で、負債を銀行が引き受ける。すると、世界中を巻き込んで崩壊する。すんげえ迷惑だ。米銀が破綻すれば、日本だって無事ではすまない。おそらく邦銀が資金注入をするだろう。
日本のバブルの時もそうだったが、結局は貯金して現金を持っていた奴が最終的には一番強かった。
FXで儲けた連中の話は最近もう聞こえてこない。アレは元々、金融先物部門の連中がリストラされて再雇用された先なのだ。一般人をゴミとしか思っていない。
日本のバブル対策をさんざん鼻で笑っていたアメリカ。
今、日米の立場は当時と完全に逆転したと言ってもいいだろう。
レギュラーガソリンの暴落まで、あと数ヶ月ってとこかな。
ねえ。ボクたち…もしかしてしぬの?