あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

スパイ防止法が成立?

2009年05月25日 21時13分33秒 | 政治(麻生政権)
 今日、「新世紀のビッグブラザーへ」というブログで知ったんだが、実はこっそりスパイ防止法が可決していたそうだ。

 えー?嘘でしょそれ。
 該当記事は、これ。

 【日経BP】高まる“スパイ天国”のリスク、法改正でも安心できない

 このコラムにて、主に軍事スパイ行為を抑制する改正外為法と、主に産業スパイを抑制する改正不正競争防止法が成立したとある。
 当コラムニストの井上氏は、これをもって

 欧米各国に比べてスパイを取り締まる法整備が遅れており、“スパイ天国”などと揶揄されてきた日本。今回のダブル規制で、ようやく法律は欧米並みに追いついたと言える。

 としている。おお。すると、ホントにスパイ防止法が制定されたのか。
 とか思ったんだが、違うんじゃないかなぁ。

 ちなみに従来の外為法でも、安全保障に関わるあらゆる物や情報の持ち出しは、既に規制されていた。
 ただ、今までは「日本在住者から海外在住者への提供」に限定されていた。今回の法改正は、これが改正され、国境を越える全ての行為と定義付けられたに過ぎない。罰則は、最大で10年程度の実刑という、あまりに軽いものだ。これでも6年だったものが10年に、より重くなったのだが。

 ちなみに、今から20年以上前に議員立法として衆議院で提出されたスパイ防止法は、中曽根政権時に提出されているが、最高刑は死刑または無期懲役。また、機密事項の探知や収集、つまりスパイの予備行為ですら罰則の対象となった。

 案の定、厳しすぎるとの猛反対により、たなざらしにされて廃案にされてしまった。要するに、人権擁護法案と同じで、安易な拡大解釈によって一般国民の基本的人権が侵害されてしまうケースでの救済措置がなかった事が要因だったのだ。このスパイ防止法には、今流に言えば共謀罪も含まれているわけである。

 そんなわけで、俺はまだ、スパイ防止法が成立したとは言いがたいのではないかと思う。これが本当に欧米並みなんだろうか。
 ちゃちゃっと調べてみたのだが、うーん。例えばアメリカのスパイ防止法で言えば、罰金なら1万ドル、懲役20年という重罪扱いになっている。この差はなんなんだろうな。

 ま、そんなアメリカでも中国やロシアのスパイに翻弄されているわけで。
 日本なんぞ、ロシア高官に「多数の日本人が、それとは知らず、ロシアに情報提供してくれている。あそこはスパイ天国だ」なんてコメントされている。現状でもまだまだなんだろう。

 しかし…。見方が変わればどのようにでも解釈できる案件だなぁと思った。

 国籍法改正の時、ひっそり法案が通ってしまった。なんで報道しないんだ。マスコミはこの法律を通したかったに違いない!で大騒ぎになった。
 今回は、ひっそり法案が通ってしまった。こんなすばらしい法案をなぜ報道しないんだ。マスコミは麻生総理の業績を隠したいに違いない!…か。