あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

小学館は非難されるべき

2014年05月09日 22時30分44秒 | 政治(国内・その他)
 雁屋哲が保身に走っている模様。

【オリコンスタイル】「美味しんぼ」作者、責任は「全て私にある」
http://news.goo.ne.jp/article/oricon/entertainment/oricon-2037291.html

質問や意見などがスピリッツ編集部に多く届いていることに触れ、「書いた内容についての責任は全て私にあります」といい、「スピリッツ編集部に電話をかけたり、スピリッツ編集部のホームページなどに、抗議文を送ったりするのはお門違いです」と綴り、同公式サイトに意見を寄せるよう求めている。

 一見、もっともらしい言い分に見える。かつ、責任の所在を他人任せにしない、立派な立場のように見えるが、俺はこの件、スピリッツに問題がないとはとても思えない。

 話はちょっと脱線するように思われるかもしれないが。
 みなさんは、「図書館戦争」という小説を読まれた事があるだろうか。

図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)



 アレは、後にアニメ化して大ヒットを飛ばすのだが、



 アニメ化に際し、重要キャラの恋人が聾唖者(ろうあ者。耳が聞こえない人)である点が問題視され、健常者に変更されたと、筆者が文庫版あとがきに記載されている。

 以前、「ブラックジャックによろしく」の著者、佐藤氏が漫画の自主規制について語っておられたが、そりゃー厳しいものである。

【ガジェ通】「マンガで企業ロゴを描いたら本当にクレームは来るのか?」佐藤秀峰インタビュー:マンガ業界の自主規制とマンガ家の反抗 <前編>
http://getnews.jp/archives/173454



漫画の内容に踏み込んだ話をすると、レスキューシーンを描く場合で、僕が「現場では助けられないことのほうが多いので、助からないシーンやその時の登場人物の葛藤や悲しみもちゃんと描いたほうがいい」って言うと、「実際に事故で死んでしまった人の遺族からクレームがきたらお前に責任がとれるのか」って言われるんですよね。

 この、モーニング編集と佐藤氏のやりとりが普通とすればだ。この状況において、はっきり言ってしまえば小学館のスピリッツ編集部がとった行動というものは、雁屋哲と一蓮托生という意思表示ではないのか。

 ガジェ通の佐藤氏のインタビュー記事を読んだ後、雁屋哲の言い分を読むと、自然と怒りが湧いてくる。

 雁屋哲にとって、小学館スピリッツ編集部は言わば上司である。
 しかも、人事権を持った、自分の首を切ることのできる上司だ。俺の業界ならば社長に匹敵する人物である。
 今回の雁屋哲の記事は、よーするに、スピリッツ編集部からくるプレッシャーをある程度弱める為の保身だろう。フジテレビが、スポンサーの不買運動に走る視聴者に対し、「責任はフジテレビにあります!スポンサーの不買運動をやめてください!」って叫んでいるのに極めて近い。

 スピリッツ関係ねぇ?そんなわけあるか
 俺は、この雁屋哲の発言をもって、スピリッツへの抗議行動は有効であると思った。

 だから頑張れ。スピリッツへ抗議しようとしている人達。
 俺は応援している。

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