昨日あったニュースで、複雑な気持ちになったニュースを紹介したい。
【住宅産業新聞】国土交通大臣に石井啓一氏、三世代の近居・同居を推進
http://www.housenews.jp/executive/10867
保守と言えば、俺はわりと懐古趣味だと思っている。昔はよかったって奴。しかし、俺は別に昔はよかったとは思っていない。昔は昔で、ダメだったところもあったはずだからである。
昔の良かった点を、現在の政策によってスポイルしてしまったのなら、その反省を活かして、昔のよかった点を考慮して、今の政策に反映させればいいと思うのだ。
多分、その最たるものが、この「大家族主義」ではないかと思う。
自宅に祖父母が同居していれば、共働きでも家事、育児の負担は祖父母にも気軽に分担できるし、また自分自身の老後についても、子供がいれば安心できる。
また、こういう「安心」が、少子高齢化の対策に繋がるのだ。
ウチの子供たちは、みんな共産党系の手厚い保育園の出身である。現在は学童も卒業し、両方小学生になって、ある種のどうしようもない育児負担は軽減した。わりと気軽に夫婦で買い物に出かけたりも、できるようになってきたしな。留守番してくれるし。
祖父母同居ではない我が家のような共働き家族が、保育園時代に安心して両親共にフルタイム勤務ができたのは、朝7時から夜10時まで預かってくれる、本当に手厚い保育体制のおかげであった。
でもって、ウチの保育園出身者は、かなりの率で子沢山であり、平均出生率は3に肉薄していたと思う。4人以上の兄妹も珍しくなかった。
卑近でミクロな例だけで、全体を語るのは愚かかもしれないが、俺は少子化対策を語る上で、保育制度がどれだけ重要かを肌で感じていた。
故に、大家族主義は、少子高齢化の観点においても重要な政策だとは思う。この方向性は、長期スパンで見れば、絶対に間違っていないと確信を持てる。
持てるのだけどな…。
それを、今やる事にすごい問題があるように思う。
そもそも、なぜ核家族化(大家族の逆ね)が進んだかというと、まあ戸主制度(大家族主義制度みたいなものだと思いねぇ)が廃止されてから、つまり戦前から核家族化が進み始めて、親世代が核家族となると、その子供世帯も核家族になるって事で、戦後爆発的に核家族が増えたって事が一番の要因としてあったわけだけど。
核家族化して、消費が増えて、日本の内需を支えたって背景もあるわけだよ。
核家族化した方が、当然食費はかさむし、住宅だって細かく沢山必要になる。
日本の高度成長を内需の面から支えたもの、その1つが、核家族化だったわけだけど。
大家族化を促すと、その逆の作用が起こるんだよ。
つまり、今ほど住宅の数は必要ではないし、生活費も節約できるようになる。
個別にはいい事尽くめな感じだけど、それはすなわち、国内需要の減退を招くのは想像に難くないのである。
景気回復がなって、日本が全体的に好景気でインフレ気味であれば、大変重要な政策転換かなぁと思うのだが。現在は悲しいかなデフレであり、アベノミクスによって一時期デフレ脱却の兆しが見えたにもかかわらず、驚く程のマイナス成長っぷりに逆戻りしてしまっている。つまり現在日本は未だデフレであって、アベノミクスは道半ばで崖っぷちになった状況のままなのだ。
オバマ大統領「日欧の減速で米景気後退の可能性」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141204/k10013709141000.html
なのに、安倍内閣は、こんな政策を実施しようとしている。これは、アベノミクスが成功し、インフレターゲットが軌道に乗ってからやる政策である。
これじゃぁなぁ…。はっきり言って、働き盛り世代の保育費用、及び高齢者世代の介護費用をケチる為の政策のようにしか見えない。
政府が、歳出を削減する為にやろうとしている政策に見えるのだ。単なるアホな、更なるデフレ化政策ではないか。
とは言うものの、俺も大家族主義に反対しているわけではない。有用性は十分に理解している。
だからこそ、複雑な心境なのである。
その政策は…。今じゃないだろ。
だから、保守は懐古趣味って言われるじゃないかな。安倍さん。
この政策に対する日本の売国勢力の意見が聞いていたいね。
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天野祐吉: 経済大国に、野次を。
【住宅産業新聞】国土交通大臣に石井啓一氏、三世代の近居・同居を推進
http://www.housenews.jp/executive/10867
住宅政策としては、安倍総理大臣からの指示として、出生率の向上を図るために三世代の近居・同居を促進する政策の検討と実施に取り組む意向を示した。
保守と言えば、俺はわりと懐古趣味だと思っている。昔はよかったって奴。しかし、俺は別に昔はよかったとは思っていない。昔は昔で、ダメだったところもあったはずだからである。
昔の良かった点を、現在の政策によってスポイルしてしまったのなら、その反省を活かして、昔のよかった点を考慮して、今の政策に反映させればいいと思うのだ。
多分、その最たるものが、この「大家族主義」ではないかと思う。
自宅に祖父母が同居していれば、共働きでも家事、育児の負担は祖父母にも気軽に分担できるし、また自分自身の老後についても、子供がいれば安心できる。
また、こういう「安心」が、少子高齢化の対策に繋がるのだ。
ウチの子供たちは、みんな共産党系の手厚い保育園の出身である。現在は学童も卒業し、両方小学生になって、ある種のどうしようもない育児負担は軽減した。わりと気軽に夫婦で買い物に出かけたりも、できるようになってきたしな。留守番してくれるし。
祖父母同居ではない我が家のような共働き家族が、保育園時代に安心して両親共にフルタイム勤務ができたのは、朝7時から夜10時まで預かってくれる、本当に手厚い保育体制のおかげであった。
でもって、ウチの保育園出身者は、かなりの率で子沢山であり、平均出生率は3に肉薄していたと思う。4人以上の兄妹も珍しくなかった。
卑近でミクロな例だけで、全体を語るのは愚かかもしれないが、俺は少子化対策を語る上で、保育制度がどれだけ重要かを肌で感じていた。
故に、大家族主義は、少子高齢化の観点においても重要な政策だとは思う。この方向性は、長期スパンで見れば、絶対に間違っていないと確信を持てる。
持てるのだけどな…。
それを、今やる事にすごい問題があるように思う。
そもそも、なぜ核家族化(大家族の逆ね)が進んだかというと、まあ戸主制度(大家族主義制度みたいなものだと思いねぇ)が廃止されてから、つまり戦前から核家族化が進み始めて、親世代が核家族となると、その子供世帯も核家族になるって事で、戦後爆発的に核家族が増えたって事が一番の要因としてあったわけだけど。
核家族化して、消費が増えて、日本の内需を支えたって背景もあるわけだよ。
核家族化した方が、当然食費はかさむし、住宅だって細かく沢山必要になる。
日本の高度成長を内需の面から支えたもの、その1つが、核家族化だったわけだけど。
大家族化を促すと、その逆の作用が起こるんだよ。
つまり、今ほど住宅の数は必要ではないし、生活費も節約できるようになる。
個別にはいい事尽くめな感じだけど、それはすなわち、国内需要の減退を招くのは想像に難くないのである。
景気回復がなって、日本が全体的に好景気でインフレ気味であれば、大変重要な政策転換かなぁと思うのだが。現在は悲しいかなデフレであり、アベノミクスによって一時期デフレ脱却の兆しが見えたにもかかわらず、驚く程のマイナス成長っぷりに逆戻りしてしまっている。つまり現在日本は未だデフレであって、アベノミクスは道半ばで崖っぷちになった状況のままなのだ。
オバマ大統領「日欧の減速で米景気後退の可能性」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141204/k10013709141000.html
オバマ 日本経済は安倍総理大臣をも驚かせるほどマイナス成長になっている
なのに、安倍内閣は、こんな政策を実施しようとしている。これは、アベノミクスが成功し、インフレターゲットが軌道に乗ってからやる政策である。
これじゃぁなぁ…。はっきり言って、働き盛り世代の保育費用、及び高齢者世代の介護費用をケチる為の政策のようにしか見えない。
政府が、歳出を削減する為にやろうとしている政策に見えるのだ。単なるアホな、更なるデフレ化政策ではないか。
とは言うものの、俺も大家族主義に反対しているわけではない。有用性は十分に理解している。
だからこそ、複雑な心境なのである。
その政策は…。今じゃないだろ。
だから、保守は懐古趣味って言われるじゃないかな。安倍さん。
この政策に対する日本の売国勢力の意見が聞いていたいね。
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天野祐吉: 経済大国に、野次を。