二階堂ドットコムで、ジェネリック医薬品(以下、後発品)の話題が取り上げられていた。
■ジェネリック医薬品に異論反論!
http://www.nikaidou.com/2008/07/post_1389.html
二階堂氏が、どうもジェネリック医薬品をお気に召さないらしく、その事をサイトで述べられた際の、読者からの反応がメインのエントリだった。
ジェネリック医薬品の事を、少しだけ解説する。
新薬は、通常何年か、独占販売の権利を得るのだが、その何年かの独占販売の後、他の会社が同様の成分で販売する薬をジェネリック医薬品。またの名を後発品と呼ぶ。対して新薬の事を先発品と呼ぶ。
ジェネリック医薬品の有用性については賛否両論なので、その読者の反応は本当にカオス。なので、以下要約で様々な意見を列挙した後、専門家(嫁)に聞いた情報でしめる事にする。
【二階堂ドットコムに寄せられた反応】
・二階堂氏のお知り合い
「あんなもの(後発品)信用できるか」
・読者1(薬屋関係)
後発品は安易な海外産が多いのはウソ。ほとんど国内産。先発品が異常に高いだけだ。
・読者2(薬学科教員)
後発品は、有効成分が同じなだけで、全成分が同じではない。
先発品にはない「飲みやすいように改良した」等の、頑張ってる後発品もある。効き方が違うのは確か。
問題は、先発品・後発品の違いが、末端の薬局等に降りないこと。
・読者3
先発・後発品共に、原材料の80%が輸入。販売許可が下りた後、薬品調査が行われていないのはウソ。ちゃんとやっているが、問題が多いだけ。
と、言う訳で、読者の皆さんは、ご自身の立場からご存知な部分をおっしゃっているのであって、どれも嘘ではない。
ただ、MR(薬品メーカーの営業担当者。要専門知識、薬剤師資格)さんも微妙に隠している事があるので、薬局関係者は、あまり後発品を悪く言わない。
そこで、「私は後発品を基本的に信用していない。マメに疑う」という、嫁の登場。上記エントリーを読んで貰った。
以下、嫁からの伝聞である。
後発品も、販売されたって事は、科学的検証は必ずやっているはずなのよ。溶出性検査とか、崩壊試験とか。
ただ、動物に対する有用性の試験はやってない可能性が高い。ラットとか、ラットでは結果が出にくいものだと、ウサギとか。ある程度母数が必要だから、莫大な費用がかかるの。
で、これらの試験を、後発品がやってるかどうか?ってのを、調べる手段があるのね。それが、「オレンジブック」。これには、後発品の品質情報が載っているのだけど、これに載るって事は、イコール動物への有用性検査は行っているって事なの。
だから、ウチでは基本的に先発しか使ってなかったけど、後発を使う時は、まずオレンジブックを調べる。で、それに載ってなければメーカーに問い合わせるのよ。すると、
「今後、ちゃんとチェックをして、オレンジブックに載せようと思ってるんですよー」
とか、真面目に取り組んでる所はそれなりに今後の予定を言ってくれるの。
キモは、オレンジブックをチェック→メーカーチェックね。この結果によっては、後発品も信用できると思うわ。
オレンジブックに載るってのは、いわば、後発品のステータスなのよ。
以上。嫁からの伝聞終了。
多少、口調とかは俺の好みが反映されているものの、大筋、言っている事は捻じ曲げてはいないと思う。
ただ、俺は(嫁からいろいろ聞くから耳年増ではあるが)完全に素人なので、なんか間違っていたらごめんなさい。
嫁も、薬剤師情報のブログをちと前に立ち上げていたが、まだ2回しか更新していない。つーかこーゆー情報を軸に日々の活動記録をとってけば、希少な価値のブログになると思うし、俺もリンク貼ったりするんだけどなぁ。
ま、それはそれとして。
オレンジブックについては初耳だった。
ネットで調べてみると、Wikiには載っている(医療用医薬品品質情報集の略称である事だけ)のだが、本家本元には繋がらなかった。Googleキャッシュには一部残っているようなのだが、現在は公開はされていない模様。
ただ、メーカーに問い合わせる際の材料にはなると思われる。後発品メーカーに、オレンジブックに載せているか、問い合わせてみればいいのだ。
後、動物に対する有用性試験を行ったかどうかとか、聞いてみるのもいいと思う。
しかしそうか。後発品が安くできるのがよく判った。
治験どころか、マウスやウサギですら試験とか、やってないかもしれないのか。そりゃー…。医療関係者は信用できないよな…。
■ジェネリック医薬品に異論反論!
http://www.nikaidou.com/2008/07/post_1389.html
二階堂氏が、どうもジェネリック医薬品をお気に召さないらしく、その事をサイトで述べられた際の、読者からの反応がメインのエントリだった。
ジェネリック医薬品の事を、少しだけ解説する。
新薬は、通常何年か、独占販売の権利を得るのだが、その何年かの独占販売の後、他の会社が同様の成分で販売する薬をジェネリック医薬品。またの名を後発品と呼ぶ。対して新薬の事を先発品と呼ぶ。
ジェネリック医薬品の有用性については賛否両論なので、その読者の反応は本当にカオス。なので、以下要約で様々な意見を列挙した後、専門家(嫁)に聞いた情報でしめる事にする。
【二階堂ドットコムに寄せられた反応】
・二階堂氏のお知り合い
「あんなもの(後発品)信用できるか」
・読者1(薬屋関係)
後発品は安易な海外産が多いのはウソ。ほとんど国内産。先発品が異常に高いだけだ。
・読者2(薬学科教員)
後発品は、有効成分が同じなだけで、全成分が同じではない。
先発品にはない「飲みやすいように改良した」等の、頑張ってる後発品もある。効き方が違うのは確か。
問題は、先発品・後発品の違いが、末端の薬局等に降りないこと。
・読者3
先発・後発品共に、原材料の80%が輸入。販売許可が下りた後、薬品調査が行われていないのはウソ。ちゃんとやっているが、問題が多いだけ。
と、言う訳で、読者の皆さんは、ご自身の立場からご存知な部分をおっしゃっているのであって、どれも嘘ではない。
ただ、MR(薬品メーカーの営業担当者。要専門知識、薬剤師資格)さんも微妙に隠している事があるので、薬局関係者は、あまり後発品を悪く言わない。
そこで、「私は後発品を基本的に信用していない。マメに疑う」という、嫁の登場。上記エントリーを読んで貰った。
以下、嫁からの伝聞である。
後発品も、販売されたって事は、科学的検証は必ずやっているはずなのよ。溶出性検査とか、崩壊試験とか。
ただ、動物に対する有用性の試験はやってない可能性が高い。ラットとか、ラットでは結果が出にくいものだと、ウサギとか。ある程度母数が必要だから、莫大な費用がかかるの。
で、これらの試験を、後発品がやってるかどうか?ってのを、調べる手段があるのね。それが、「オレンジブック」。これには、後発品の品質情報が載っているのだけど、これに載るって事は、イコール動物への有用性検査は行っているって事なの。
だから、ウチでは基本的に先発しか使ってなかったけど、後発を使う時は、まずオレンジブックを調べる。で、それに載ってなければメーカーに問い合わせるのよ。すると、
「今後、ちゃんとチェックをして、オレンジブックに載せようと思ってるんですよー」
とか、真面目に取り組んでる所はそれなりに今後の予定を言ってくれるの。
キモは、オレンジブックをチェック→メーカーチェックね。この結果によっては、後発品も信用できると思うわ。
オレンジブックに載るってのは、いわば、後発品のステータスなのよ。
以上。嫁からの伝聞終了。
多少、口調とかは俺の好みが反映されているものの、大筋、言っている事は捻じ曲げてはいないと思う。
ただ、俺は(嫁からいろいろ聞くから耳年増ではあるが)完全に素人なので、なんか間違っていたらごめんなさい。
嫁も、薬剤師情報のブログをちと前に立ち上げていたが、まだ2回しか更新していない。つーかこーゆー情報を軸に日々の活動記録をとってけば、希少な価値のブログになると思うし、俺もリンク貼ったりするんだけどなぁ。
ま、それはそれとして。
オレンジブックについては初耳だった。
ネットで調べてみると、Wikiには載っている(医療用医薬品品質情報集の略称である事だけ)のだが、本家本元には繋がらなかった。Googleキャッシュには一部残っているようなのだが、現在は公開はされていない模様。
ただ、メーカーに問い合わせる際の材料にはなると思われる。後発品メーカーに、オレンジブックに載せているか、問い合わせてみればいいのだ。
後、動物に対する有用性試験を行ったかどうかとか、聞いてみるのもいいと思う。
しかしそうか。後発品が安くできるのがよく判った。
治験どころか、マウスやウサギですら試験とか、やってないかもしれないのか。そりゃー…。医療関係者は信用できないよな…。