Dr. 讃井の集中治療のススメ

集中治療+αの話題をつれづれに

JSEPTIC-CTG、セミナー無事終了しました

2012-09-19 01:09:43 | 集中治療

2012年9月15日(土) に昭和大学病院で、JSEPTIC-CTG(日本集中治療教育研究会 臨床研究委員会)、セミナーが開催されました。

まずセミナーです。

年4回 雑誌Intensivistの特集を解説、補足する目的で行われるJSEPTICセミナーも今回で第15回になりました。

創刊時からいつかは取り上げようと思っていたものの1つが、PICU(小児ICU)でした。セミナーも無事終わり、肩の荷をおろしてほっとしたのが第一の感想です。

この分野の第一人者、JSEPTICの理事でもある静岡県立こども病院の植田 育也先生が中心となってお集りくださった熊本赤十字病院 こども医療センターの平井 克樹先生、長野県立こども病院の笠井 正志先生、聖隷三方原病院 救命救急センターの志賀 一博先生にご登壇いただきました。

みなさまのご発表にスペシャリストとしての気概が感じられる素晴らしいものでした。成人、小児と専門は違いますが、スペシャリストがご自分の専門分野について真剣に語ると、専門でない我々は頭の中で自然に自分のことに置き換えて聞き、共感したり、参考にさせてもらったりすることが多いものです。

聞く側が共感するには、その分野のプロフェッショナルであることと、素人にもわかるような言語を使うことが求められます。今回はみなさまお話もうまく、参考になる部分が多かったですね。

PICUの認知度がさらに高まり、システム、マンパワーともに充実することを祈っています。

つづいてCTGです。

年4回のセミナーの午前中に開催されて、今回が第9回になりました。

私たちJSEPTIC-CTGが主催する研究、協力研究、ともに充実してきました。数字の9は最も好きな数字ですので、振り返ると、

まず第一に、やる気にあふれる若者が集まってくれるおかげだと思います。多くの若者は、自分のプライベートの時間を割いて、遠方からも交通費、宿泊費も自費で参加される(ごめんなさい。そのうちに)。そして多くの若者が、羨ましく、かつ嬉しくなるぐらいの末恐ろしい優秀さ、有能さをもっています。

そして、その実力を発揮する環境を整備し、お互い様精神で協力する体制が機能し始めたこと。これにはJSEPTIC事務局の方々の協力が第一。今後、医師は医師でなければできない臨床、研究に集中して、医師でなくてもできる仕事をアウトソーシングするさらなる環境の改善を目指したいと思います(ちなみに、リサーチのお手伝いに興味がある、という首都圏近郊在住の方、募集中です。メールください)。

そして、この分野における臨床研究の第一人者である慈恵医大 内野滋彦先生の良きアドバイスがあるおかげでしょうか。彼にもスペシャリストとしての気概を感じます。

そして、宣伝を重視してきたことでしょうか。ただ、まだまだ足りないでしょうね(次の手段を考え中)。

今後も、セミナー、JSEPTIC-CTG、もちろんFCCSをはじめとするシュミレーションの分野も協力して頑張っていきたいと思います。

おっと忘れるとこでした。セミナーの講演が動画で見られ、何かと特典が多いJSEPTIC Clubもよろしくお願いします。