Dr. 讃井の集中治療のススメ

集中治療+αの話題をつれづれに

JSEPTIC-CTG、セミナー終了しました

2014-06-30 15:21:00 | 集中治療

6月28日土曜日のJSEPTIC-CTG(臨床研究委員会)セミナー無事終了しました。悪天候の中、ご参加くださった方々ありがとうございました。

JSEPTIC-CTG

JSEPTIC-CTG初のRCTであるJSEPTIC-CRBSIが終了し、今年中には投稿できそうな勢いで、よい結果が出ることが期待されます。武蔵野赤十字病院救命センターの安田英人先生ありがとうございました。

また、三重大学救命センターの岩下義明先生によるICUのない病院における重症患者診療の第3弾研究の速報もご発表いただきました。いろいろ議論ができそうなよい結果と思います。ひきつづきよろしくお願いします。

また、重症急性膵炎に対する局所膵動注療法についての後向き多施設観察研究 (堀部昌靖 慶応義塾大学病院 消化器内科)もゴールが見えてきました。

参加施設募集中の以下の4つの研究、

1. 人工呼吸器管理の全国実態調査(日本医大千葉北総病院救命救急センター 救命センター 斎藤伸行)

2. ICUにおける体重測定の観察研究(東京慈恵会医科大学ICU山口庸子、東京慈恵会医科大学医学部看護学科 村田洋章)

3. 急性血液浄化療法の導入時間についての後向き多施設観察研究(森實雅司 済生会横浜市東部病院 臨床工学部)

4. Neuromuscular Pathology In Critically Ill Patients: An Autopsy Study "NECROPSY Study" (畠山淳司、武居哲洋 横浜市立みなと赤十字病院救命センター)

のアップデートもありました。

我こそはと思う方がいらしたら是非ご参加ください。特に、「人工呼吸器管理の全国実態調査」は、労力のほとんどかからなり極めてシンプルな、コメディカルの方も参加できる研究ですので、HPをご覧になり担当者までお気軽にご連絡ください。

http://www.jseptic.com/rinsho/index.html

また、昨年も行われました

栄養に関する国際的横断調査2014 CriticalCareNutrition,InternationalNutritionSurvey201 (INS2014) (東別府直紀 神戸市立医療センター中央市民病院麻酔科)

今年も行われます。こちらも是非。

 

JSEPTICセミナー

テーマは「ICUルーチーン」で、演者をお勤めくださった山口大学大学院医学系研究科 保健学専攻看護学領域臨床看護学分野の立野 淳子先生、東京ベイ浦安市川医療センターリハビリテーション室の高田 順子先生、仙養会北摂総合病院 呼吸器内科の福家 良太先生、横浜市立市民病院 救命センターの祐森 章幸先生、ありがとうございました。

ICUでルーチーンに行われる「家族ケア(心理サポート)」、「ICUにおけるリハビリテーション」、「消化性潰瘍の予防・治療:予防薬投与」、「採血・尿定性検査」のテーマに関して、各演者の先生がたに、それぞれの背景、意義、是非についてご講義くださり、最後のパネルディスカッションでは、実際にどのように行ったらよいかについてフロアーからのご質問にお答えいただく形でお答えいただきました。有意義なセミナーになったことと思います(懇親会にもご参加くださった方々、噂に聞く、知る人ぞ知る余興(?)が見れて得した感があったのではないでしょうか)。

最後になりましたが、雑誌Intensivistの編集責任ならびに今回のセミナーの総合司会、進行をお勤めくださった公立陶生病院 救急部の長谷川龍一先生、本当にお疲れさまでした。長谷川先生のご尽力なくしては、本企画も成立しませんでした。ありがとうございました。

次回は9月14日に次回は9月14日(土)に慈恵医大で午後1時から開催する予定です。テーマは敗血症再考で、午前中にJSEPTIC-CTG、14-15日にFCCSも同時開催されます。ご参加お待ちしています。

また、今回参加し損なった方は、JSEPTIC-Clubにご参加ください。

今までのセミナーの動画を視聴でき、セミナーへの参加が無料になる他、近々コンテンツもさらに充実させる予定です。

次回は9月14日(日)に慈恵医大で午前9時から開催する予定です(いつものように午後はセミナーでテーマは敗血症再考です。FCCSも同時開催されます)。ご参加お待ちしています。