Dr. 讃井の集中治療のススメ

集中治療+αの話題をつれづれに

高TG血症関連膵炎に対する血漿交換の効果に疑問を投げかける研究

2017-02-26 15:54:07 | 麻酔

兼ねてよりJSEPTIC-CTGでサポートして参りました慶應義塾大学消化器内科の堀部昌靖先生を中心として行われた重症急性膵炎に対する局所膵動注療法についての後向き多施設観察研究(SAP-CRAI)の主論文がPancreasに掲載されたことはご報告いたしました(PMID: 27977624)

今回、そのデータベースを利用したPost hoc解析の一つとして、高トリグリセリド血症関連急性膵炎に対するplasmapheresisの有用性がないかもしれないことを示し、前向き試験の仮説作成の元になるデータを示すレターがIntensive Care Medicineに掲載されました。ファーストオーサーの宮本恭兵先生(和歌山医大救命センター)ご苦労様でした。

Plasmapheresis therapy has no triglyceride-lowering effect in patients with hypertriglyceridemic pancreatitis

 

重症膵炎に対する多施設前向き研究である

急性膵炎の前向き多施設観察研究「SANADA」study (multicenter proSpective cohort in pAtieNts with severe And milD Acute pancreatitis

も始まります。

引き続きご協力お願いいたします。