僕の中では、大国の興亡→文明の衝突→21世紀の歴史の系譜につながる世界史を俯瞰するための1冊です。
著者は中国系のチュア教授。
教授によると、「最強国」の条件は、「多元主義と寛容」とのこと。
この観点からすれば、EUも中国も、しばらくは「最強国」にはならず、米国の1極優位が続く可能性が高いだろう。これを崩すのは、過去の最強国の転落原因と同様に、アメリカ自身が「排外主義」を . . . 本文を読む
著者のアイエンガー教授が「盲目」という点に惹かれて購入しました。自分は円錐角膜なので常に視力低下の恐怖におびえているからです。
さて、内容は、極めて斬新。
インドからの移民でシーク教徒という著者の出自を背景にしており、さらに、心理学的実験に裏付けられているだけに説得力があります。
「選択」は、知財法、ひいては、「法」一般の背後にあるキーワードの一つであり、「選択」について考察を深めることは、 . . . 本文を読む
大好きなガリレオシリーズの最新作です。
東野さんとは自炊代行についての見解が真っ向対立なのですが、つい、買ってしまいます。
このシリーズ、湯川が、徐々に人間的になっていく感じがしますね。
湯川と少年との交流が微笑ましい。
社会的テーマとしては環境問題とサイエンスですね。人間はサイエンスの力を使って自然を克服してきた以上、環境破壊は不可避なのかという疑問に対して、湯川の回答はいかに?
この . . . 本文を読む
新年、最初の書評は、このミス1位「ジェノサイド」です。
「このテーマで来たか~」ですね。書いてしまうと、読書の楽しみを奪うので、「ガンダム世代にはたまりません」とだけ言っておきます。
最初の部分で、青色ダイオード訴訟の和解金が少なすぎて、理系研究者の夢が奪われた云々という趣旨の記載がありますが、全体の流れからすると、作者の真意は違うのでしょう。しかし、この点は明示されていません。読者の良識に委 . . . 本文を読む
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