知的財産研究室

弁護士高橋淳のブロクです。最高裁HPに掲載される最新判例等の知財に関する話題を取り上げます。

レーザーアレイ審取

2012-06-14 08:14:51 | 最新知財裁判例

レーザーアレイ審取
平成23年(行ケ)第10273号 審決取消請求事件
請求棄却
本件は拒絶査定不服審判不成立審決の取消しを求めるものです。
主たる争点は,進歩性です。
裁判所の判断は10ページ以下
1 本判決は、引用発明の内容等を認定した上で、「引用刊行物には,「その発光スポットが主走査方向に等間隔に並んでいない2次元面発光レーザアレイ」が記載されているとはいえないから, 被告の主張は採用できない」として、想到性を否定しました。
また、本判決は、被告は,本件出願時点で,「その発光スポットが主走査方向に等間隔に並んでいない2次元レーザアレイ」を記載した刊行物である特開平10-297016号公報(乙1)(段落【0020】)及び特開平11-6971号公報(乙2)(段落
【0056】,図13)が存在していたのであるから,当業者が上記着想に至るこ
とがなかったとはいえない」との主張に対し,引用刊行物自体において本願発明の技術的思想が記載されず示唆もないことは前判示のとおりであるから,乙1及び2を根拠にして被告の主張を理由あるとすることはできない」と判断しました。
2 コメント
穏当な判断と思われます。


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