黄葉した木々の間を歩いていくと、
湖の向こうに、ノヴォデビッチ修道院が見えてきました。
500年近い歴史を誇る女子修道院です。
城壁に囲まれ、クレムリンの出城としての役割も担っていたそうです。
チャイコフスキーがこの湖の周囲を散策しながら、バレエ曲「白鳥の湖」の構想を練ったという逸話が残っています。
「白鳥の湖」といえば、10年前に、世界のプリマドンナ、インペリア・ロシア・バレエ団の当時71歳のマイヤ・プリセツカヤさんの「瀕死の白鳥」(日本公演)を見たのを思い出しました。
修道院の外の墓地には、作家のチェーホフ、ゴーゴリ、ツルゲーネフ、マヤコフスキー、作曲家のスクリャービン、ショスタコヴィチ、映画監督のエイゼンシテインも眠っています。
いまは、白鳥の姿はなく、鴨の親子が、湖岸の道を歩いています。
母さん鴨のすぐ後にいるのは、カシス鴨!?
ロシア人のガイドさんが、わざわざ、ぜひ、いっしょの写真を撮るようにと声をかけてくださいました。
こういう風景のなかに、とどまっていたい....。
黄金の秋といわれるロシアの秋は9月まで、10月はもう冬の訪れと聞いていたのが、すこしずれて、白樺をはじめとする木々の黄葉を各地で、見ることができました。
ランチを食べたお店の看板。
モスクワ1日目のランチメニューは、シャシリク(ロシア風串焼き)、前菜のたっぷりのお野菜の後に出てきました。