入口に掛けてあるセピア色の写真は、植民地時代の上海でしょうか。
競馬場は、いま、人民広場になっています。
記念写真を撮っている人たちの手前にあるのは「百子大型儀礼用かご」、旧上海最大の器物(結婚・葬式用)を賃貸する店「物華屋」が模様を彫り付けて作り、花嫁を迎えるのに使われました。
1927年、寧波人の店主が息子周宗余の結婚のために備えたもので、10名の彫刻工匠を招き、数多くの戯曲の物語とその登場人物を念を入れて彫刻し、10年を費やして完成したそうです。
かつては百個の豆電球をつけたことから「百子(電球)大型儀礼用かご」と名付けられ、解放後、周宗余氏は、これを上海歴史博物館に寄付しました。