Teddy Bear’s Diary

自作のテディベアの写真で、絵本を読んでいくようなページをつくりたい

参加することもアート

2014-10-27 | テディベア

森美術館でひらかれている「リー・ミンウェイとその関係展」を見ました。
作家の名前も知らなかったし、ポスターも地味な感じだったので、パスしそうになりましたが、その内容のゆたかさに感動しました。
来年1月4日までひらかれていますので、おすすめです。
「参加することもアートなんです」という彼の言葉がうれしい展示でした。

 

Section1 関係性、つながり、あいだについて考える
《プロジェクト・繕う》

 

みんなが持ち込んだ衣類をアーティストやホストが繕いながら、会話をします、そのつながりがカラフルな糸のインスタレーションに!
大きなテディベアも持ち込まれていました。

 

Section2 歩く、食べる、眠る―日々の営みを再考する
《プロジェクト・ともに食す》
くじ引きで当たった人だけ、アーティストやホストと1対1で食事をしながら話します、場所は閉館後の美術館内!
別室のスクリーンでは、ひたすら、新鮮な野菜や魚介類の食材を下こしらえする調理場のビデオが流れていました。

 

いっしょに眠るベッドルームもありました。
一晩中、語り明かしそうです。

 

Section3 パーソナルな記憶から、歴史、文化、社会のつながりを考える
《プロジェクト・手紙をつづる》
言えなかった「ありがとう」や「ごめんなさい」を手紙に託します、郵送するか、他の人に読んでもらうかは自由です。
夫宛に郵送してもらうために宛名を書いて横の桟に置いておいたところ、家に帰ったら届いていました。

 

《ひろがる花園》
ギャラリー内でお花を差し上げます、ただし、帰り道にそれを見知らぬ誰かにあげてください。
おしゃれなプロジェクトですね、お花が枯れるとかわいそうかなと参加しませんでした。

 

《布の追想》
様々な人の思い出の布とストーリーと写真を、大切に木箱に入れて展示します。
自由に箱をあけて、なかを見ることができます、私が開けた箱には、彼のお母さま作の手織りの紬が入っていました。

 

《砂のゲルニカ》
1937年、スペイン内戦中の空爆を題材に描かれたピカソの《ゲルニカ》。
これを砂絵で描いたリー・ミンウェイの《砂のゲルニカ》では、展覧会中のこの日、観客やパフォーマーが上を歩くことで徐々にイメージが消失し、この世の無常観を伝えます。
2014年11月16日(日)正午から日没まで 森美術館展示室内
イメージの消失の過程の一刻だけにでも参加してみたいと思いますが、今の体力では叶いそうにありません。

 

《水の星座》
最後の展示室におかれた椅子とサイドテーブルは、

 

彼のお祖母さまの愛用の品だったそうです、説明文が添えられていました。

 

2羽のカナリアが美しい囀りで見送ってくれました。