先日、来年のカレンダー(白黒のムーミン)を絵本ナビに頼んだら、かわいいパンフレットが同封されていました。
かわいい絵だなと思って見ていると、「12にんのいちにち」よりと書いてあり、すぐに注文しました。

思った通りのすてきな絵本で、杉田比呂美さん作の第20回日本絵本賞受賞作品でした。

表紙をひらいた扉に記された言葉、ページをめくる気持ちが高まります。

まず、12人の紹介ですね。


わんぱく小学生。ワールドカップ出場がゆめ。

うでのよい職人気質のペンキ屋さん。

元気いっぱいの看護師さん。患者さんたちの人気者。


熱血消防士。気はやさしくて、力持ち。

ネコとふたりぐらし。絵を描くことが日課。

イーストパーク動物園のライオン。遠いふるさとに思いをはせる。


偉大なる音楽家。生誕200年を祝うイベントがたくさん。

BEEテレビの記者。今日も町じゅうを走りまわる。

働きもののパン屋さん。お見せのいちばん人気は特大クリームパン。


っ小説家。ウォッホリッヒの伝記を執筆中。

宅配配達のおにいさんは仮の姿。じつは……?

なんにでも興味しんしんのあかちゃん。

〔あさ6時〕おはよう。空があかるくなってきました。これから町を1周しましょう。

〔あさ8時〕町がにぎやかに動きはじまました。
★
2時間おきに時計がすすみ、12人のそれぞれの生活が上段のコマ割りで描かれ、下段では町のようすが描かれます。
町のなかを、人間に交じって、テディベアの親子が手をつないで歩いているシーンもありました。
新鮮な手法のとても楽しい絵本です。
私のお気に入りは赤ちゃんのピカール、無条件にかわいいんです。
もしかすると、明日、ピカールのいちにちを紹介するかもしれません。