ピョートル大帝の命で造られた広さ12ヘクタールの庭園には、150の噴水と4つの滝があるそうですが、噴水が見られる時期は5月から9月で、10月23日に訪れた私たちは見ることができずに、宮殿の内部の見学になりました。
1714年完成の夏の宮殿は、サンクトペテルブルグに現存する最も古い石造りの建築だそうです。
部屋、調度品、壁の装飾、庭園など、5回に分けてアップします。
「赤い矢号」は、午前7時55分、サンクトペテルブルグのモスクワ駅に到着しました。
モスクワ駅?、間違いではありません、ロシアでは、基本的に大きな街のターミナル駅には、そこから出る主な駅の行き先の駅名がついているのです。
列車の中でも軽い朝食がでましたが、改めてレストランで朝食です。
レストランの壁には、小動物の毛皮がかかっていました。
さりげなく置いてあるクッションの柄もユニークです。
1818年から1858年にかけて建造された総重量30万トン、高さ101.5mのイサク大聖堂が見えています。
騎馬彫像は、1859年に建てられた皇帝ニコライ1世の記念像です。
サンクトペテルブルグでお世話になるバスの運転手さん、バスはプジョー、運転席周りの美しさはさすがです。
通勤の人たち、
次第に数も多くなってきました。
モスクワ最後の夜のレストラン、
夕食のメインメニューは、ボルシチでした。
食後、すこしゆっくりして、レニングラード駅へ向かいます。
キオスクのお花屋さん、
ホームに入ると、赤い矢号の発車時間23:55の電光掲示板が光っています。
「赤い矢号」です。
1等寝台の車両が見えてきました。
車両ごとに、ひとりづつ乗務員さんがついて、お世話をするシステムだそうです。
通路の右側に個室が並んでいます。
テーブルをはさんで左右にベッドがセットされていて、1等車は1段のベッドです。
大きな旅行用スーツケースも収納できる機能的な室内、夜食用の軽食ボックスも用意してありました。
モスクワからサンクトペテルブルグまでは、寝台列車で8時間、7:55分の到着予定ですが、少し前にクレープとサーモンが運ばれてきました。
クレープに包んで食べたサーモンのお味は、イギリスのヒースロー空港で食べたサーモンと匹敵する最高のものでした。
モスクワのメトロ駅のホームは、宮殿を思わせるような豪華さです。
ステンドグラスが美しいノヴォスロポーツカヤ駅、大理石と金属を融合させたマヤコフスカヤ駅、キエフスカヤ駅、プローシャチ・レヴォリューツィ駅など、特に中心部を取り囲む5号線いわゆる環状線は、競いあうかのように豪華なデコレーション駅が続き、まるで美術鑑賞をしているようです。
駅構内の写真撮影が禁止されていますので、今日の写真は、モスクワで求めたガイドブックからの転載、1枚づつ、それぞれ違う駅の写真です。
サンクトペテルブルグに向かう夜行寝台列車に乗るのに、モスクワに帰ってきましたが、夕食までに少し時間があったので、再び、赤の広場を訪れました。
ロシアの旅のはじまりだった赤の広場、あの日は小雨でしたが、今日は曇り、観光客ばかりではなく、親子連れなど市民に愛されている広場なんだと思いを新たにしました。
「この子がどうぞひもじいおもいをせぬように」
「あのね」
「ようおいでました」
「音のむこう」、「ピエロ」、「たいこ」、「大地」
「音のむこう」
「たいこ」
「大地」
「待つ」
「親子」
「言だま」、「矢車草」
「赤」
「青年」
「ひ孫に」
最後の「ひ孫に」は、「叱られて」と同じ、京都人形寺の公募展入選作で、作品がまだ返却されておらず、写真での展示でした。
「音のむこう」の寂かな佇まいは、川本喜八郎さんの長編人形アニメーション「死者の書」(折口信夫原作)の世界を彷彿とさせてくれました。
suzroさんのたくさんあった書のなかから、
小さいけれど
姿形をもって
生まれてきました
どうぞ話しかけて
やって下さい
トキノカケラを
拾い集めたら
ひとつひとつ
重ねましょう
風吹き抜ける
丘に積みましょう
この子がどうぞ
迷わぬように
この人形展は、12月9日までひらかれていて、suzroさんの作品だけではなく、人形教室の生徒さんの人形や布絵などもいっしょに展示されています。
「ごめんね」、「少年」
「かなぶん」
「うちお嫁さん」、「泣き虫」
「はずかしがりやさん」
「踏み切りで見かけた少女」
「秋」
昨日、東かがわ市引田の讃州井筒屋敷母屋でひらかれている「suzro人形展」に、友だちとふたりで、出かけてきました。
広いお屋敷のお座敷に、お人形たちが息づいていました。
2階の繭の部屋に上ると、suzroさんの手による言葉が書かれていて、
繭がいくつか、
一つ一つの繭のなかには、小さな命が宿っていました。
京都の人形寺に飾られていた彼女の公募入選作「叱られて」、実作ではなく、写真での出展でした。
たくさんのお人形たち、詩の言葉、そのなかから一部ですが、今日は、子どもたちの情景をまとめてアップしました。
明日は、大人の想いをまとめてアップの予定です。
昼食のレストランの入口で、民族衣装を着た女性が塩とパンで歓迎してくれました。
「客の来るのは家に神あるごとし」とか、昔、貴重品だった塩とパンで、旅人をあたたかくもてなすのがロシアの伝統儀式だそうです。
ウラジーミルでは、まだ、こういう伝統を残しているようですが、このたびの旅行中、こういう歓迎をされたのは、ここだけでした。
私たちは、一口づつパンをちぎって、塩をつけて食べてから、レストランに入ります。
この日のメニューは、ロシア風水餃子ペリメニ、入口で残ったパンも、みんなでいただきました。
このレストランは、広い敷地のなかに、ショップなど、木の飾りが美しい他の木造の建物もたくさんあって、鴨さんや狐さんも(鴨はほんもの、狐は木彫り)遊びにきていました。
ウラジーミルのスーパーマーケット、食料品から日用品、民芸品までいろいろな商品が置いてありました。
この日は10月22日、初冬のロシアでしたが、大きなスイカがたくさんあってびっくり、棚の上の瓶は名産の蜂蜜酒、木の小箱は白樺の樹皮で作られています。