きんきら建築@日光東照宮
現世で権力の座についたら 来世でもあがめてもらうために自分を神にしてしまった。。 図々しいにもほどがある。 とは 意地悪な見方ですが 将軍徳川家康を祀るきらびやかな神社が日光東照宮。 家康公におまいりするというのは なんとなく・・・ 僕敵には微妙な感じですが その社殿群の建築は見事。 現代では決して入手できないような貴重な材料をふんだんに使った きらびやかな建造物がたくさん。 これらの社殿群は主に三代将軍家光公によって建造されたもの。きんきらきんの縁取りが続く屋根や目にも鮮やかな装飾の施された外壁に、趣味の悪さを感じつつも 同じ地方の出身者としては 納得したりするのです。
奥の宮に続く200段の石段は 各段すべて1つの石からなっていて継ぎ目がない。階段にとりつけられた石の柵も 大きな石をくり抜いてつくられている。本殿の大きなふすまは継ぎ目のない1枚板(杉?)。 どんだけ大きな木からとったんだろう。平成の大修理を終えたばかりの社殿は 色の鮮やかさをとりもどり 黒塗りの漆の床はぴかぴか。気の遠くなるような修復作業はまだ続いていて 国宝の陽明門は残念ながらシートの中。 現在は見学できません。
あの時代の徳川の権力の強大さに なんとなく違和感を覚えつつも CAD も 重機もなかった時代によくぞこれだけ精緻な社殿群をつくったものだと その技術力の高さには驚き。 強大な権力があったから 技術が育ってきたのかな。文化振興、技術育成というよりは 権力誇示のために建造したのであろうけど 今となっては それゆえに って感じでしょうか。