私が所属している詩吟の会では毎年6月は昇段審査の時期です。
ちなみに詩吟昇段審査は年2回で後半は12月です。
詩吟の雅号は出世魚みたいに雅号が変わっていきます。
出世魚で典型的・代表的な魚は「ブリ」ですよね。
ブリの幼魚時代は「ワカシ」から始まります。
次は「イナダ」、その次は「ワラサ」、そして最後が「ブリ」です。
私たちが趣味で東京湾、相模湾で釣る場合は「イナダ」の時ですね。
「ブリ」になると大物過ぎて、釣ることが出来るのは漁師の方々でしょう。
吟道の雅号は、一文字が自分の名前から取り、段位の上昇と共に変わっていきます。
私は「指方順一郎」ですから、雅号は「指方順吟」から始まります。
次は「指方順洲」、
そして「指方順水」、
「指方順城」、
「指方順祥」、
「指方順龍」と出世していき、
最後は「指方龍順」という雅号になります。
雅号は一般的に師匠から一文字譲り受けるとも言いますが、
師匠は「龍神」先生でしたので、私たち弟子は長い年数に渡り
修練を積んでやっと「龍」の一文字を譲り受けるわけですね。
それぞれの雅号は段位と直結するわけです。
段位は詩吟が上手になったから上がるのではなく、
修練の経緯・年数・努力が最も大切と教えられました。
ちなみに私の雅号は現在「指方順龍」です。