吟道精神(ぎんどうせいしん)の意味合いを示しましょう。
日本吟道学院の吟道範典から、全文をそのまま転載します。
但し全文は毎回記載しますが、3回に分けた赤字部分の数行を心に留めて下さい。
では第1回目
朗吟は、心のけがれをうち払い、
われわれの怠慢や満ち飽きた心を追放し、
肉体的にも精神的にも、
血流の流通を阻害するわだかまりを取り除いて、
「中和」の人徳を養って気質のかたよることを防ぐものである。
吟道は「気」を養うの道である。
「気」は生命の原動力であり、
「気」が黄溢すれば人の活力は溢れ、
おとろえれば気抜けの状態となって
遂には生命力をも失うに至る。
かくして吟道の栄えるところ、
正しい道があまねくみなぎわたり、
朗吟の声は志気高く朗々と響きわたるであろう。
吟じ終わったときのすがすがしさ、
思わず清風が吹き起ってくる気分
―これが吟道の神髄である。
(注)「吟道精神」は朗吟指導の前に、全員により唱和する。
区切り毎に、先ず師範が唱え、続いて全員で繰り返すことです。