平成二十八年修神会春季吟道大会が四月九日に横浜市青葉区公会堂で開催されます。
それに先立ち、修神会日酸TANAKA教場が3名で合吟を予定している
「発声練習五十音と偶成」の私個人の練習を公開します。
本来は3名でそれぞれ担当部分を吟じますが、ここでは私一人での練習です。
ナレーション、「五十音」及び「偶成」を合わせて4分~5分程度です。
タイトル「発声練習五十音と偶成」 日酸TANAKA教場合吟 指方順龍、廣岡幸吟、柳田泰吟
ナレーション
廣岡 私たちは不本意ながら脳卒中という大病をわずらい、
「片マヒ」や「言語障害」の後遺症に悩まされています。
柳田 しかしこれを不幸とは思わず、また克服しようとは思わず、
私たちの身についたものと、あるがままを受け入れ、日常生活を送っています。
指方 しかし、少しでも健常時の会話に近づく為の訓練は欠かせません。
廣岡 詩吟練習時「五十音」は発声訓練に最適で、常に座右に置き、口ずさんでいます。
五十音 北原白秋
あめんぼ赤いな あいうえお 浮藻に小エビもおよいでる
柿の木栗の木 かきくけこ 啄木鳥こつこつ枯れけやき
ささげに酢をかけ さしすせそ その魚浅瀬で刺しました
立ちましょ喇叭で たちつてと とてとてたったと飛び立った
なめくじのろのろ なにぬねの 納戸にぬめって何ねばる
鳩ぽっぽほろほろ はひふへほ 日向のお部屋にゃ笛を吹く
まいまいねじまき まみむめも 梅の実落ちても見もしない
焼栗ゆで栗 やいゆえよ 山田に灯のつく宵の家
雷鳥は寒かろ らりるれろ 蓮華が咲いたら 瑠璃の鳥
わいわいわっしょい わいうえを 植木屋 井戸換え お祭だ
ナレーション
柳田 私たちは、発症して五年から十年になりますが、私たちの日常にリハビリは欠かせません。
廣岡 社会参画もリハビリの一つです。怠けない為に私たちが教訓にしているその戒めの漢詩「偶成」をお聴き下さい。
偶成 朱熹
少年老い易く学成り難し 一寸の光陰軽んず可からず
未だ覚めず池塘春草の夢 階前の梧葉巳に秋声
読み(しょうねん おいやすく がくなりがし いっすんのこういん かろんずべからず
いまださめず ちとうしゅんそうのゆめ かいぜんのごよう すでにしゅうせい)
全員 ありがとうございました。 (終わり)
以下URLが、youtubeに投稿した動画です。どうぞご覧下さい。