著書「スマート詩吟は面白い=趣味の詩吟が脳内出血を癒してくれた=」の最初のサワリ5回連載の最終回第5回目です。
年が明け、予定通りかどうかわからないが、昇格試験は2倍程度の競争率だったが合格した。3~4年後、私が部長と呼ばれる頃、会社の部下2名が参加し、居酒屋道場は5名で吟じていた。食堂に集合してパートさんも積極的に詩吟に参加し、その後、お酒がついているとなると足を運ばない理由は特になかった。漢詩重点の詩吟練習は、吟道範典第一巻の最初に載っている
「川中島」と「九月十日」の七言絶句を繰り返し練習した。
パートさんは当初から和歌をマスターしたいという気持ちだったので
菅原道真「こちふかば・・・」と
紀友則「ひさかたの・・・」
の二つを繰り返し練習していた。
アクセントについては、私は長崎の田舎の出身だったので、方言特有の強弱・調子が染みついており、どうにもこれだけは修正のやりようが無かった。簡単な文章「ニワニワニワニワトリガイル」はアクセントの取り方でいくつかの異なる文意になる。どうですか。皆さん試してみて下さい。最終的にはその個人ならではの味わいを出せば良い訳で、その方言が持つ独特な言い方は問題にならなかった。音符とか詩吟の理論的声調教育は特に無く、全てが口伝での練習なので師匠のモノマネを続けた。
5回連載はこれで終わりです。ご愛読ありがとうございました。