私たちは平成28年秋季吟道大会で「夜墨水を下る(服部南郭)」合吟を計画しています。
そこで、このブログで、その漢詩を、私の考えている福祉吟詠(私の造語)に沿って、
5回連載で紹介したいと思います。では第1回目です。
私が思っている福祉吟詠とは
自分のできる範囲で、
原作をできるだけ理解して
作者の気持ちにできるだけ溶け込み
自分が感じたままの朗詠(朗読・吟詠)を通して
聴く人にその感動を与えることで
周りを豊かに・幸せにしようとするものです。
だから福祉吟詠では、上手下手を問いません。
詩文、朗読そして吟詠に感情をこめた深みを、大事にしたいと思います。
練習順序は、①素読、②作者の気持ち・詩の心、③吟詠の繰り返しです。
では素読から始めます。
夜墨水を下る 服部南郭
金龍山畔 江月浮ぶ 江揺ぎ 月涌いて 金龍流る
扁舟住まらず 天水の如し 両岸の秋風 二州を下る
読み
きんりゅう さんぱん こうげつうかぶ こうゆらぎ つきわいて きんりゅうながる
へんしゅう とどまらず てんみずのごとし りょうがんのしゅうふう にしゅうをくだる
素読の動画をご覧下さい。
第1回目の素読を終わります。
第2回は「詩のこころ」を記載します。一週間お待ち下さい。