昨日からの続きです。
最近、九州の故郷に在住している親戚の同い年だったアイ子さんが亡くなった。
さすがに通夜、告別式または初七日で詩吟をする気にはならなかった。
それから一年後、一周忌にあたり彼女に向けて「追悼の詩」を作詞して静かに吟じた。
詩のこころと一緒に掲載する。
Yあい子様の一周忌にあたり「哀悼の詞」を心を込めて捧げます
あい子あい子 想うこころよ 届けよと
問うて 過ぐる一年 嗚呼懐かしむ
中和なる 寒花晩節 君の訓え(おしえ)
皆語り合い かつ語り継ぐらむ
弥生(いやよい)や 桃花の道に踏み迷い
戻らぬ君を 永遠に忘れまい
詩のこころ あい子さんは私と同級生で、幼ない頃から堤や畑や神社で一緒に遊び、
大人になってからは一緒に好きなお酒を酌み交わしながら人生についてお話をしました。
一周忌にあたり改めて懐かしい七十数年間が想いだされます。
中和とは偏らず調和が取れていることで、寒花晩節(寒い冬の花はいつ迄も香りを保つ)
つまり人生を終える迄節義を保ち続けるという考え・生き方を教えてもらいました。
今頃はきっと、二月(如月)に咲きほこった花(梅、蕗、福寿草、仏の座・・)、
三月(弥生)に咲く花(桃、沈丁花、木蓮・・)に囲まれ、お酒を嗜んでいることでしょう。
(合掌)
明日に続きます。