前回に続いて今回の3回目でおしまい。
徳富蘇峰吟詠訓
第9項:音声は丹田より発し、抑揚頓挫は自然なるを要す事。
注⑫丹田(へそ数センチ下で気の集まる場所)
注⑬抑揚頓挫(よくようとんざ、
声の調子を上げ下げして変え、勢いを変えたりすること)
第10項:詩吟はあくまでは晴朗豪快なる声を尚ぶ。苟も俗媚なる節声を持ちざる事。
注⑭苟も(いやしくも、間に合わせ)
注⑮俗媚(ぞくび、こびる)
注⑯節声(節回し)
第11項:吟者は謹慎なる態度を以って、心なき吟詠を慎む事。
注⑰謹慎(控えめ)
第12項:常に摂生を重んじ、健康に留意し、発声訓練を怠るざる事。
注⑱摂生(過度な飲食を慎み健やかな身体を維持するよう努める)
以上が第9項から12項までです。今回で徳富蘇峰吟詠訓は終わりです。
ではまたお会いしましょう。