前回のブログ記事で「吟道十訓」を書きましたが、その第一は「礼節」でした。
私が詩吟を始めた約30年前、40歳の頃、師匠から次の様なことを聞いたことを思い出しました。
師匠も聞いた話と断りながら
「詩吟を習いたての女性が何度練習しても詩吟声調がうまく出来なくて詩吟に自信がなくなり
大先生に相談したところ、大先生のアドバイスは次の通りだったそうです。」
「障子や襖を開け閉めする際にきちんと正座して行って御覧なさい。」
よく映画・TVドラマのシーンに出てきますよね。
「その女性は教えられた通りその立ち居振る舞いを習慣にした所、生活のメリハリにつながり、
しばらくして詩吟声調が満足いくものになっていったそうです。」
他人を気遣い、自発的な挨拶を心がけ、メリハリある行動をすることが大事なことですね。
私は4,5年前の脳卒中後遺症片マヒで苦労していますが、姿勢や立ち振る舞い・動作は
不自由ながらも両手両足を使い、健常時のイメージを持って常に行動するようにしています。
私は、その意識がリハビリに最も有効と思っています。
それは詩吟と連動し、そして吟道十訓の一番目に取り上げられた意味を改めて考えています。
師匠の月命日がもう直ぐです。
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