平成31年4月13日に神奈川県横浜市青葉区の青葉公会堂で
公益社団法人日本吟道学院公認修神会(会長高橋龍正)春季吟道大会が開催されました。
今回紹介します吟詠は、日酸TANAKA教場 平原正水さん「花筏」で、以下は平原さんの寄稿文です。
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私(平原正水・昨年12月に4段から中伝に昇段しました)は、4月13日(土)に開催された上記大会に独吟に応募し、
今年も何とか無事に吟ずることが出来、安堵しております。
吟題は、予てから我が家の宗派である曹洞宗の開祖・道元の詩「花筏」を選びました。
内容は、教本に著されておりますが、
『この世の一切のものは夫々因縁によって成り、普遍の実態を有せず、仮の存在であれば逆らわずに流れに従おう』
『諸法無我、権力も富も所詮、仮のものなれば、衆生、互いに我執を捨てて花筏となって生きて行こう。』と書かれております。
また、兎角欲深い濁世の中で,
『煩悩を断絶した円満、安楽の悟りの境地、涅槃に至るべく、ゆっくりと川を流れる花のように穏やかに生きて行こう』
と現代の世にも通ずる印象深い教義を残されております。
いつの日か、是非、皆の前で吟じてみたいとの私の希望が今回実現し、嬉しく思っております。
詩文は、下記の通りです。
花筏 道元
諸行無常と流れる川に 諸法を無我と棹さして
涅槃寂静の花と流れる 花とともに流れて行こう花筏
それでは、どうぞお聞きください。
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ではまたお会いしましょう。
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