「結婚祝いの詩 木村岳風」は、短めが丁度良いという
私のニーズにぴったりでしたが、次の「祝婚歌 吉野弘」は、
時間に余裕がある時に是非お勧めします。
では差し上げたDVDの中の吟詠をどうぞ。
詩文は以下の通りです。
祝婚歌 吉野弘
二人が睦まじくいるためには 愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい 立派すぎることは
長持ちしないことだと 気付いているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい 完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい 二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても 非難できる資格が
自分にあったかどうか あとで疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは 少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと 気付いているほうがいい
立派でありたいとか 正しくありたいとかいう
無理な緊張には色目を使わず ゆったりゆたかに 光を浴びているほうがいい
健康で風に吹かれながら 生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる そんな日があってもいい
そして なぜ胸が熱くなるのか 黙っていても 二人にはわかるのであってほしい
今回は「結婚披露宴での吟詠」のテーマを5回連載で紹介をしました。
次回からは新しいテーマを紹介します。ではまたお会いしましょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます