御嶽山噴火:2人の死亡確認、死者は計12人
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◇心肺停止は24人
(毎日新聞)‐ 2014年9月29日(月)23:41
◇心肺停止は24人
御嶽山の噴火で、長野県警は29日にふもとに搬送した心肺停止の8人のうち、死亡が確認されていなかった2人についても死亡が確認されたと発表した。これで噴火に伴う死者は計12人、心肺停止は24人となった。
また、亡くなった12人のうち新たに1人の身元が判明し、静岡県御前崎市白羽の会社員、増田直樹さん(41)と明らかにした。
御嶽山噴火、不明者の総数つかめず
(読売新聞) - 2014年9月30日(火)00:20
長野、岐阜両県にまたがる 御嶽山 おんたけさん(3067メートル)の噴火で、長野県警は29日、山頂の剣ヶ峰付近から心肺停止状態の8人を収容し、全員の死亡を確認した。
このうち5人の身元が判明し、死者は12人となった。一方、同日午後、新たに5人が心肺停止状態で見つかった。頂上付近で火山ガスの濃度が高くなり、午後2時前に救助活動を中止。山中には少なくとも心肺停止状態の24人が残っている。
新たに身元が判明したのは、東京都大田区、高田紗妃さん(29)、横浜市港北区、本多達一さん(39)、川崎市麻生区、高橋秀臣さん(41)、静岡県御前崎市、増田直樹さん(41)、岐阜県中津川市、関口泰弘さん(39)。
長野、岐阜県警と陸上自衛隊、消防などの合同救助隊はこの日早朝から救助を再開。長野県側からは824人が入った。28日に確認された31人のうち、午後2時までに8人をヘリで収容。新たに心肺停止状態と確認された5人は、山頂の剣ヶ峰付近にある御嶽神社奥社周辺で見つかった。県警は「灰が積もった岩場で見つかった」としている。
この日は、山頂付近の小規模噴火が断続的に発生し、二酸化硫黄など人体に有害な物質が含まれる火山ガスの濃度が高くなったため、午後2時までに捜索を中止した。救助活動は30日も、29日とほぼ同じ人員で続けられる予定。
県と内閣府によると、午後4時半現在、長野、岐阜両県の重軽傷者は計69人になった。
同日午前8時から長野県庁で開かれた災害現地対策本部会議後、陸自松本駐屯地の広報担当者は、「安否不明者は41人に上る」と明らかにした。連絡が取れない人や御嶽山周辺の駐車場に放置された乗用車の所有者などを基に集計。山中に取り残されている人の数は正確につかめていない。
気象庁によると、29日も噴火は続き、噴煙の高さは火口の縁から上空へ約500メートル伸びた。大量の火山ガスが放出され、救助隊が活動限界と定めているガス濃度「5~10ppm」を超えたという。
政府と長野県のテレビ会議に参加した名古屋大学の山岡耕春教授は「1979年に匹敵する大きな水蒸気噴火」と指摘。そのうえで、「噴煙などを見ると、長期的には火山活動は終息に向かっているが、突然の噴火に気を付けてほしい」と呼びかけた。
◇
◆亡くなられた方々(28、29日判明分、数字は年齢、長野県警発表)
【東京都】大田区 高田紗妃さん 29
【神奈川県】横浜市港北区 本多達一さん 39▽川崎市麻生区 高橋秀臣さん 41
【長野県】塩尻市 林卓司さん 54▽松本市 横田和正さん 61
【静岡県】御前崎市 増田直樹さん 41
【愛知県】名古屋市中村区 浅井佑介さん 23
【岐阜県】岐阜市 三浦勇さん45▽中津川市 関口泰弘さん 39
毎日新聞 【福富智、川辺和将、巽賢司、三上剛輝】
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