JUNSKY blog 2015

私の時事評論等です
文化関係の記事は、
【観劇レビュー&旅行記】(ブックマークのTOP)
で書いています

全原発が停止して まる2年 大規模停電 【Blackout】 一度も無し!

2014-05-06 23:37:05 | 事件・事故
2014年5月6日(火)

 goo ブログ事務局からの1年前の当ブログ記事のお知らせによると
 1年前の5月5日に、
1年前の 【こどもの日】 に全原発停止! その後大飯原発だけ再稼働!
 JUNSKY blog 2013 - 2013年5月5日(日・祝)

  と云う記事を書いており、

 その1年前の記事をみると
北海道電力泊原発3号機停止で全原発停止完了
 JUNSKY blog 2012 - 2012年5月5日(土)

  と云うタイトルだった。

 当時、大阪・滋賀の知事が『再稼働反対』の旗を降ろしたために
一時的に、『大飯原発』が再稼働したが、全体としては全原発停止の状況が
2年以上に亘って、続いていることになる。

 その間、台風などの気象条件による地域的停電はあったが、電力会社が
国民を恫喝し、騙そうとして情報発信した 大規模停電 【Blackout】 は、
一度も起こったことが無い!

 国民の節電意識の向上や、少なからずの企業による自家発電による節電も
当然大きく貢献しているとはいえ、その気になれば原発無しでも電気は足りてる
と云うことが、猛暑や大寒波を経験したにも関わらず実証されたのである。

 それにも拘らず、福島の爆発で人類にコントロールも収束もできないことが
明瞭になった原発を再稼働しようとしているのは、何とアイロニーであろうか!

 原発は要りません。 再稼働は許せません。

 九州では、川内原発・玄海原発の再稼働を阻止する運動を一層強め、継続
する必要があります。


1年前の 【こどもの日】 に全原発停止! その後大飯原発だけ再稼働!
2013年5月5日(日・祝) gooブログのサービスで、1年前の記事を紹介してくれるのですが、それによると、ちょうど1年前の 【こどもの日】 に全原発停止! が実現。北...



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札幌ボンベ爆発事件 容疑者の車 自宅にボンベ これで犯人にされたら誰でも!

2014-05-01 23:13:52 | 事件・事故
2014年5月1日(木)

 当ブログは、数年前の秋田県藤里町の畠山鈴香事件について、ほぼ断定的に
『冤罪事件である』 と云う立場から多くの記事を書いてきた。

“任意”で16時間の取調べで“自供”?
 秋田小1児童殺害事件-第1回
 JUNSKY blog 2006 - 2006年6月5日


 当初は、少数派だったが、『冤罪』を疑う人々は次第に増えていった。

 しかし、畠山鈴香容疑者は自らの『子殺し』の真犯人として服役している。
私は、今も冤罪であると思っている。

藤里事件 畠山被告の上告取り下げで無期懲役確定
 秋田小1児童殺害事件-第109回
 JUNSKY blog 2009 - 2009年5月19日


     *****************

 さて、昨日逮捕された、札幌カセットボンベ爆発事件の容疑者である。
私は、これもニュースを聞いてすぐさま『誤認逮捕である』との印象を受けた。

 もちろん、まだ判決が下った訳ではなく、警察が犯人としただけである。

 私が、詳しい情報に接するまえに『誤認逮捕である』との第一印象を受けた
その根拠は以下の通り。

① 数十時間に亘る連続取り調べで自白を強要している。
  ⇒ 4月26日~30日まで、述べ5日間 連続取り調べ。自供させる目的のみ!
  畠山鈴香を自供させるまで16時間掛けて行った取り調べより長い! でも否認。

② しかし、容疑者は「知らない」と言っている。
  マスメディアは『容疑を否認』と云う言い方で、いかにも容疑者との扱い。

③ 容疑者が日常使用している自家用車が防犯カメラに映っている。
  ⇒ これは「反証」として決定的!
    何故かと言うと、こんな凶悪犯罪を実行する時に自家用車を使う
   バカは居ない。
 すなわち、犯行に使用した可能性は極めて少ない!

④ 家宅捜索で自宅からカセットボンベが出てきた。
  ⇒ 今どき、大抵の家庭でカセット・ボンベなどは持っているだろう。
  鍋物をする時など、カセットボンベを使うのは今どき定番であるし、
  大体「防災グッズ」として、準備を推奨されている。 我が家にも有る!

⑤ 容疑者自宅 現場から500メートル
  ⇒ 見方を変えれば、現場から500m半径の世帯は全て容疑者に成りうる!
  何千人住んでいるのだろうか?


 だれでも犯人にでっち上げられるし、警察には何の反省もためらいも無い!

     *********************

 しかし、本人は「知らない」と言っていると警察も発表しているのに、
実名で容疑者として報道するマスメディアの警察追随には呆れかえる。
 結局マスコミが『真犯人を造る』と云う、『藤里町事件』や『毒入りカレー事件』
と同じ轍を踏んでいる。
 最近では、インターネット脅迫事件という勇み足があったばかりなのに。

 その都度「反省の弁」とか「報道検証」とかしているのに、次の事件が起こると
『元の木阿弥』になり、全くその『反省』が活かされない!

 以下の記事を読んでも、どういう関わりが明瞭になって逮捕されたのかは
一向に解らない。 事件の状況を書いて、本人は否認しているが逮捕された
と云うだけの記事である。
 マスメディアとして裏付け調査した上で確信を持って実名報道している訳では無い!


 以下の記事では容疑者名としてマスメディアが実名表示した部分を
○○容疑者としていますが、一つの記事の中に一度出てくれば
済む処を、何度も何度も実名を記載することで視聴者・読者の印象を『真犯人』
と思う方向へ誘導している。 短い記事なのに・・・
文節ごとに「○○容疑者は・・・」と書いている!
記者は、それが自分や家族の名前だったらどう感じるのだろうか?

防犯カメラに容疑者の車=爆発前後に現場付近で―札幌ボンベ事件・北海道警
 (時事通信) - 2014年5月1日(木)11:55


ボンベ爆発、51歳女逮捕=容疑を否認―北海道警
 (時事通信) - 2014年4月30日(水)22:47
 

札幌連続爆発:容疑者自宅からボンベ 道警が購入目的捜査
 (毎日新聞)- 2014年5月1日(木)15:00


札幌の連続ボンベ爆発事件 女に逮捕状
 (NHK)- 2014年4月30日 19時17分


札幌連続ボンベ爆発:容疑者自宅 現場から500メートル
 (毎日新聞)- 2014年05月01日(木) 04時00分
 

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防犯カメラに容疑者の車=爆発前後に現場付近で―札幌ボンベ事件・北海道警
 (時事通信) - 2014年5月1日(木)11:55
 

 
 札幌市北区で相次いだカセットボンベの爆発事件で、警察官舎でボンベを爆発させたとして、激発物破裂容疑で逮捕された無職・○○容疑者(中略)の車が、現場近くの複数の防犯カメラに写っていたことが1日、捜査関係者への取材で分かった。

 いずれも官舎で爆発があった時間帯の前後で、北海道警札幌北署捜査本部は映像のさらに詳しい解析を進めている。○○容疑者は容疑を否認している。  



ボンベ爆発、51歳女逮捕=容疑を否認―北海道警
 (時事通信) - 2014年4月30日(水)22:47
 

 札幌市北区で相次いだカセットボンベの爆発事件で、北海道警札幌北署捜査本部は30日、警察官舎でボンベを爆発させたとして、激発物破裂容疑で(中略)・○○容疑者を逮捕した。容疑を否認しているという。捜査本部は他の4件の爆発にも○○容疑者が関与した可能性があるとみて捜査を進める。

 逮捕容疑は4月3日午後11時45分ごろ、札幌市北区北二十五条西の警察官舎北側階段1階踊り場で、カセットボンベを何らかの方法で破裂させ、窓ガラスなどを損壊した疑い。

 捜査本部は26日に名須川容疑者の自宅を捜索し、同日から連日任意で事情聴取していた。○○容疑者は一貫して容疑を否認しているが、捜査本部は現場の状況や防犯カメラの映像、同署や報道機関に届いた犯行声明の分析などから逮捕に踏み切った

 同区では1月27日、札幌北署の駐車場に止めたワゴン車の下でカセットボンベが爆発。スーパーやホームセンターなどで同様の事件が相次ぎ、客らが軽傷を負った。同署近くの警察官舎で起きた爆発では、現場からボンベや約2000本のくぎが見つかった。

 同署などには、事件への関与をほのめかし「次は交番を狙う」などと書かれた手紙が郵送され、道警が同一犯とみて捜査していた。

 道警の米村隆将刑事部長は同署で記者会見し、「道民や国民にご心配をお掛けし、おわびする。全事件の解決を目指したい」と述べた。  



札幌連続爆発:容疑者自宅からボンベ 道警が購入目的捜査
 (毎日新聞)- 2014年5月1日(木)15:00
 

 札幌市北区の北海道警官舎でカセットこんろ用ガスボンベが爆発した事件で、激発物破裂容疑で逮捕された・○○容疑者(中略)の自宅から、同様のカセットこんろ用のボンベが見つかっていたことが1日、捜査関係者への取材で分かった。一般家庭にも通常あることから、道警札幌北署は、購入目的などを慎重に調べている。

 捜査本部は、26日などに同容疑で○○容疑者宅を家宅捜索していた。同日から5日連続で任意で事情聴取したが、○○容疑者は「現場には行ったことがない。事件は知らない」などと一貫して否認していた

 捜査本部は、官舎での事件が発生した4月3日深夜から4日未明にかけ、現場付近のコンビニの防犯カメラや、通りかかったタクシーのドライブレコーダーなどを入手し、映像を解析。○○容疑者の乗用車とみられる不審な車両が映っていた

 また、札幌北署などに届いた事件へのかかわりや同署への恨みをつづった手紙4通を分析。文中に登場する人物と名字が同じ警察官や同署で扱った案件などからも○○容疑者が浮上したという。○○容疑者と事件を直接結びつける証拠がなく、○○容疑者が事件との関与を否定していることから、同署は状況証拠を丹念に積み重ねる捜査を続けている。
【毎日新聞;酒井祥宏、三股智子、日下部元美】 



札幌の連続ボンベ爆発事件 女に逮捕状
 (NHK)- 2014年4月30日 19時17分
 

 札幌市の警察署や大型商業施設などで相次いだカセットこんろ用のボンベを使った爆発事件で、警察はこのうち今月、警察の官舎で起きた事件に市内の51歳の女が関与したとして激発物破裂の疑いで逮捕状を取りました。
30日夜にも、逮捕する方針です。

 札幌市北区では、ことし1月から今月初めにかけて、警察の駐車場や官舎、それにホームセンターなどで、仕掛けられたカセットこんろ用のボンベが爆発するなど同じような事件が5件相次ぎました。
 警察は、同じ人物による犯行ではないかとみて、現場周辺での聞き込みなどの捜査を進めるとともに、警察などに送りつけられた犯行を予告するような文書の解析を行っていました。
 これまでの調べで北区内に住む51歳の女が関与した疑いがあるとして、警察は今月26日に自宅などを捜索するとともに、事情を聴いていました。
 その結果、一連の事件のうち今月3日、警察の官舎で起きた事件について激発物破裂の疑いで女の逮捕状を取りました。
 警察は、30日夜にも女を逮捕する方針で、ほかの事件との関わりについても調べることにしています。
 警察によりますと、女は当初の任意の事情聴取に対しては関与を否定していたということです。

【爆発事件が5件相次ぐ】
 札幌市北区では、ことしに入って、警察の官舎や大型商業施設などでカセットこんろ用のボンベなどを使った爆発事件が5件相次いでいます。
 事件が最初に起きたのは1月27日でした。
 北警察署の駐車場でボンベが爆発しました。
 狙われたのは、警察署の幹部が通勤に使っていた車でした。
 その後、2月から3月にかけて、スーパーやホームセンターなどの商業施設で同様の事件が3件発生しました。
 さらに今月3日には、最初の事件のすぐそばの警察官舎で爆発が起きました。
 現場には5本のボンベが仕掛けられ、爆発の衝撃で窓ガラスにひびが入ったほか、危害を加えるため仕込まれたとみられるおよそ2000本のくぎも見つかりました。
 爆発が起きたのは、警察施設2か所と商業施設3か所でした。
 いずれの事件も北警察署が管轄する半径3キロの範囲で起きていました。
 さらに事件のあと、犯行を予告するような文書が警察のほか、地元の新聞社と民放テレビ局に少なくとも合わせて4通送りつけられました。
 このうち地元の民放テレビ局に届いた文書には、警察幹部の名前とともに「北警察署への恨みで眠れない日もある」などという記載がありました。
 また、「次は交番を狙う」と、さらなる犯行をほのめかすような記載もありました。
 警察は、捜査本部を設置して捜査を進め、北区内に住む51歳の女が関与した疑いがあるとして、今月26日に自宅などを捜索するとともに、事情を聴いていました。
そして、一連の事件のうち今月3日、警察の官舎で起きた事件について激発物破裂の疑いで逮捕状を取りました。 




札幌連続ボンベ爆発:容疑者自宅 現場から500メートル
 (毎日新聞)- 2014年05月01日(木) 04時00分
 

 札幌市北区で相次いでいたカセットこんろ用ガスボンベの爆発事件で30日、同区、無職、○○容疑者が、激発物破裂容疑で北海道警札幌北署捜査本部に逮捕された。名須川容疑者の自宅は事件があったホームセンターや大型商業施設から500メートルほどしか離れておらず、近所の住民は衝撃を受けている。【小川祐希、日下部元美、三沢邦彦】

 近くの主婦(58)らによると、○○容疑者は3年ほど前に引っ越してきた。近所づきあいはほとんどなく、「あいさつをしても返さないので次第に声をかけなくなった」と話す。自宅から乗用車で出かけることが多く、その際は常に頭にスカーフや黒色のニット帽をかぶっていたという。

 主婦は「(○○容疑者が)道警の事情聴取を受けているのは知っていたが、聴取が5日目に入り容疑者ではないと思っていた。近所から逮捕者が出るのはショックだ」と涙ながらに語った。別の女性(25)は3月、一緒に歩いていた娘に○○容疑者があめをくれたことを思い出し、「やさしい人だと思っていた」と話した。

 ○○容疑者が以前住んでいた札幌市南区の住民も、近所づきあいはなかったと口をそろえる。ただ、70代の女性は足の不自由な夫が道で倒れた際、通りかかった○○容疑者が助けてくれたといい、「いい人だと思っていた。容疑者だとは信じられない」と話していた。

 一方、○○容疑者の親族の男性によると、10年ほど前に名須川容疑者の夫の体が不自由になり、そのころから疎遠になったという。男性は「一人で閉じこもりがちになり、ストレスがたまっていったのかもしれない」と話した。 

 (この毎日新聞記事は、近所の人々のネガティブな『証言』ばかり集めてきて、
  いかにも○○容疑者は人付き合いの悪い性悪女であるかを描こうとしている、
  相当非道い記事だと思う:JUNSKY)



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旅客船沈没当時の動画公開 = 韓国当局  (聯合ニュース)

2014-04-28 16:56:58 | 事件・事故
2014年4月28日(月)

 操船に関係する乗組員の、あまりにも非道い対応から3百人を超える
死者・行方不明者を出している、韓国旅客船「セウォル号」の沈没事故。

 船長が真っ先に逃げ出し、救助されたときは「一般乗客だ」と嘘を言っていたが
その『最初に』救助される映像が、今頃になって、ようやく韓国海洋警察庁に
よって公開されたと云う。

 一方では、乗客を守ろうとした若い女性乗組員も居て、死亡している。

 事故発生後、それほど時間を置かずに、漁船数十隻や救命艇、ヘリコプターなどが
出動しており、救命胴衣を着けて海に飛び込めば、ほとんどの命が救えた可能性が高い。

 朴大統領が、乗客を放置して逃げた乗組員を「殺人者」と呼んだようだが、
大統領の思惑はさておいて、それは確かに言えていると思う。
 

【関連記事】

韓国 「セウォル号」沈没事故 5日目 次々と問題が明らかに
 JUNSKY blog 2014 - 2014年4月21日(月)


船長や航海士など おもだった船員はまっ先に退避 韓国の大型フェリー沈没
 JUNSKY blog 2014 - 2014年04月18日(金)


韓国旅客船沈没 船長脱出時の映像が初公開される
 (聯合ニュース) - 2014年4月28日(月)10:51


海洋警察庁が28日に初めて公開した事故発生当時の映像
 (聯合ニュース) - 2014年4月28日(月) 


乗員真っ先に脱出 旅客船沈没当時の動画公開=韓国当局
 (聯合ニュース) - 2014年4月28日(月)11:50


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乗員真っ先に脱出 旅客船沈没当時の動画公開=韓国当局
 (聯合ニュース) - 2014年4月28日(月)11:50

【木浦聯合ニュース】
 韓国海洋警察は28日、旅客船「セウォル号」の沈没事故当時、乗組員が乗客を置き去りにして真っ先に脱出する様子などが映った動画を公開した。

 この動画は最初に事故現場に到着した木浦海洋警察の救助艇の職員が携帯電話のカメラでところどころ撮影したもので、計9分45秒間、現場の様子をうかがうことができる。

 木浦海洋警察の救助艇は16日午前8時58分に出動命令を受け、約30キロ離れた事故現場に9時30分に到着した。船はすでに左側に50~60度傾いた状態だった。

 動画の冒頭では船室の外に乗客の姿が見えない。船室で待機を促す案内放送に従っていたとみられる。

 救助艇が操舵(そうだ)室に横付けすると、操舵室に集まっていたイ・ジュンソク船長と乗組員7人が急いで救助艇に乗り移った。運航中に着用が義務付けられている制服を着ておらず、イ船長に至っては下着姿で、乗組員とは分からない。イ船長はその後、捜査本部の調べに対し、船の傾きがひどく脱出が難しかったと供述している。

 操舵室の横には46の救命いかだが備えられていたが、これを開こうとする乗組員はいなかった。海洋警察の職員が一人、必死でボートを下ろそうとする姿が目撃されただけだ。

 乗組員は救助艇に助けられた乗客約70人と共に、いち早く現場を離れた。乗組員が救助される間にも、船から海に飛び込む乗客の姿が見える。

 救助艇到着から約20分後、船は90度近くまで傾き船体の半分ほどが海に沈み、甲板のコンテナも海に落ちようとしている。その周りで、総出動したヘリコプターや漁船が救助作業を行っている。救命浮輪などにつかまっていた乗客が救助艇に引き上げられ応急措置を受ける様子も見える。

 この動画は合同捜査本部に渡され、重要な捜査資料として活用されているという。

 セウォル号の乗客乗員476人のうち死者は188人、行方不明者は114人となっている。

 事故当時、乗客を守ろうとした女性乗組員1人が死亡したが、主要乗組員15人は全員救助された。  




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韓国 「セウォル号」沈没事故 5日目 次々と問題が明らかに

2014-04-21 23:11:44 | 事件・事故
2014年4月21日(月)

 韓国 「セウォル号」沈没事故は5日目を迎えたが、1日目以降には生存者が無く、
死者の数は日々増すばかり。 行方不明者と死者の合計は三百人を超している。

 韓国報道機関等による追跡調査で、新たに次々と問題が明らかになっている。

*操船に関わる船員は、他の船員や乗客を放置して真っ先に脱出し救助された。
*事故当時操船していたのは、25才の女性3等航海士だった。
*船長は寝ていた。(朝9時前であり、まだ寝るような時間ではなかっただろうに)
*操舵機器が以前故障した事が有り、再発した可能性も取り沙汰されている。
*漁民の目撃では、いつもとは違う暗礁の多い海域を航行していた。
*遭難当初には、乗客にはその場に留まるように放送したが、その後の放送は無かった。
*海洋水産部は事故直後に中央事故収拾本部を設置したが、事故から2時間が経過した
 午前11時まで「被害者はほとんど発生しないだろう」と楽観的な見方を示した。
*乗客に退船を放送したのは、既に沈没寸前であり、責任ある乗員ではなかったらしい。
 (救助された乗客の話では、「退船の放送は聞いていない」との証言が有力)
*海洋警察もセウォル号側も乗客に脱出命令を出すかどうかの判断を引き延ばし、
 時間を無駄にしていたことが明らかになった。 (責任の擦り付け合い?)
*乗員に対して、緊急時の誘導訓練や避難訓練を実施していなかった。
*船長や船員など130人の職員に対する安全教育の費用に年間わずか54万ウォン
 (約5万3000円)しか使っていなかった
*救命ボートは46艘もあったのに、1艘しか使われなかった(それで船員が脱出)。
*救命胴衣は乗客の半分ほど270人分しか用意されていなかった。
*救助隊が政府系や民間ボランティアも含めて大勢出ているが司令塔が無く、
 何をするべきかが解っておらず、優先順位も不明であった。
*誰が全体を指揮する司令塔なのかも明確でなく、大統領の分身として現場で迅速に
 決断を下す人間も見当たらない。
*貨物は申告を大幅に上回っていた。 
(申告書には、車両150台、貨物657トンが積載されていると記載されていた。
 ところが清海鎮海運は事故直後、車両180台とコンテナ105個(1157トン)が
 積まれていたと発表した。申告書よりも車両は30台、貨物は500トンも多い)
*積荷や車両の固定が行われていなかった可能性が高い。
*韓国内での『顧客満足度』は最高クラスだったが、安全に関する項目は4項目のみで
 いわゆる『リゾート度』が顧客アンケートの中心だった。
*日本政府からの海上保安庁や海上自衛隊による救難支援を韓国政府は断ったらしい。

 韓国のメディアは、対日批判で政府と歩調を合わせてきたが、この事故で足元を掬われ
一転、韓国政府や朴大統領や、海洋警察庁や海洋水産部への批判を強めている!

 御都合主義的な報道姿勢ではあるが、この事故の原因究明と責任追及はしっかりと
やってもらいたいものだ!

安全国恥の日
 東亜日報社説 - 2014年4月18日(金)04:11


沈没船捜査、船長から監督当局まで聖域があってはならない
 東亜日報社説 - 2014年4月19日(土)06:21


旅客船沈没:09年に日本で同様の事故、死者はゼロ
 朝鮮日報 - 2014年4月19日(土)10:22 
 

韓国は「三流国家」だった
 中央日報社説 - 2014年04月20日(日)10:15


セウォル号事故で、朴政権に向けられる怒りと韓国メディアの変化
 大西 宏のマーケティング・エッセンス - 2014年04月20日(日)10:35


旅客船沈没:交信記録で海警の判断ミスも明らかに
 朝鮮日報 - 2014年4月21日(月)9:42


韓国に危険な場所は本当にもうないのか
 朝鮮日報社説 - 2014年4月21日(月)10:52




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安全国恥の日
 東亜日報社説 - 2014年4月18日(金)04:11
 

 2日目、骨身に染みる冷たい海水に浸かって、漆黒の闇の中で子どもたちが受けた死の恐怖は想像するだけでも心が痛む。死の恐怖に勝って、奇跡のように生きていることを全国民が切に望んでいるが、残念なことに応答がない。


 事故は、沈没した旅客船が航路を変更する際に船首を急旋回させたために船の重心が変わって起きた可能性が高まっている。事故の地点は、木浦(モクポ)―済州(チェジュ)、仁川(インチョン)―済州に向かう旅客船や船舶が航路を変える地点だ。正確な事故の原因はまだ明らかになっていないが、海洋警察捜査本部は、「変更点で円滑に航路を変更しなければならないが、急旋回したために1、2階の貨物が片側に傾いて重心を失った」と見ている。

 行政安全部を安全行政部に改名するほど「国民の安全」を国政目標に掲げた朴槿恵(パク・クンヘ)政府で起きた大惨事であり、国民は憤っている。事故が起きた16日午前9時45分、安全行政部長官を本部長とする中央災害安全対策本部が設置されたが、数字もまともに数えられないという批判を受けた。惨事が発生して1日が経ち、搭乗客の数字と行方不明者の数字が変わった。海運法はこのような問題が発生しないよう旅客船の乗船者は名前や連絡先などを明示した乗船申告書を提出するようにしている。船会社が法を順守し、政府が十分に監視したなら、正確な数字がもっと早く公開されただろう。

 海洋水産部は16日、事故直後に中央事故収拾本部を設置したが、事故から2時間が経過した午前11時まで、「被害者はほとんど発生しないだろう」と楽観的な見方を示した。李柱栄(イ・ジュヨン)海水部長官が事故直後、事故現場ではなく近くの仁川海洋警察庁を訪れた。行方不明者の家族が、「なぜこんなに救助が遅いのか」、「潜水夫を投入してほしい」と不安を募らせているにもかかわらず、安易に対応した政府の責任は大きい。省庁間の混乱が続くと、昨日になって全羅南道木浦の西海(ソヘ)地方海洋警察庁に政府事故対策本部を設置し、チョン・ホンウォン首相が総括に乗り出した。

 教育部は修学旅行の案内指針に修学旅行参加人数を「4クラスまたは150人内外」と決めているが、勧告にすぎず、守る学校は少ない。済州島や海外への修学旅行が増え、生徒が旅客船や飛行機を利用する機会も増えているが、教育部の指針には自動車に対する安全マニュアルがあるだけで、船舶や飛行機に関する指針はない。

 国際旅客船は、国際機構で1ヵ月に2、3度非常時訓練を行い、この訓練に応じなければ運航を禁じているため、ノイローゼになるほど非常時訓練を徹底的に行う。国内の旅客船も、法には10日に1度非常時訓練を行うよう義務づけている。しかし、監督機関である海水部と海洋警察庁が十分に監督せず、船会社が監督に応じなくても処罰の規定がない。セウォル号の救命ボートは46個のうち1個だけしか開かず、ライフジャケットも270個しかなく乗客の数より少なかった。安全規則を順守したのか徹底的に捜査し、再発防止を講じなければならない。

 救助隊が最善を尽くすと言っているが、さらなる救助者が2日経ってもいないのは残念だ。救助隊は、船内のエアポケットに閉じ込められた乗客の生存の可能性を高めるために「酸素を注入してほしい」という家族の強い要求があった後、昨日午後になって酸素注入を始めた。救助が難しいことは分かるが、救助作業が遅く、緻密ではない。救助人員を集めて体系的に投じる政府の能力が落ちていると見ざるを得ない。

 西海ペリー号沈没事故の時、これからはこのような後進国型事故がないことを望み、二度とないと信じた。あれから約20年経ったが、セウォル号沈没という再び呆れた惨事が起こった。死亡、行方不明者は西海ペリー号より多く、多くが生徒と教師という点で衝撃が大きい。セウォル号が沈没した4月16日を「安全国恥日」とし、恥ずべき国を次世代に引き継がせてはならない。 



韓国は「三流国家」だった
 中央日報社説 - 2014年04月20日(日)10:15
 

 旅客船「セウォル号」沈没事故4日目。韓国社会は今、「集団アノミー」または「集団メンタル崩壊」に陥ったも同然だ。みんな魂の抜けた状態だといっても過言でない。政府は信頼されず、怪談は乱舞し、疑惑は増幅している。17日に朴槿恵(パク・クネ)大統領が珍島事故現場を訪れ、行方不明者の家族の絶叫を聞き、一線の公務員に最善を尽くすよう命令した後、この行き詰まった災難の局面でやや疎通が生じるするようだった。大統領の訪問後、無説明で一貫していた当局は、行方不明者の家族がいる珍島体育館に大型スクリーンを設置するなど動き始めた。

 18日。ようやく船内に空気を注入し、この日午後、救助隊が船内に進入して本格的な行方不明者の安否確認作業に入った。現場救助作業で一段階進展があったのだ。しかしこうした進展も大統領の約束も「集団メンタル崩壊」を落ち着かせることはできなかった。

 この日午前から私たちの社会は民間潜水士というある女性の嘘に振り回された。「救助作業をする民間潜水士に、救助隊員が適当に時間をつぶして行けと話した」などの発言だった。これをテレビのニュース番組が報道し、ネットユーザーは非難を浴びせた。嘘であることは直ちに明らかとなり、該当放送局は速かに謝罪した。問題はこうした全くでたらめな主張まで一瞬のうちにSNSに乗って社会全体を揺るがすほど、私たちの共同体には深い不信感が広まっているという点だ。こういう時であるほど分別力を発揮すべき政府や報道機関までが冷静さを失う状況であり、市民はもう頼れるところがない。

 修学旅行へ行く途中に災難にあった安山檀園高校の行方不明者の家族はこの日、「政府の態度に怒りを感じる。責任者もいないし、ずっと嘘をつく」と国民に訴えた。また、セウォル号から救出された檀園高の教頭が首をつって自殺した。相次ぐ悲劇の中で「乗客になぜ非常時の行動守則も知らせなかったのか」「救助現場に出動した救助隊はなぜ1時間ほど誰も船内に入って現場救助をしなかったのか」「日本が寿命を終えて転売した20年経った旅客船は無理な改造までしたが、どのように安全検査に通過したのか」など多くの疑問と疑惑が新たにあふれている。

 不信感ばかりが支配する社会。しかしこれを収拾する政府の姿は見られない。むしろ空回りする政府の姿ばかり随所で突出している。中央災害安全対策本部は18日、「海洋警察が船室に入った」と発表したが、しばらくして発表を覆した。事故初日に救助された人と乗船者の数さえ集計できなかった政府の混乱は、大統領が最善を尽くすよう命令した後にも続いた。現場の記者は話した。「中央災害安全対策本部は掌握力もなく、海洋水産部と安全行政部は疎通せず、派遣公務員は弁解ばかり…、見ていて我慢できないほどだ」。

 珍島の現場記者はこう述べた。「パンモク港には119救急車が並び、、企業など民間人ボランティアメンバーが集まり、ふとんから下着まで家族が必要な物品を与えて待機している。問題は意欲と気持ちはあるが、みんな何をすればよいのか分からないという点だ。対策機構は一元化されず、対応マニュアルがないため、現場は効率的に動けない」。

 この超大型災難の前で、私たちは「安全政府」に対する期待と希望までが沈没してしまった、もう一つの悲しい現実に直面した。世界7位の輸出強国、世界13位の経済大国という修飾語が恥ずかしく、みすぼらしい。木と草は強風が吹いてこそ見分けることができるという。一国のレベルと能力も災難と困難が迫った時に分かる。韓国のレベルは落第点、三流国家のものだった。あたかも初心者の三等航海士が操縦したセウォル号のように、沈没する国を見る感じであり、途方に暮れるしかない。私たちの社会の信頼資産までが底をつき、沈没してしまったも同然だ。この信頼の災難から大韓民国をどう救助するのか、いま政府から答えを出さなければならない。  



韓国に危険な場所は本当にもうないのか
 朝鮮日報社説 - 2014年4月21日(月)10:52
 

 韓国の船舶関連の法律によると、旅客船は10日に1回の割合で消防と救助の訓練を、2カ月に1回救命ボートによる避難訓練を、6カ月に1回衝突や座礁に備えた訓練を行うよう定められている。セウォル号を運航していた清海鎮海運は昨年、船長や船員など130人の職員に対する安全教育の費用にわずか54万ウォン(約5万3000円)しか使っていなかったという。これは金融監督院に提出された清海鎮海運への監査報告書によって明らかになった。これでは安全のための教育や訓練を全く行っていなかったのと同じだ。


 船舶の安全性について点検や取り締まりを行うのは、海運会社が支払う会費によって運営される韓国海運組合だ。セウォル号について、出港前に乗船定員を超過していないか、貨物をしっかりと固定しているか、あるいは救命ボートに問題がないかなどを点検したのも海運組合所属の運航管理者だったはずだ。しかしこの管理者が自分に給与を支払っているも同然の海運会社に対し、厳しい監視やチェックを行うことを期待するのは難しいだろう。


 出港に際してセウォル号が海運組合に提出した報告書には、車両150台、貨物657トンが積載されていると記載されていた。ところが清海鎮海運は事故直後、車両180台とコンテナ105個(1157トン)が積まれていたと発表した。これは報告書よりも車両は30台、貨物は500トンも多い数字だ。しかも貨物に関しては実際の重量よりもさらに重かった可能性も高い。トラックにどれだけの貨物が積まれていたかチェックされていなかったからだ。その上セウォル号はコンテナや貨物を積載したトラックをしっかりと固定していなかったため、事故直後には船からコンテナが次々と海に流れ出した。事故当時、セウォル号に何人が乗っていたのかについても、監視カメラの映像を見ながら数を数えねば分からなかった。


 船舶設備に対する安全点検は「韓国船級」という機関が行うことになっている。韓国船級は今年2月、セウォル号について10日かけて200項目のチェックを行い、救命ボートについては「正常」との判定を下していた。ところが今回の事故では46隻あった救命ボートのうち、実際に使用できたのは1隻だけだった。これでは形だけの検査で報告書を作成したと疑われても仕方ないだろう。


 セウォル号の船長や船員らは自分が助かるために、乗客を船内に放置して「われ先に」と船から脱出した。このような乗務員を雇っている清海鎮海運に対し、海洋水産部(省に相当)は2006年、09年、11年、13年に部門ごとの顧客満足度評価で「優秀」あるいは「上位」という判定を出していた。昨年7月に行われた海洋警察庁と海洋水産部(省に相当、以下同じ)による全国の旅客船に対する点検も、非常に大ざっぱなものだった。ある市民団体が点検書類をチェックしたところ、木浦海洋警察は2時間40分で12隻の旅客船を点検したと記載されていた。つまり1隻当たりの点検時間はわずか13分ということだ。おそらく担当の係官が船内に乗り込み、船がどのような状況になっているかを見回しただけで点検を行ったと報告したのだろう。



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船長や航海士など おもだった船員はまっ先に退避 韓国の大型フェリー沈没 

2014-04-18 23:54:37 | 事件・事故
2014年04月18日(金)

 韓国の大型フェリー沈没事件。



 船長や航海士など、おもだった船員はまっ先に逃げて、最初に救助されたと云う。

 韓国の法律でも、船長は乗客乗員全員が退避したのを確認するまで離船しては
いけないことになっているそうだ。

 「船長は船と運命を共にする」と云うのが世の中の常識だったはずだが・・・
乗客には、次の指示があるまで、そのまま留まるよう船内放送していたと云うが、
その「次の指示」を出さないまま、操舵室に居た責任ある船員は全員避難していた
すなわち「逃げていた」訳である。
 
 これが、死者や行方不明者をこれほど多く出した原因である可能性が高い!

 その上、転覆時に操船(運転)していたのは、入社4ヶ月の女性3等航海士(25歳)
だったとのこと。 謂わば、操船訓練(OJT)試運転での事故のようだ!

 乗客を載せて訓練・試運転などもってのほか!



 今日お昼のニュースの際は、船首の裏側が海面上に出ていたが、夜のニュース
では、完全に沈没し、目印のブイだけしか見えない状況である。


   旅客船「セウォル号」が沈んだ海上で、沈没地点を示すブイを
   取り付ける韓国海洋警察関係者=韓国南西部珍島沖合で
   2014年4月18日午後4時過ぎ、毎日新聞・松井豊撮影

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韓国沈没船の捜索 貨物室進入に成功するも14分で撤収
 (聯合ニュース) - 2014年4月18日(金)17:19

【珍島聯合ニュース】
 韓国南西部の珍島沖で起きた旅客船沈没事故で、事故から3日目となる18日、ようやく船内に進入する通路が確保され、ダイバーが2階貨物室の入口を開放することに成功したが、保護ロープが切れて撤収した。

 ダイバーは18日午前10時5分、船内の食堂まで進入ルートを確保。45分後に空気注入を開始した。

 潮の流れが止まる時間帯を中心に持続的に船内への進入を試み、午後3時38分に2階の貨物室入口を開き、進入に成功した。

 貨物室に進入したダイバーは貨物室内の荷が多いため再び外に出て、その後、外部とつながっている保護ロープが切れたため、進入成功から14分で撤収した。



韓国客船沈没:引率の教頭、謝罪の自殺…あの世でも先生を
 (毎日新聞)- 2014年04月18日(金) 21時52分


韓国客船沈没:船長らの逮捕状請求 逃走も処罰方針
 (毎日新聞)- 2014年04月18日(金) 23時47分
 

【木浦(モッポ)=韓国南西部=祝部幹雄、ソウル澤田克己】
 韓国・珍島(チンド)沖での旅客船「セウォル号」沈没事故で、韓国捜査当局は18日、業務上過失致死傷などの疑いで、イ・ジュンソク船長(68)、事故直前に操船を指揮していた女性3等航海士(25)、実際にかじを取っていた操舵(そうだ)士(55)の3人の逮捕状を請求した。イ船長には、刑法の遺棄致死や水難救護法違反の疑いも加えられ、さらに、逃走して乗客に危害を与えたとして加重処罰規定が適用された。

 一方、修学旅行に向かう2年生が乗船していた京畿道安山市の檀園(ダンウォン)高校によると、行方不明者の中に日本人の母親を持つ女子生徒がいることが分かった。この生徒は日本国籍を持っていない。

 合同捜査本部によると、事故直前、乗船経験が1年程度の3等航海士が操船を指揮し、この航海士の指示を受け操舵士がかじを取っていた。船長は、操舵室にいなかったという。違法ではないが、島が密集している海域だけに不適切だった可能性がある。

 事故原因については、急旋回をした結果、積み荷のバランスが崩れて船体が傾き沈没したとする見方が強まっている。地元メディアによると、船は16日午前8時49分ごろ南西方向に転じ、3分後に今度は北に針路を取っていた。

 捜査本部は「針路変更をすべき地点ではあった。(意図的で)急激な旋回だったかは調査中だ。針路変更だけが原因なのか、船舶の維持管理に問題があったのかなど、さまざまな側面を調べている」と慎重な見方を示した。

 また、船長は適切な避難誘導をせずに逃げた疑いも持たれている。韓国のテレビ局は18日、真っ先に脱出した人々の中にイ船長の姿が映っているとされる映像を放映した。

 事故3日目のこの日、ダイバーはいったん船内への進入に成功し、船内への空気注入も始まった。だが、潮流に阻まれて船内での本格的な捜索には着手できていない。

 大型船を引き揚げることができる海上クレーン4台も現場海域に到着したが、船体を不用意に動かすと危険なため具体的な作業は始まっていない。

 韓国政府は18日夜、再び集計ミスがあったと発表した。死者数は28人と変わらないが、乗船者数は1人増えて476人、行方不明者は6人増えて274人とした。



韓国客船沈没:「動かずに救助を待て」放送の真偽は?
 (毎日新聞)- 2014年04月17日(木)16時28分


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福島第1原発 『ALPS』 で汚染水漏れ 装置洗浄中に1トン超

2014-04-17 23:57:50 | 事件・事故
2014年4月17日(木)

 またも福島第1原発で、先日とは別の事故が発生。

 ALPSの吸着装置を洗浄するため、、水を入れて流していた処、
1トンを超える汚染水が漏洩したと云う話し。
 その汚染水は、1リットル当たり約380万ベクレルの放射性物質が
含まれていたとのこと。

第1原発ALPSで汚染水漏れ 装置洗浄中に1トン
 (47 News)- 2014年4月16日(水) 22:03 
 

 東京電力は16日、福島第1原発の汚染水処理設備「多核種除去設備(ALPS)」で、放射性物質の吸着材を保管する容器から、高濃度の汚染水約1・1トンがあふれたと発表した。容器の周囲にはせきがあり、外部への漏えいはないという。

 あふれた水にはベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり約380万ベクレル含まれていた。

 東電によると、16日午後0時20分ごろ、放射性物質の吸着材を保管する容器から水があふれているのを作業員が見つけた。当時はALPSの吸着装置を洗浄するため、水を入れて吸着材を保管容器に押し流す作業中だった。 


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ポルターガイストか? 福島第1原発で次々起こる 『超常現象』 不祥事!

2014-04-14 22:35:08 | 事件・事故
2014年4月14日(月)

 先だって、汚染水の配管のバルブが、いつの間にか開いていて汚染水が流れ出して
高濃度の放射性物質が環境中に放出された事件に続いて、
今度は、長年使っていないポンプが勝手に動き出して、超高度汚染水が、有り得ない
建屋に流れ込んでいたと云う話し。

 福島第1原発での『新しい』事故の話です。

 デュカスの交響詩に 【魔法使いの弟子】 というのがあって、半世紀も前に
ディズニーでアニメ化され、魔法使いの弟子が箒(ほうき)に魔法をかけて水汲みを
させるが、箒が何十本にも増えて水を組むので、家中が水浸しになり、やがて
洪水になってゆくという物語りであった。

 今回のポンプには、誰が魔法を掛けたのだろうか?

 何しろ500ccのペットボトル2本分の汚染水で、何と3700万ベクレルという高濃度
の放射性セシウムが含まれている汚染水203トンが『あらぬ処』に送られていた訳。

高濃度汚染水200トン余 移送先でない建物に誤送
 (NHK)- 2014年4月14日(月)- 5時16分
 

ポンプ4台が誤作動、汚染水203トン建屋地下に流入 福島第1「外部流出はない」
 (産経新聞)- 2014年4月14日(月)10:03


福島第1原発:汚染水203トンを誤移送 予定外の建屋に
 (毎日新聞)- 2014年4月14日(月)11:40


汚染水移送、操作の可能性=配電盤施錠せず―福島第1
 (時事通信)- 2014年4月14日(月)21:15


福島第1原発:ポンプの建屋、施錠されず 汚染水誤移送
 (毎日新聞)- 2014年4月14日(月)21:52


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高濃度汚染水200トン余 移送先でない建物に誤送
 (NHK)- 2014年4月14日(月)- 5時16分
 

 東京電力福島第一原子力発電所で、使う予定がないポンプ4台が動いて、高濃度の汚染水200トン余りが移送先ではない建物に流れ込んでいたことが分かり、東京電力はポンプが動いた原因を調べています。

 福島第一原発では、1号機から3号機の溶け落ちた核燃料を冷やした水が、高濃度の汚染水となって原子炉建屋の地下に流出し続けているため、ポンプでくみ上げ、近くの複数の建物にためたうえで処理設備に送っています。

 東京電力によりますと、13日までの4日間に水位が上がるはずの建物で反対に下がるなどの異常が見つかり、調査の結果、使う予定がないポンプ4台が動いて、汚染水およそ203トンが、本来の移送先ではない「焼却工作建屋」と呼ばれる建物の地下に流れ込んでいたことが分かりました。

 流れ込んだ汚染水には、1リットル当たり3700万ベクレルという高濃度の放射性セシウムが含まれていました。
東京電力は、建物の地下に外部とつながる貫通部はなく、汚染水の漏えいはないとしていますが、水位の変動を監視するとともに、汚染水をくみ上げて元の建物に戻す準備を進めています。

 東京電力は、法律に基づいて原子力規制委員会に報告するとともに、使う予定がないポンプ4台が動いた原因を調べています。

 福島第一原発では、ことし2月、山側にあるタンクで、汚染水を送る配管の閉まっていた弁が開き、タンクから100トン余りが漏れ出すトラブルが起きましたが、弁が開けられた原因は今も分かっていません。 

【4月14日 16時12分 続報】

 東京電力は、建物の地下から外部につながるところはなく、漏えいはないとしていますが、汚染水をためる場所として国の認可を受けていないため、くみ上げて元の建物に戻す作業を午後1時すぎに始めましたが、14日戻したのは3.6トンにとどまりました。

 「焼却工作建屋」にある、今回動いていたポンプ2台は、3年前の6月に設置されたあと一度も使われていないということで、東京電力は、なぜポンプが動いたのか原因を調べています。
 東京電力は午後5時半からの記者会見で、「事実関係を確認し、必要があれば作業員の聞き取りも行いたい」としたうえで、ポンプが意図的に動かされたのかどうかは分からないと説明しました。
 また、事故対応や発表の遅れについては、「予定していない場所でポンプが動いていたので、確認するまでに時間がかかった」と話しています。



汚染水移送、操作の可能性=配電盤施錠せず―福島第1
 (時事通信)- 2014年4月14日(月)21:15
 

 東京電力福島第1原発で、高濃度の放射能汚染水が予定外の建屋に移送された問題で、東電は14日、普段使っていないポンプ4台の電源が入り、動いていたと明らかにした。
 東電は電源が入った経緯を調べているが、電源スイッチのある配電盤は施錠されておらず、誰かが操作した可能性もある。

 東電によると、4号機南側で汚染水をためている建屋の水位が低下しているのを11日に確認した。13日になって、別の建屋2棟との間のポンプ4台が動いており、汚染水が移送されていることが判明した。

 配電盤は建屋内のポンプの近くにあり、いずれも普段から鍵はかけていなかった。 




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『飯塚事件』 で、再審請求を福岡地裁が棄却! 弁護側は即時抗告!

2014-03-31 17:47:26 | 事件・事故
2014年3月31日(月)

 2013年度も今日で終わり。

 明日からは新入生や新入社員を迎えた新しい年度が始まります。

 そういう季節の切れ目に出された裁判所の決定。

 『飯塚事件』 で、再審請求を福岡地裁が棄却!
 弁護側は、福岡高裁に即時抗告したとのこと。

 一方先週再審決定が為された『袴田事件』では、検察側が即時抗告
したとのこと。 何か間延びしていて『即時抗告』とも思えないが・・・

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飯塚事件、妻の再審請求を棄却…福岡地裁
 (読売新聞) - 2014年3月31日(月)12:33

 1992年に福岡県飯塚市で女児2人が殺害された飯塚事件で、死刑が確定、執行された 久間三千年 くまみちとし 元死刑囚(執行時70歳)の遺族が裁判のやり直しを求めた再審請求に対し、福岡地裁は31日、請求を棄却した。

 平塚浩司裁判長は「確定判決の有罪認定に合理的な疑いは生じない」と述べた。死刑執行後に再審開始が認められた例はなく、地裁の判断が注目されていた。弁護側は請求棄却を不服として、福岡高裁に即時抗告する。

 最大の争点は、確定判決が「2人の遺体などに付着した血痕と元死刑囚の毛髪のDNA型が一致した」と認定する根拠となったDNA鑑定の信用性。再審無罪となった足利事件と同じ「MCT118型検査法」だった。

 血痕などの試料が残っていないため再鑑定ができず、弁護団は鑑定結果を撮影したネガを解析。「元死刑囚とも女児2人とも異なる第三者のDNA型が写っている可能性がある」とする本田克也・筑波大教授(法医学)の鑑定書を新証拠として提出していた。

 しかし、決定では、ネガに写っているのは検察側の主張通り、鑑定の過程で生じた反応(エキストラバンド)で、事件とは無関係と判断した。検察側が犯人のものとしたDNA型については、MCT118型検査法では判定を誤る可能性があり、直ちに有罪認定の根拠とはできないとしたが、「元死刑囚と犯人のDNA型が一致する可能性も十分にある」と指摘。鑑定書が無罪を言い渡すべき明らかな証拠には当たらないと認定した。 



「袴田事件」再審、静岡地検が即時抗告
 (読売新聞) - 2014年3月31日(月)16:36
 

 静岡県清水市(現・静岡市清水区)で1966年、みそ会社専務一家4人が殺害された「袴田事件」の第2次再審請求審で、静岡地検は31日、強盗殺人罪などで死刑が確定した 袴田巌 はかまだいわお 元被告(78)のやり直しの裁判の開始を認めた静岡地裁(村山浩昭裁判長)の決定を不服として東京高裁に即時抗告した。



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福島第1原発:核燃料取り出しクレーン故障 4日間停止し今日復旧

2014-03-30 15:03:46 | 事件・事故
2014年3月30日(日)

 福島第1原発では、浄化装置「ALPS」の故障で、高濃度放射性汚染水の浄化が
滞っていたが、その後故障が回復したと云うニュースは聞き及ばない。

 今日の「ニュース」で、その復旧かと思ったら、これは4日前の3月26日に故障し
倒壊が懸念されている4号機の使用済み燃料プールから燃料を移動することが
できなくなっていたクレーンが復旧したと云う話であった。

4号機の燃料移送再開=福島第1
 (時事通信) - 2014年3月30日(日)14:26


 クレーンが故障して、使用済み燃料の移設ができなくなっていたことは、
今日のニュースで初めて知ったが、Web版では報道されていたようだった。

クレーン緊急停止 第一原発4号機プール
 (福島民報) - 2014年3月27日(木)11:12


 福島第1原発が 【Uncontrollable】
    であることが又証明された!

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4号機の燃料移送再開=福島第1
 (時事通信) - 2014年3月30日(日)14:26
 

 東京電力福島第1原発で、4号機の使用済み燃料プールから核燃料を移送する作業がクレーンのトラブルで中断した問題で、東電は30日、作業を再開したと発表した。

 26日に燃料の輸送容器をつり上げるクレーンが作業員の誤操作で停止。東電は30日正午、クレーンに異常はないことを確認したという。トラブル発生までに550体が共用プールへ移され、4号機のプールには983体が残っていた。 



福島第1原発:核燃料取り出しクレーン故障
 (毎日新聞)- 2014年3月26日(水)20:36
 

 東京電力は26日、福島第1原発の4号機使用済み核燃料プールから核燃料を取り出す作業に使うクレーンが故障したと発表した。クレーンを制御する機器類に不具合が発生した可能性があるといい、移送作業を中断した。部品の交換が必要とみられ、復旧までには早くても1週間程度かかるという。

 昨年11月に燃料の取り出しが始まって以降、クレーンでのトラブルは初めて。放射線量の上昇などは確認されていない。

 東電によると、26日午前9時半ごろ、核燃料の輸送容器(キャスク)をつり上げる準備作業をしていたクレーンで故障ランプが点灯し、停止した。当時、クレーンを核燃料の移動には使っていなかった。

 4号機での核燃料取り出しは年内の完了を目指し、順次、敷地内にある共用プールに移送している。24日現在、528体の移送を終え、1005体が使用済み核燃料プールに残っている。【河内敏康】



クレーン緊急停止 第一原発4号機プール
 (福島民報) - 2014年3月27日(木)11:12

 東京電力は26日、福島第一原発4号機の使用済み核燃料プールで、燃料の取り出し作業に使用するクレーンが緊急停止したと発表した。
 東電によると、午前9時半ごろ、燃料輸送容器(キャスク)を運ぶ天井クレーンの故障ランプが点灯し、停止した。使用済み燃料を入れた輸送容器をプールからつり上げる作業に向け準備中で、何もつっていなかった。東電は制御板の不具合とみて原因を調べている。
 4号機では昨年11月からプールに保管している燃料を取り出し、近くにある共用プールに移送している。3月24日現在、燃料528体の移送を終え、プールには1005体が入っている。  



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「警察が証拠捏造した疑い濃厚」と断言 静岡地裁 袴田事件、再審開始決定

2014-03-27 23:12:13 | 事件・事故
2014年3月27日(木)

 冤罪事件の再審開始が決定されたが、そういう事例は実は稀な例だそうだ。

袴田事件、再審開始決定=「証拠捏造の疑い」―逮捕から48年・静岡地裁
(時事通信) - 2014年3月27日(木)11:54


 今回の再審開始決定では、「死刑執行」という刑罰の停止だけではなく、
受刑者の「即刻釈放」を裁判長が指示し、これに従わざるを得なかったことが、
これまでに無かった画期的なことらしい。

袴田事件:無罪判決前の釈放は初
 検察は即時抗告の方針

 (毎日新聞) - 2014年3月27日(木)22:07


 冤罪を着せられて無実の逮捕から48年、まさに取り返しのつかない青年・壮年期
であり、受刑者は既に78歳と成ってしまった。

 しかし、この方は決して特異な稀な事例ではなく、数多くの冤罪事件が発生し、
無実の罪で既に「死刑」に処せられた方々も少なからず居られるのである。

 そして、そういう被疑者として逮捕されることは、私や貴方にも無縁ではない
と云うことなのです。

袴田事件再審 DNA型鑑定が決め手 再審事件の潮流象徴
 (産経新聞) - 2014年3月27日(木)22:33


 犯罪を犯していなくても、逮捕され長時間に亘る強迫的な取り調べで『自白』
させられてしまうのですから。

 昨日のテレビニュースでは、当時捜査に協力した女性(故人)の息子が声の出演を
していたが、母親の語ったこととして、警官が来て数十枚の写真を見せられ、
「心当たりのある者は居るか?」との問いに「誰も知らない」と答えたのに、
捜査調書では、「被疑者を見た」と云う話に変わっていたとのこと。

 今日のニュースでは、当時の裁判官の一人が「私は無罪の可能性を信じていたが
他の裁判官を説得できず、有罪の判決に署名してしまった」と悔やまれていた。

 そういう、イカガワシイことがまかり通っているのが警察や検察や裁判所の実態である。

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袴田事件、再審開始決定=「証拠捏造の疑い」―逮捕から48年・静岡地裁
(時事通信) - 2014年3月27日(木)11:54

 1966年に静岡県で一家4人が殺害、放火された「袴田事件」で強盗殺人などの罪に問われ、死刑が確定した袴田巌死刑囚(78)の第2次再審請求審で、静岡地裁(村山浩昭裁判長)は27日、「重要な証拠が捜査機関に捏造(ねつぞう)された疑いがある」として、再審開始を認める決定をした。刑と拘置の執行停止も決定した。

 逮捕から48年、判決確定から34年を経て、裁判のやり直しが認められた。確定死刑囚の再審開始決定は2005年の名張毒ぶどう酒事件以来、戦後6例目。地裁の決定に対して検察側は即時抗告が可能で、その場合、東京高裁で改めて再審開始の可否が審理されることになる。

 決定で村山裁判長は、現場近くのみそ工場タンクから発見され、確定判決が犯行着衣と認定した5点の衣類のDNA型鑑定結果などを、「無罪を言い渡すべき明らかな証拠」と認定した。

 鑑定では、5点のうち半袖シャツに付着した犯人のものとされる血痕について、弁護側と検察側が推薦した鑑定人2人が、同死刑囚のDNA型と完全に一致するものはなかったとした。ただ、検察側鑑定人は「検出したDNAは血痕に由来するか不明」と信用性を否定していた。

 決定は「弁護側鑑定の方が、より信頼性の高い検査方法を用いている」と評価し、「5点の衣類の血痕は、袴田死刑囚のものでも被害者4人のものでもなく、犯行着衣でもない可能性が認められる」と判断した。

 また、弁護側が行った類似衣類をみそに漬ける再現実験などから、5点の衣類の色は長期間みそに漬かっていたにしては薄く、不自然だとした。 



袴田事件:無罪判決前の釈放は初
 検察は即時抗告の方針

 (毎日新聞) - 2014年3月27日(木)22:07
 

 1966年に静岡市(旧静岡県清水市)で起きた強盗殺人事件で死刑判決が確定した袴田巌(いわお)元被告(78)について、静岡地裁が27日、再審開始と死刑、拘置の執行停止を決定したことを受け、静岡地検は同日、東京拘置所の袴田元被告を逮捕から47年7カ月ぶりに釈放した。検察当局は、再審開始決定の取り消しを求めて即時抗告する方針で、再審の可否は東京高裁で再び審理される見通しだ。

 法務省によると、死刑囚の拘置停止決定と再審による無罪判決前の釈放は初めて。

 拘置の執行停止決定を受け、静岡地検は同日、地裁に対し、裁判官の職権で釈放しないよう申し立てたが退けられた。身柄を拘束し続ける法的な根拠がなくなったため、東京拘置所に釈放するよう指揮した。

 その結果、袴田元被告は27日午後5時ごろ釈放され、再審請求を申し立てた姉秀子さん(81)らに付き添われて車で拘置所を出た。途中に休憩した駐車場で車外を歩き「ありがとう」と話したという。体調に問題はないといい、同日は東京都内のホテルに宿泊した。

 一方、地検は執行停止を不服として東京高裁に抗告した。高裁で審理されており、認められれば再収容の可能性もあるとしている。

 再審開始決定については、東京高検が「遺憾」とのコメントを発表。即時抗告を検討していることを明らかにした。これに対し、弁護団は検察側に、即時抗告をしないよう求める申し入れ書を提出した。

 事件は66年6月30日未明に発生。みそ製造会社の専務宅から出火し、焼け跡から一家4人が他殺体で発見された。静岡県警は同社社員寮の部屋で被害者の血が付いたパジャマが見つかったとして、従業員だった袴田元被告を強盗殺人容疑などで逮捕。袴田元被告は捜査段階で自供したとされたが、公判では無罪を主張した。1審・静岡地裁は68年、死刑を言い渡し、80年に最高裁で刑が確定した。

 81年に始まった第1次再審請求審で弁護側は、確定判決で犯行時の着衣とされた「5点の衣類」について、「ズボンは小さすぎて袴田元被告がはけない」などと主張。しかし、「ズボンはタンク内のみそに漬かって縮んだ」と退けられ、2008年に請求棄却が確定した。

 同年、秀子さんの申し立てで始まった第2次再審請求審では、5点の衣類についていた血痕のDNA型鑑定を改めて実施し、その結果をどう判断するかが最大の焦点となった。27日の静岡地裁決定は、「血痕が袴田元被告や被害者と一致しない」とする弁護側のDNA型鑑定などを「新証拠」と認め、「後日捏造(ねつぞう)されたとの疑いを生じさせるもの」と結論づけた。

 さらに地裁は「無罪の蓋然(がいぜん)性が相当程度あることが明らかになった以上、拘置を続けることは耐え難いほど正義に反する」として、死刑囚に対しては初めて、拘置の停止も決定した。

    【毎日新聞:井上知大、平塚雄太、荒木涼子】



袴田事件再審 DNA型鑑定が決め手 再審事件の潮流象徴
 (産経新聞) - 2014年3月27日(木)22:33
 

 再審開始を認めた27日の静岡地裁決定は、犯行着衣とされてきた「5点の衣類」のDNA型鑑定と再現実験の結果を重視し、これらが袴田巌さんを無罪とすべき「新証拠」にあたると判断。捜査機関による証拠捏(ねつ)造(ぞう)の可能性にまで踏み込んだ。足利事件や東京電力女性社員殺害事件に続き、鑑定結果が決め手になるという再審事件の潮流を象徴する決定となった。

 ■DNA型「不一致」

 有罪認定の最も有力な証拠とされてきたのは、現場近くのみそタンクから見つかった半袖シャツやズボンなどの衣類5点だ。

 確定判決は「犯行着衣=5点の衣類」とした上で、半袖シャツの右肩に付着した血痕が袴田さんと同じB型であることなどから「5点の衣類=袴田さんのもの」として有罪を導いた。

 5点の衣類については、第1次請求審でもDNA型鑑定を試みたものの、結果は「鑑定不能」。第2次請求審で弁護側の要請により行われた半袖シャツの血痕の再鑑定では、検察、弁護側いずれの鑑定でも袴田さんと一致するDNA型は検出されなかった。

 さらに、弁護側鑑定では他の衣類から被害者4人のDNA型が検出されず、地裁決定は、これらの結果が5点の衣類と袴田さんの結びつきを弱めるものと判断。袴田さんを犯人とすることに「大きな疑問を抱かせる」とした。

 ■捏造も指摘

 DNA型鑑定結果とともに地裁決定が着目したのが、弁護側が行った5点の衣類の「みそ漬け実験」結果だ。衣類が見つかったのは事件の約1年2カ月後。弁護側は類似の衣類を実際にみそに漬け、発見直後の写真との比較を試みた。

 わずか約20分の実験で衣類が発見直後に近い色まで染まったのに対し、約1年2カ月間の実験では、赤みそとほぼ同色まで染まり、血痕も赤みを失った。

 地裁決定は、第2次請求審で検察側が開示した発見直後のカラー写真と実験結果を比較。実験が必ずしも正確に状況を再現しているとはいえないものの、写真は「長期間みそに漬けられていたにしては不自然」と指摘した。

 その上で「事件から相当期間経過後にみそ漬けにされた可能性がある」とし、「証拠を捏造する必要と能力を有するのは、警察をおいて外にはない」と静岡県警を名指しした。

 さらに、ズボンが袴田さんのサイズと一致しない一方、実家からズボン生地の切れ端が見つかったことについても捏造の可能性に言及するなど、捜査全般への不信感をにじませた。

 ■「正当な判断」

 元東京高裁部総括判事の門野博法政大学法科大学院教授は「元々、間接的な状況証拠のみで支えられてきた事案で、捏造があったかどうかは別にしても、5点の衣類という重要な証拠に疑問が生じた以上、再審開始は正当な判断」とみる。

 また、約600点に及ぶ検察側の証拠開示が「新証拠」にもつながったことから、「再審における科学鑑定と証拠開示の重要性を明らかにした」としている。 



袴田元被告を釈放 逮捕から48年 再審決定
 静岡地裁「証拠捏造の疑い」

 (産経新聞)- 2014年3月28日(金)08:03



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福島原発;汚染水処理のALPS停止 原因も特定できず (毎日新聞)

2014-03-22 23:53:15 | 事件・事故
2014年3月22日(土)

 当ブログでは、3月18日付けで既報 だが、その事故はまだ収束せず、
こちら、汚染水処理装置 「ALPS」 は 『再稼働』 していないようだ!

 『再稼働』してもらわなければ困る 『汚染水処理装置』 は再稼働せず、
『再稼働』してもらっては困る 『全国の原発』は再稼働させようとしている。

 また、事故が起こったら同じような危機的状態の後手後手処置になることは
誰にも解りきっているのに・・・

 毎日新聞が、その後の 「ALPS」 の状態を比較的詳しく書いているので、
引用・掲載(コピペ)して御紹介する。

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原発事故:汚染水処理のALPS停止 原因も特定できず
 (毎日新聞)- 2014年3月22日(土)22:33
 

 東京電力福島第1原発で、汚染水処理の切り札として期待される多核種除去装置「ALPS(アルプス)」が、処理不調により18日から停止している。ALPSの停止は事故収束に向けた工程への影響が大きく、詳細な原因も特定できていない。事態を重く見た県は20日、東電に早期の原因究明などを申し入れた。【高橋隆輔】

 ■3系統とも停止

 アルプスは、トリチウム以外の62種類の放射性物質を取り除くことができる装置で、昨年3月から試運転を続けてきた。ABCの3系統あり、1系統で1日最大250トンを処理でき、通常はほとんどの核種が検出限界値未満になる。

 ところが、17日にB系統で処理された水から、ベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり1400万ベクレル検出された。18日正午ごろにB系統を停止するまで汚染水数百トンが貯蔵タンクに送り込まれ、すでに入っていた処理済みの水約1万4000トンが再汚染された。異常の原因はまだ分かっていない。

 また、処理後の水を一時貯留するタンクは3基あるが、3系統で処理された水はひとまとめにして送り込まれる。このため、汚染された一時貯留用タンクを除染するために異常のないA、C系統まで停止せざるを得ず、現在処理は完全に停止している。

 ■高まるリスク

 アルプスのトラブルは直接環境に影響しないが、汚染水の処理がストップすることは、結果的にさまざまなリスクを生む。

 まず心配されるのがタンクの置き換え計画への影響だ。東電は現在、ボルトで締めるフランジ型タンクから、漏えいリスクの低い溶接型タンクへ置き換え、さらにタンクの数を増やす作業を続けている。その際、新しいタンクには、処理後の水だけを詰めている。

 しかし、今回のトラブルで、使い始めたばかりのタンク21基を汚してしまった。東電は「工程への影響はない」としているが、当該タンク群は、汚染水用に変更するか、すべて除染するか、いずれかの対応が必要になる。どちらの対応を取るかも現時点では決まっておらず、本当に影響が出ないかはまだ分からない。

 2月末時点で、タンクの容量は約1000基で49万トンあるのに対して、蓄積された汚染水は約45万トン。昨年11月には、傾いたタンクの容量ぎりぎりまで移送した結果の汚染水漏れも起きており、タンク容量の逼迫(ひっぱく)は漏えいリスクとの背中合わせを意味する。

 また、汚染水の放射性物質濃度の高さは管理上のリスクにもなる。漏えい時の環境への影響が大きくなり、ベータ線が鉄板で反射した際に発生するX線が作業員の被ばく量も増やしてしまう。東電が2014年度内にすべての汚染水を処理する計画を掲げているのはこのためだ。

 目標達成にはアルプスのフル稼働が最低条件。東電は問題のなかった2系統を週明けにも再起動する方針で対応を急いでいるが、県原子力安全対策課の担当者は「アルプス不調の原因が根本的なところにあれば停止は長引いてしまう」と心配する。

 事態を受け、県は早期に原因を究明し、影響を最小限にするために一刻も早い再稼働やサンプリングの回数を増やすことなどを東電に申し入れ、関係課長による会議も開いた。県原子力安全対策課の渡辺仁課長は「アルプスはいろいろな計画への影響が大きいので、情報を共有して対応に備えたい」と話している。  


浄化水タンクに汚染水流入か ALPSの4月本格稼働、困難
 (産経新聞) - 2014年3月20日(木)08:03

 東京電力福島第1原発の汚染水処理設備「多核種除去装置(ALPS=アルプス)」で汚染水を浄化できていなかった問題で、東電は19日、処理後の水を保管していたタンク21基に、処理前の高濃度汚染水が流入した疑いがある と発表した。
 浄化機能が失われた原因は依然不明で、全3系統で処理を停止している。
 ALPSは4月の本格稼働を目指し試験運転中だが、本格稼働が難しくなる可能性が出てきた。

 東電によると、本来、タンクにはALPSで除去できないトリチウムだけを含む水が保管されることになるが、ストロンチウムなどを含んだ汚染水が混ざったとみられる。タンクには計約1万3千トンの水が保管されていたため、今後これらを再び浄化し、タンク本体の除染も必要となる。

 18日にA~Cの3系統あるうち、B系統の出口で採取した水からベータ線を出す放射性物質が検出された。これら未浄化の汚染水が21基に流れた疑いがある。


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放射能 『浄化装置?』 【ALPS】 故障続きだが 今日もまた3系統全部停止 とのこと

2014-03-18 17:50:28 | 事件・事故
2014年3月18日(火)

 福島原発の 『超高濃度汚染水』 を 『処理?』 している、アルプス(ALPS)が
又また不具合を起こし3系統ある装置の全てを停止したという。

 運転再開の時期は見通せていない模様。

浄化装置で異常、処理中断=全3系統止める―福島第1
 (時事通信) - 2014年3月18日(火)16:54


 『超高濃度汚染水』 が、『じゃじゃ漏れ』 状態で環境に流出恐れがある。

 時事通信のニュースで
【アルプスは同原発で増え続ける汚染水対策の「切り札」と位置付けられているが、
 トラブルが後を絶たず、試運転の状態が続いている。】

  と書かれる位、使い物にならない代物を足元を見られて買わされたのでは?


 また、この故障が起こる前の昨日、福島民報は 【ALPS 】の問題点 を提起したばかりである。

見出しでは・・・ 
■高い放出法定基準
■結論出ず
■7年後めどに検討

   と背筋が凍る話ばかり・・・

処分方法宙に浮く 取り除けないトリチウム ALPS試運転1年
 (福島民報) - 2014年3月17日(月)08:57


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浄化装置で異常、処理中断=全3系統止める―福島第1
 (時事通信) - 2014年3月18日(火)16:54
 

 東京電力は18日、福島第1原発で汚染水から放射性物質を吸着して大幅に減らす装置「ALPS(アルプス)」の1系統で処理が不十分との結果が出たため、3系統全てを停止したと発表した。原因を調べており、運転再開時期は未定という。

 東電によると、この1系統で17日に採取した水を分析した結果、ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質が、処理前の1リットル当たり数億ベクレルから同数千万ベクレル程度にしか下がっていなかった。通常は同数百ベクレル程度にまで下がるため、何らかの不具合が起きた可能性があると判断した。

 この1系統は18日正午すぎにフィルター洗浄のため停止していたが、東電は残る2系統も処理が不十分になる可能性があるとして、午後1時40分前に止めた。

 アルプスは同原発で増え続ける汚染水対策の「切り札」と位置付けられているが、トラブルが後を絶たず、試運転の状態が続いている。 



処分方法宙に浮く 取り除けないトリチウム ALPS試運転1年
 (福島民報) - 2014年3月17日(月)08:57
 

 試運転開始から30日で1年を迎える多核種除去設備(ALPS)は、汚染水から大半の放射性物質を取り除けると期待されている。
 しかし、ALPSでも取り除けないトリチウムの処分方法は宙に浮いたままで、放射性物質を取り除いた後に残る吸着材の最終処分方法も決まっていない。

■高い放出法定基準
 汚染水に含まれる63種類の放射性物質のうち、ALPSではトリチウムだけは取り除けない。
 ALPSで汚染水処理が順調に進んだとしても、トリチウムを含んだ水を放出できなければ、地上タンクは増え続けることになる。
 トリチウムを放出する際の法定基準は1リットル当たり6万ベクレルで、セシウム134の60ベクレル、セシウム137の90ベクレルに比べてはるかに高く設定されている。
 トリチウムの放出は原発事故以前から行われており、電力会社は原発ごとに基準値を定め管理していた。
 旧原子力安全・保安院の統計によると、毎年度、7800億ベクレル~2兆6000億ベクレルを放出してきた。
九州電力玄海原発(佐賀県)では、平成22年度に100兆ベクレルを海に放出している。

■結論出ず
 政府はトリチウムの扱いを検討する有識者の作業部会を開き、地下や海洋への放出、施設での長期保管などそれぞれの処分方法の持つ環境への影響や技術的な課題などを研究している。
 有識者の中には「ある程度の濃度に薄めた上で、海洋への放出も選択肢の一つ」とする意見がある。ただ、漁業関係者を中心に風評被害を懸念する意見が根強い。結論は出ないまま地上タンクは日々、増え続けている。

■7年後めどに検討
 ALPSで汚染水を処理した後には、取り除いた放射性物質が付着した吸着材が残る。
 現在は福島第一原発敷地内の一時保管施設で保管しているが、限られたスペースのため、新たな保管場所の確保が迫られている。
 国際廃炉研究開発機構(IRID)が中心となり、処分方法を研究している。だが、IRIDは7年後の「平成33年をめどに検討」としている。  



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 処理が再開されたと云う下記のニュースは10日ほど前に停止した時のもの。

停止のALPS再開 第一原発
 (福島民報) - 2014年3月7日(金)08:35
 

 東京電力福島第一原発で、汚染水から大半の放射性物質を取り除く「多核種除去設備(ALPS)」の1系統が停止した問題で、東電は6日、汚染水処理を再開したと発表した。
 東電によると、フィルター点検に伴い、汚染水の処理量を減らしていたことが停止した原因だった。処理量が少ないとポンプの電源機器に負荷が掛かり、一定時間の負荷継続で電源が自動停止する仕組みになっていた。ポンプの電源機器などに異常はなかった。
 6日午前4時から再開し、全3系統で汚染水処理を続けている。  




 こちらは、その際のトラブルのニュース

ALPS1系統停止 第一原発 ポンプ電源装置故障か
 (福島民報) - 2014年3月6日(木)09:13
 

 東京電力は5日、福島第一原発の汚染水から大半の放射性物質を取り除く「多核種除去設備(ALPS)」の3系統のうち1系統でポンプが故障し、汚染水処理を停止したと発表した。
 5日午後5時40分ごろ、A~Cの3系統あるうち、B系統でポンプの故障を知らせる警報が鳴り運転を停止した。放射性物質を吸着させる設備に汚染水を送るポンプの電源装置が故障したとみられる。
 2月26日にはA系統の同じ電源装置が故障したばかり。残りの2系統は汚染水処理を継続している。



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狙われているのは 『ビットコイン』 だけではなく あらゆる 『ポイント』 が・・・

2014-03-17 16:08:50 | 事件・事故
2014年3月17日(月)

 百億円単位の多額の『ビットコイン』がWeb上のサイバー攻撃で『盗まれた』と云う
話が僅か2週間前にあったばかりだが、早くも世の中の関心は薄れてきている。

 処で、『サイバー盗賊』 が狙うのは、脆弱なシステムや多額の金員を盗めるサイト
だが、多くの 【Webポイント制度】 は絶好の儲けのネタである。

 【Webポイント制度】 と、ここで私が言うのは、例えば「楽天ポイント」だとか
「T-ポイント」だとか、量販店の「ポイント」とか航空会社のマイレージサービス
など多々あるが、既に幾つかの【Webポイント制度】 が攻撃されていることが
明らかになっている。

 たとえば、私が登録し、メールニュースを受け取っている 【ANA】 もそのひとつ。

 その 【ANAのメールニュース】(本日付け) を紹介すると以下のごとし。

ANAマイレージクラブ特典「iTunesギフトコードへの交換サービス」
一時停止と会員パスワード変更のお願い


 平素よりANAをご利用いただき、誠にありがとうございます。

 ANAマイレージクラブ(以下、「AMC」)のお客様へ重要なお知らせとお願いがございます。

 この度、ANAマイレージクラブパートナー特典の一つである、「iTunes ギフトコードへの交換サービス」において、弊社ホームページを通じて不正と思われるログイン、および特典交換がなされたケースが確認されたことにより、会員の皆様にはご心配をお掛け致しておりますことを謹んでお詫び申し上げます。

 当該不正アクセスに関連し、2014年3月10日18:30以降、「iTunesギフトコードへの交換サービス」を停止させていただいておりますため、会員の皆様にご迷惑をお掛け致しておりますことを重ねましてお詫び申し上げます。

 弊社といたしましては、詳細な調査を実施するとともに、システム側における監視を強化し、お客様に安心してサービスをご利用いただけるよう、原因究明と再発防止に鋭意取り組んで参る所存でございます。

 なお、現時点において、「iTunesギフトコード」以外の特典交換への影響は確認されておりませんが、会員の皆様におかれましては、念のためAMCのパスワード変更のお手続きを行っていただくとともに、ウィルス駆除ソフトの導入やバージョン更新の実施など、セキュリティー強化にご協力いただきますようお願い申し上げます。

     パスワード変更手順 (略)

 お客様ならびに関係者の皆様に、ご迷惑とご不便をおかけいたしますことを、心よりお詫び申し上げます。

 本件に関するお問い合わせは、ANAマイレージクラブ・サービスセンターまでお願いいたします。

   2014年3月17日
   全日本空輸株式会社 



 さて、パスワードを変更しようとANAマイレージクラブのサイトに入って、パスワード変更ページに
アクセスしてみると、パスワードは旧来通り【数字のみで4ケタ】。
 これで、セキュリティが強化されるのだろうか?
【会員の皆様におかれましては、念のためAMCのパスワード変更のお手続きを行っていただくとともに、
 セキュリティー強化にご協力いただきますようお願い申し上げます。】 と言っているのに!

 いまどき、数字4ケタのパスワードとは時代遅れも甚だしい。
そういう脆弱性を知り尽くした 『Web盗賊団』 が、ANAマイレージ・サービスを狙ったと
言えるのではないでしょうか?

 ANAだけではなく、おそらく、他のマイレージ・サービスやポイント交換サービスも不正アクセスに
見回れていることと思われます。 特にセキュリティの脆弱なサイトでは・・・

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本日、「ANA お問い合わせサイト」 に送った私のメール 

 今回お問い合わせいただいている内容は以下のとおりです。

---------------------------------
本日付メールニュース
【月刊】誕生!TOKYU×ANA CARD◆[astyle]ワインセット人気ランキング
の中に、「重要なお知らせ」とあり、リンクを読んでみたところ
「ANAマイレージクラブ特典「iTunesギフトコードへの交換サービス」一時停止と会員パスワード変更のお願い 」
とありました。(3月17日付け 公式文書)
メールニュースのタイトルがそぐわないのではないでしょうか?
(3月11日付け速報では、直接訴えるタイトルでしたが・・・)
さて、パスワードを変更しようとすると数字4ケタのみで、アルファベットも記号も使えません。
これで、セキュリティ強化のためのパスワード変更と云えるのでしょうか?
いまどき、数字4ケタのパスワードとは時代遅れも甚だしい。
そういう脆弱性を『Web盗賊団』に狙われているのではないでしょうか?
当方のブログに掲載させて頂きました。
[リンクが削除されました]
---------------------------------

全日本空輸株式会社
-ANA SKY WEB- 



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【マウントゴックス】 経営破綻 1週間前の野口悠紀雄氏による ビットコイン 紹介記事

2014-03-01 23:37:05 | 事件・事故
2014年3月1日(土)

 今日は、野口悠紀雄・早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問 の記事を
取り上げて手抜きと致します。 どうも済みません。

 この記事は、まだ『ビットコイン』が持て囃されていた頃、とは言っても
破綻する僅か1週間前の記事で、一流の経済学者でも予測できなかった?!
と云うことの証左でもあります。

 長い『論文』ですが、冒頭に書かれた野口悠紀雄氏のスタンスは次のような感じ
【この連載では、「ビットコインが何をもたらすにしても、それは通貨史上の大きな革命であるばかりでなく、まったく新しい形の社会を形成する可能性を示した」との認識に立ち、ビットコインの仕組みを解説し、それがもたらしうるものについて論じることとする。】
 (ダイヤモンド オンライン 2014年2月20日付け)

 なお、野口悠紀雄氏は、「超整理法」で有名になった方で、
クラウド・コンピューティングが流行りだした時に安全なデータ管理方法として
率先垂範された方です。
 しかし、クラウド・コンピューティングからの情報流出や情報詐取は今や社会問題と
なっていることは言うまでもありません。

 従って、この論文も危うい処がありましたが、昨日の経営破綻で証明されました!

【関連記事】

「(電子的)金庫破り」で盗難 ビットコイン、資金管理ずさん
 (日経新聞)- 2014/3/1 0:00


マウントゴックスが経営破綻=仮想通貨の私設取引所―顧客のビットコイン「全て消失」
 (時事通信)- 2014年2月28日(金)23:30


取引中止から2日、急転 マウント・ゴックス破綻
 (朝日新聞)- 2014年2月28日22時15分


マウントゴックス破綻 ビットコイン114億円消失
 (日経新聞)- 2014/2/28 21:17 (2014/2/28 22:16更新)


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【新連載】
ビットコインは社会革命である
――どう評価するにせよ、まず正確に理解しよう

 【第1回】 2014年2月20日

  野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問]

第1章 ビットコインを理解しよう
(1) ビットコインは「きわもの」ではない (1/12ページ)

 「ビットコイン」に対する関心が、急速に高まっている。これは、インターネット上で使われている仮想通貨だ。

 日本のマスメディアは、これをどう評価するかについて態度を決めかねているが、概して言えば、ネガティブなスタンスだ。

 よくても「まったく斬新なものだが、今後の成り行きが注目される」とか、「規制・監視が必要」などという類の、腰の引けた扱いだ。悪ければ「きわもの」「詐欺」「犯罪の道具」「投機の手段」であるとされる。「したがって取り締まるべきだ」という結論になる。

 こうした評価の根底にあるのは、「責任ある主体が発行・管理しない通貨など、広まるはずはない」「どこかに技術的または経済的な欠陥があるに違いない。だから、ビットコインを所有したり使用したりしていれば、いつか大損害を被る」という考えだ。

 しかし、実は、深刻な攻撃を受けているのは、既存の社会制度なのである。ビットコインの意義をそうした視点から取り上げたものは、私の知るかぎりでは、日本のマスメディアにまだ登場していない。また、ビットコインの潜在的可能性に注目し、それが社会をいかに改革しうるかを論じたものもない。

 この連載では、「ビットコインが何をもたらすにしても、それは通貨史上の大きな革命であるばかりでなく、まったく新しい形の社会を形成する可能性を示した」との認識に立ち、ビットコインの仕組みを解説し、それがもたらしうるものについて論じることとする。

正確に理解することから出発しよう

 この数ヵ月間に、ビットコインに関するニュースが、いくつも立て続けに報道された。

 2013年12月5日、中国人民銀行は、金融機関に対し、ビットコインを使った金融サービスの禁止を通達し、通貨として流通させない考えを伝えた。これにより、ドルに対するビットコインの交換価値が急落した。

 2月10日、大手両替業者Mt.Gox(マウントゴックス)がハッカーの大規模なサイバー攻撃を受け、引き出し停止を余儀なくされた。

 2月13日、薬物販売サイト「シルクロード2.0」がハッキングされ、総額270万ドル(約2億7500万円)相当のビットコインが盗み出された。

 これらのニュースは、ネガティブなニュアンスで報道された。「ビットコインの弱点が浮き彫りにされた」と解説しているものもあった。

 これらのニュースは、本当にビットコインの弱点を暴露するものなのだろうか? そうではない。少し考えればわかるように、まったく逆なのである。


 以上で、連載第1回の12ページ中の1ページですが、
2ページ以降を閲覧するには会員登録が必要なようです。

(2)何がまったく逆なのか?

(3)マーク・アンドリーセンの見解

(4)ビットコインは「手形」と同じ?

(5)「実体の裏付け」は本当に必要か

 この当たりから話が専門的になってきて、私にはさっぱり・・・

(6)銀行の決済システムは不要に?

(7) 二重利用を防ぐ仕組み

(8)正しい取引をしているコインを守る

(9)利用履歴の改竄どうやって防ぐ?

(10)社会の根源的な問題を解決する?

(11)ビットコインはどこまで増えるのか

(12)ビットコインを知るためのリンク集


電子コインは電子マネーとまったく違う。
よくも悪しくも社会の基本を揺るがす

 【第2回】 2014年2月27日
 

 「ビットコイン」の私設取引所で東京を拠点とするMt.Gox(マウント・ゴックス)のサイトが、2月25日に取引を全面的に停止した。これをもって「ビットコインそのものが崩壊した」と考える向きがある。しかし、Mt.Goxは、ビットコインの1両替所にすぎない。それが閉鎖されたからといって、ビットコインのシステムそのものに問題が生じたわけではない。

 Mt.Goxは、昨夏までは世界最大のビットコイン取引所だった。現在は最大ではないとはいえ、6%程度のシェアを持っていたとされる。したがって、同社と取引していた人たちに多大の影響が発生する可能性はある。

 しかし、重要なのは、「両替所は、ビットコインの維持システム(前回述べたブロックチェーンの更新)の外にある」ということである。Mt.Goxが閉鎖されても、ビットコインの運営そのものには影響が及ばない。

 (以下、略)

 この連載第2回を掲載しているのは、破綻した当日の2月27日だが、
執筆は前日以前だろうから、まだ破綻していなかった頃らしい。

 取引全面停止を聞いてもまだ『有効性』を強弁している! 




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ビットコイン 世界最大手の取引所 【マウントゴックス】 民事再生法申請で経営破綻 

2014-02-28 23:57:00 | 事件・事故
2014年2月28日(金)

 やはり 「仮想通貨」 は 『仮の姿』 だったのか?!

 しかし、ビットコインを円やドルやユーロなどの実際の通貨を支払って
購入した人々も居るようなので、それらの実際の通貨=現金は、
何処に行ってしまったのだろうか?

 TVニュースで見る限り、ハッキングに会って 『ネット通貨』 が
盗み撮られたことと、取引停止の信用破綻で、レートが急落したようだが、
人々が預けた現金は、ネットでハッキングされるはずが無いので、何処かに
隠し持っている可能性があるように思うが・・・

 ビット通過の仕組みが良く解らないので、一般常識で判断しても空回り
かも知れないが、とにかく多額の『現金』が無くなったことは確かだ!

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マウントゴックスが経営破綻 = 仮想通貨の私設取引所
― 顧客のビットコイン「全て消失」

 (時事通信)- 2014年2月28日(金)23:30
 

 インターネット上の仮想通貨「ビットコイン」を扱う世界有数の私設取引所で、東京に拠点を置く「Mt.Gox(マウントゴックス)」は28日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、経営破綻した。負債総額は65億111万円。顧客と同社が保有していた計約85万ビットコインのほぼ全てを消失したという。85万ビットコインは、同社のサイト停止直前のレートで約114億円、28日夜の他取引所のレートで約470億円に相当する。同社は、大規模なサイバー攻撃を受けた可能性が高いと説明し、刑事告訴を検討していると発表した。

 世界に十数カ所あるビットコインの取引所の破綻は初めてとみられる。ネット取引の利便性の高さなどから急速に普及してきた仮想通貨の信頼性は大きく傷つきそうだ。

 カルプレス最高経営責任者(CEO)は東京都内で記者会見し、「システム的に弱いところがあり、ビットコインがなくなった。本当に申し訳なかった」と陳謝。内外の当局による調査・捜査に全面的に協力する意向を示した。代理人弁護士は、カルプレスCEOが「しかるべき時期に退任する」と述べた。

 マウントゴックスと代理人の説明によると、2月上旬にシステムの不具合を悪用した不正アクセスがあり、ビットコインが引き出された恐れが判明し、24日までに顧客保有の約75万ビットコインと、同社保有の約10万ビットコインのほぼ全てがなくなった。顧客から預かった日本円など現実の通貨も所在不明で、その額は最大28億円に上るという。

 同社の財務状況に関しては、約65億円の流動負債に対し、資産総額は38億4186万円にとどまり、債務超過の状況にあると説明している。

 マウントゴックスは「全ての取引を一時的に中断することを決めた」との声明を出し、25日に業務を全面的に停止。約110万あるとされる口座からの引き出しが一切できない状態に陥っていた。

 破綻前のマウントゴックスは、ネット上でビットコインを円やドルなど16種類以上の通貨と交換するサービスを外国人を中心に提供していた。代理人弁護士によれば、債権者数は約12万7000人で、うち日本人は0.8%という。同社は専門家に原因究明の調査を依頼している。

 問い合わせはコールセンター03(4588)3921で、月~金曜日の午前10時~午後5時に受け付ける。   



ビットコイン:114億円消失 マウント・ゴックス破綻
 (毎日新聞)- 2014年2月28日(金)21:23
 

 インターネット上の仮想通貨「ビットコイン」の取引所を運営する「マウント・ゴックス」(東京都渋谷区)は28日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、事実上、経営破綻した。

 資産総額38億円に対し、流動負債総額が65億円に上り、債務超過で事業運営が困難と判断した。ビットコインの主要取引所の経営破綻は世界で初めてとみられる。同社は「不正アクセスで大量のビットコインが失われた」と説明。取引そのものの継続が難しくなっていたという。世界最大手とされた取引所の破綻で、米国などで急速に普及したビットコインの利用者に動揺が広がりそうだ。

 ◇不正アクセス原因

 28日夜、東京都内で記者会見したマウント・ゴックスのマルク・カルプレス社長は「システムに弱いところがあり、ビットコインがなくなった。ご迷惑を掛け、申し訳ありません」と謝罪。内外の当局による調査に協力する考えを示した。同席した代理人弁護士は「社長が代表者にとどまって信頼を回復することはできない。しかるべき時期に退任し、新たなスポンサーに委ねたい」と説明した。

 マウント・ゴックスによると、2月初めに取引所のシステムに不正アクセスがあり、ビットコインが引き出された可能性があることが判明。24日ごろまでの調査によると、利用者が保有する約75万ビットコイン(BTC)と、同社保有の約10万BTCの、ほぼ全てが失われていたという。計85万BTCは同取引所の25日時点の交換レートで円に換算すると114億円。しかし、海外の主要取引所では数倍高く取引されており、海外での時価なら500億円弱に膨らむ計算になる。

 さらにビットコインとは別に利用者からの預かり金が最大28億円失われていたことも判明。債務超過に陥った理由について「ビットコインと預かり金の消失で負債が増大した」と説明している。利用者など債権者数は12万7000人で、このうち日本人は0.8%程度という。

 代理人が設けたコールセンター(03・4588・3921、月~金曜の午前10時~午後5時)で相談などを受け付ける。

 ビットコインは米国などで普及する仮想通貨で全世界で1200万BTC(6000億~7000億円程度)流通。株や為替のように毎日取引される。マウント・ゴックスは一時、「全世界の取引シェアの7、8割を占める」とされたが、2月26日に全取引の停止を発表していた。【谷川貴史、山口知】

 ◇カルプレス社長「全てのトラブル経験」

 東京商工リサーチによると、マウント・ゴックスは2011年8月に設立。同社の取引サイトに口座を開設した利用者がドルや円と、ビットコインを売買する際に手数料を徴収し、13年3月期は手数料収入を中心に1億3500万円の売上高を計上していたという。

 ソーシャルメディアのプロフィル情報などによると、カルプレス社長はフランス生まれで、現在は28歳。アニメ好きで、高校卒業後、海外のIT関連企業でソフトウエア開発などを手がけ、09年に来日し、マウント・ゴックスの親会社を同年10月に設立した。自らを「技術オタク」と紹介する一方で、「会社設立に長い経験があり、想像できるほぼ全てのトラブルを経験した」としている。  



マウントゴックス破綻 ビットコイン114億円消失
 (日本経済新聞)- 2014/2/28 21:17 (2014/2/28 22:16更新)
 

 インターネット上の仮想通貨ビットコインの取引所「マウントゴックス」を運営するMTGOX(東京・渋谷)が28日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、同日受理されたと発表した。債務が資産を上回る債務超過に陥っていた。顧客が保有する75万ビットコインのほか、購入用の預かり金も最大28億円程度消失していたことが判明した。

 MTGOXのマルク・カルプレス社長は28日夕の記者会見で「ビットコインがなくなってしまい、本当に申し訳ない」と謝罪した。流動負債の総額は65億円で「債務超過の状態にあると判断した」という。同社は25日昼ごろからサービスを停止していた。顧客12万7000人の大半は外国人で、日本人は0.8%、約1000人という。

 民事再生法の申請に至った理由は、「ビットコイン」と「預かり金」の消失で負債が急増したため。2月初旬、システムの不具合(バグ)を悪用した不正アクセスが発生し、売買が完了しない取引が急増。「バグの悪用により(ビットコインが)盗まれた可能性が高い」と判断した。

 消失したのは顧客分75万ビットコインと自社保有分10万ビットコイン。金額にして「114億円程度」としているが、他の取引所の直近の取引価格(1ビットコイン=570ドル前後)で計算すると、430億円前後になる。

 一方、2月24日、利用者からの預かり金を保管する預金口座の残高が最大で28億円程度不足していることが分かった。「今後膨大な取引を調査する必要がある」。原因はおろか確かな金額も確定できていないという。会社の経費などに使われた可能性もありそうだ。

 同社は「被害届の提出と刑事告発を検討している」と説明した。 



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