JUNSKY blog 2015

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チュニジアのベンアリ前大統領、危篤報道 朝日・讀賣ほか

2011-02-18 17:39:39 | 国際関係
2011年2月18日(金)

 もう週末か・・・ 日の過ぎるのが速過ぎて・・・

     *************

 朝日・讀賣ほかのWeb版によると、チュニジアのベンアリ前大統領が

危篤状態に陥っていると言う。 政変から1か月ほどでの急展開だ。

朝日は、「逃亡先のサウジアラビア」で、

讀賣は、「サウジアラビアに亡命した」

  と表現。 温度差がある表現だ。

 そういえば、三日前には、ムバラク元エジプト大統領が昏睡状態だと伝える

報道もあったが、独裁者は梯子が外れると気力を失って重病に陥るのだろうか?

ムバラク氏に病気説 「昏睡」「がん」相次ぎ報道(産経新聞) - 2011年2月15日(火)

 それか、誰かが裏で手を引いた何かの陰謀でも・・・?

 それとも、大した病気でもないのに、重病報道をあえて『誤報』して、

「返り咲き」の芽を摘むメディアの『作戦』なのだろうか・・・?

ムバラク前大統領は健在、別荘で電話に応対も=関係筋(トムソンロイター) - 2011年2月16日(水)


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チュニジアのベンアリ前大統領、危篤報道 逃亡先で


     写真はasahi.com記事より 

      (朝日新聞) 2011年2月18日(金)10:17
 【カイロ=前川浩之】民衆デモで強権体制が倒れた北アフリカ・チュニジアのベンアリ前大統領(74)が、逃亡先のサウジアラビアの病院で危篤状態にあると、AFP通信などが17日報じた。2日ほど前から発作を起こし、「昏睡(こんすい)状態にある」としている。

 ベンアリ一家に近い関係者の話として伝えた。ロイター通信も関係者の話として、「危機的な状態にある」としている。チュニジア暫定政権の報道官は17日、AFP通信に「否定も肯定もしない」としているが、「18日の閣議でベンアリ前大統領の健康問題を議論する」とも述べており、病状が深刻な可能性もある。

 チュニジアでは昨年12月、失業青年の抗議の焼身自殺をきっかけに、民衆による反体制デモが広がり、23年間にわたったベンアリ政権が崩壊。1月14日にベンアリ前大統領は国外逃亡した。このチュニジアの政変は「ジャスミン革命」とも呼ばれ、その後のエジプト革命など中東変動のきっかけをつくった。
  


サウジに亡命中のチュニジア前大統領、重体に 

      (読売新聞)  2011年2月18日(金)10:25
 【カイロ=田尾茂樹】AFP通信によると、民衆蜂起によってサウジアラビアに亡命したチュニジアのベンアリ前大統領(74)が脳卒中で倒れ、意識不明の重体に陥った。

 前大統領家族の友人が17日、明らかにした。2日前から 昏睡 ( こんすい ) 状態に陥り、ジッダの病院で治療を受けており、「容体は深刻」という。

 ベンアリ氏は1987年の無血クーデターで大統領に就任。社会保障や教育の充実などに取り組んで国民の支持を得る一方、反体制派を徹底弾圧して独裁体制を築いてきた。

 しかし、高失業率などへの不満を訴える若者の呼び掛けで昨年12月に始まった反体制デモが激化、1月14日に家族とともに亡命に追い込まれていた。 


米秘密報告書、エジプトなどの民衆蜂起を予期

      (読売新聞) 2011年2月18日(金)17:28
 【ワシントン=山口香子】
 オバマ米大統領の指示で作成された中東情勢に関する秘密報告書が、中東諸国は大規模な政治改革を断行しない限り民衆蜂起の寸前にあると指摘し、特にエジプトは危険性が高いと名指ししていたことが分かった。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が16日、政権高官の話として報じた。

 同紙によると、18ページからなる報告書は大統領が昨年8月に作成を指示したもので、特に4か国について蜂起の可能性を指摘した。エジプト以外の国は明らかでないが、同紙は高官の説明からヨルダン、バーレーン、イエメンと推測している。高官は、若者層拡大、経済停滞、インターネット普及など各国共通の状況について、「トラブルの条件がそろった状態だ」と指摘。オバマ大統領は特に、ムバラク前大統領の後継問題が表面化していたエジプトを懸念していたという。 


千島問題 「第二次世界大戦の結果を承認する以外の方途はない」 ラブロフ露外相

2011-02-16 23:03:58 | 国際関係
2011年2月16日(水)

 テレビニュースなどによると、ロシアのラブロフ外相が2月15日、

訪問先のロンドンで、日本との平和条約締結問題について

「日本が他国のように、第二次世界大戦の結果を承認する以外の方途はない」

  と述べた、という。

 この居直り発言には突っ込みどころがある。

 すなわち、「第二次世界大戦の結果を承認する」と言うなら、

「領土不拡大」という、第二次世界大戦を終結するに当たって連合国が決めた

原則をソ連を引き継いだロシアも承認するべきだ!

 と主張する道が開けたとも考えられるからだ。

 ソ連が、原爆投下後の日本に侵略して来たのは、「ヤルタ秘密協定」により

米英などが暗黙の了解を与えたためで、この秘密協定そのものが、国際法違反

であるという。

 日本共産党は、千島問題解決のためには、「領土不拡大」と「ヤルタ秘密協定」

問題の是正に踏み込まなくては途が無いと言っており、これはラブロフ外相発言の

裏返しであると言える。

 政府は、この機会を失わずに、強い意志で交渉を進めるべきであろう。


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日ロ領土問題 歴史的経過を見ると
      2010年11月2日(火)「しんぶん赤旗」

日ロ領土交渉 転換を
笠井氏、政府に要求「国際的道理に立て」

      2010年11月6日(土)「しんぶん赤旗」

論戦ハイライト 日ロ領土問題
笠井氏 「従来の方針転換を」 前原外相「政府の見解踏襲」

      2010年11月6日(土)「しんぶん赤旗」

日ロ領土交渉 歴代政権の方針の根本的再検討を
志位委員長が政府に提起

      2010年11月10日(水)「しんぶん赤旗」

歴代自民党政権の日ロ領土交渉方針の根本的再検討を
2010年11月9日 日本共産党委員長 志位 和夫

      2010年11月10日(水)「しんぶん赤旗」

     ****************

北方領土 「不法占拠、撤回を」
 露、大戦の結果承認求める
 

      (産経新聞) 2011年2月16日(水)08:00
 【モスクワ=佐藤貴生】インタファクス通信によると、ロシアのラブロフ外相は15日、訪問先のロンドンで、日本との平和条約締結問題について「日本が他国のように、第二次世界大戦の結果を承認する以外の方途はない」と述べた。日本側に「北方領土はソ連に不法占拠された」という主張を撤回するよう求め、ロシア側の実効支配を強調する狙いといえる。

 また、ラブロフ外相は、日露がクリール諸島(北方領土と千島列島)で共同開発を行うことについて、「だれも日本の立場をおとしめることだとは考えていない」と述べた。

 11日の日露外相会談に続いて北方領土に投資するよう求めた形で、日本側に立場を変えるよう執拗(しつよう)に迫る戦略は今後も続きそうだ。

 日本は「ロシア側の管轄権を認めることになる」として北方領土への投資を控えており、前原誠司外相も外相会談後の記者会見で、「日本の法的立場を害さない前提」で、協力の可能性をロシア側と探る姿勢を示すにとどめた。

 中韓など第三国の投資は「わが国の基本的立場とまったく相いれない」と反対していた。

 一方、国営ロシア通信は15日、ロシア軍参謀本部高官の話として、北方領土に駐留している現在の部隊に加えて、最新鋭地対空ミサイル「S400」が配備される可能性があると伝えた。

 ただ、インタファクス通信によると、別の高官は同ミサイル配備を確認していないと伝えており、情報が錯綜(さくそう)している。 



国後島で韓ロ合弁か=水産業者、準備で訪問中(時事通信) - 2011年2月16日(水)14:03

ムバラク兄弟「お前が国を腐敗させて、父親の晩節を汚したんだ」と大喧嘩!

2011-02-15 12:40:02 | 国際関係
2011年2月15日(火)

 事実上失脚したエジプトのムバラク元大統領が、重病で『昏睡状態』だ

との報道が出ている。 

失意のあまり、それまでの緊張が破れ年相応に一気に老化したのか?

 また、次男のガマール氏がムバラク大統領の2月10日の演説原稿を

「辞任拒否」に書き換えて「父親の晩節を汚したんだ」として

長男のアラア氏がガマール氏を責め立て、殴り合いの一歩手前になった

と伝えられている。

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ムバラク前大統領の息子2人が口論、政府高官が仲裁に
 =報道(トムソンロイター) - 2011年2月14日(月)10:36


   和やかに相談しているのか、言い争っているのか?

   長男のアラア氏(左) と 次男のガマール氏
   昨年10月撮影(ロイター/Amr Abdallah Dalsh)

「父の晩年汚した」=前大統領の息子が兄弟げんか―エジプト(時事通信) - 2011年2月14日(月)20:03
   
ムバラク氏に病気説 「昏睡」「がん」相次ぎ報道 

      (産経新聞) 2011年2月15日(火)08:00
 【カイロ=大内清】
 エジプトで大統領の座を追われ、東部シナイ半島の保養地シャルムエルシェイクで蟄居(ちっきょ)生活を送っているムバラク氏の健康状態が悪化しているとの報道が相次いでいる。

 有力独立系紙マスリルヨウムなどは、ムバラク氏が「昏睡(こんすい)状態となった」「がん治療を受けている」などと報道している。エジプトのシュクリ駐米大使は14日、米NBCテレビのインタビューに対し「(ムバラク氏の)健康状態がひどく悪化している可能性はある」と述べた。

 一方、独立系高級紙シュルークは、ムバラク氏が一連のデモの間、側近から十分な情報を得ていなかったとも報じた。辞任不可避との観測が強まった10日、ムバラク氏が変心し、辞任を拒否したのも、情勢を的確に判断できなかったためであった可能性が高い。

 ムバラク氏は「ベンアリ(チュニジア前大統領)のように逃げ出したといわれたくない」とも語ったという。

 米紙ワシントン・ポストやAP通信などによると、実際に土壇場で辞任表明の演説原稿を書き換えたのは、ムバラク氏の後継者ともいわれた次男のガマール氏だった。

 この演説を録画後、ムバラク氏と家族は首都カイロを脱出。政府系紙アフバールは、脱出前後に長男のアラア氏がガマール氏に対し、「お前が国を腐敗させて、父親の晩節を汚したんだ」と責め立て、殴り合いの一歩手前になった-と伝えている。


ムバラク氏が体調悪化、意識不明に…エジプト紙(読売新聞) - 2011年2月15日(火)00:44


オバマ米大統領、自由切望するエジプトで「歴史が刻まれた」

2011-02-12 12:33:21 | 国際関係
2011年2月12日(土)

 エジプトでの大統領“辞任” ⇒ 失脚 情報の続きです。


     「この瞬間待っていた」カイロ市民歓喜
   ムバラク大統領の辞任が決まり、歓喜する反体制デモ参加者
         =小西太郎撮影(読売新聞)


 アメリカのオバマ大統領は、これを歓迎する声明を発表したそうです。

 今回の政変に対して、自らもアフリカにルーツを持つオバマ大統領の思い入れは

相当強いようで、言わば格調高い表現で民主化を評価しています。

 その最も典型的な部分を引用すると・・・

  そして何よりも、新しい世代が台頭するのを私たちは見ました。この世代は、自分たちの創意工夫と才能とテクノロジーを駆使して、自分たちの恐怖ではなく自分たちの希望を代表する政府を要求したのです。自分たちの無限の志に応えてくれる、そんな政府を求めたのです。1人のエジプト人がこう簡潔に言いました。ほとんどの人はこの数日で気づいた。自分には価値があるのだと。その価値は、二度と決して奪われることがないのだと。

 これが人間の尊厳というものの力です。決して否定されることのない力です。エジプトの人たちの姿に、私たちは感動し、奮い立った。エジプトの人たちは、正義は暴力で勝ち取るのが一番だなどという考えの嘘を暴いてくれて、私たちを奮い立たせてくれたのです。なぜならエジプトでは非暴力による道義の力こそが、テロでもなければ無意味な殺戮でもなく、非暴力の道義の力が、歴史の流れを改めて正義へと向かわせたのですから。

 私たちが触れた光景や音はどれもすべてエジプトのものでしたが、こだまして響く歴史の音を思わないわけにはいきません。壁を打ち砕くドイツの人たちからの響き、街中にあふれたインドネシアの学生たち、そして正義の道へ人々を導くガンジーからの響き。 ・・・
 



以下、goo翻訳(加藤祐子・訳)による全文を引用します。



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スイス、ムバラク氏一族の資産凍結指示 5兆円報道も(朝日新聞) - 2011年2月12日(土)13:09

ムバラク大統領失脚、イスラエルに衝撃(読売新聞) - 2011年2月12日(土)11:46

我々の新たな時代が始まる ムバラク氏辞任、歓喜の歌(朝日新聞) - 2011年2月12日(土)11:51

「この瞬間待っていた」カイロ市民歓喜(読売新聞) - 2011年2月12日(土)03:02



オバマ米大統領、自由切望するエジプトで「歴史が刻まれた」と 声明全文翻訳  
          (gooニュース)  2011年2月12日(土)09:50

 大統領退陣を求める市民の声が18日間にわたり高まり続けたエジプトで11日、スレイマン副大統領がムバラク大統領の辞任を発表したのを受けて、オバマ米大統領は「自由を切望」したエジプト市民の行動を称え、「エジプトは二度と元のようにはならない」と声明を読み上げた。1月25日に各地で始まった退陣要求運動を受けてオバマ政権は当初、漸次的・段階的な政権移行を支持したものの、ムバラク派による市民やメディアの殺害・弾圧が相次いだ後は、ムバラク大統領の早期辞任を言外に促していた。エジプトはイスラエルと隣接し、スエズ運河を抱え、北アフリカ・中東における地政学上の要と言えるだけに、歴代の米政権はムバラク政権を長年にわたり重要な同盟国として支援してきた。(gooニュース 加藤祐子)

ホワイトハウスが発表したオバマ大統領による11日午後の声明は次の通り――。

     ******************** 

「皆さん、こんにちは。歴史が刻まれていく様を目にするのは、人生において得難い特権です。これはそういう瞬間です。これはそういう時です。エジプトの人たちは意思を示しました。人々の声は届きました。そしてエジプトは二度と元のようにはならない。

退陣によってムバラク大統領は、変化を求めるエジプトの人たちの渇望に応えました。しかしエジプトの移行はこれで終わりではありません。これは始まりです。これから先、困難な日々が続くことでしょう。答えの出ていない問題もたくさんあります。けれども、エジプトの人たちは答えを見つけるはずだと私は確信しています。エジプトの人たちは平和的に建設的に、この数週間を貫いてきた団結の精神で、答えを見つけるはずだと。なぜならエジプトの人たちは、真の民主主義以外のなにものをも認めないと、はっきり意思表示してきたからです。

軍はこれまでも国を守るものとして愛国心と責任感をもって尽くしてきました。軍は今後も、エジプトの人たちが見て納得のいく政権移行を、保障しなくてはなりません。それはすなわち、エジプト市民の権利を守り、国家非常事態法を撤廃し、変化を不可逆なものにするため憲法やその他の法律を改正し、そして公正で自由な選挙への明確な道筋を示すことを意味します。何よりも、この政権移行にはエジプトのあらゆる声が参加しなくてはなりません。なぜならエジプトの人たちがこれまで示してきた、平和的抗議と不撓不屈の精神こそ、政権移行を後押しする強力な風となり得るからです。

アメリカは今後もエジプトの友人でありパートナーであり続けます。信頼できる民主主義への移行を実現するため、私たちは必要な支援を、求められれば、何でも提供する用意があります。それに加えて、エジプトの若者たちがこの数日の間に示した気転や創意工夫や起業家精神を使えば、この若い世代の素晴らしい可能性を羽ばたかせるだけの、仕事やビジネスといった新しい機会を作り出せるだろうと、私は確信しています。そして民主的なエジプトは、周辺地域だけでなく世界各地において、責任あるリーダーとしての役割を推進していくことでしょう。

エジプトは6000年以上にわたり、人類の歴史において決定的な役割を担ってきました。しかしこの数週間、エジプトの人たちが普遍的な権利を求めるに伴い、歴史の歯車はめまぐるしい勢いで回転しました。

本当の自由とはこういう姿なのかもしれないと子供たちに見せるため、お母さんたちやお父さんたちが子供たちを肩に担いでいる姿を私たちは見ました。

『生まれて初めて、自分がいることに意味がある。自分の声が意味をもつ。自分はたったひとりだけど、これが本当の民主主義の形だ』と言う若いエジプト人を、私たちは見ました。

『セルミヤ、セルミヤ(平和的に、平和的に)』と何度も何度も合唱する市民の姿を、私たちは見ました。

守ると誓った市民に向かって銃弾を撃たない軍隊の姿を、私たちは見ました。

傷ついた人たちを助けるために街中に飛びこんでいく医師や看護師たちの姿を、私たちは見ました。抗議する市民が武装していないことをひとりひとり確認するボランティアたちの姿を、私たちは見ました。

信仰する人々が共に祈り、『ムスリムとクリスチャン、私たちはひとつだ』と唱える姿を、私たちは見ました。信仰と信仰の間の軋みは未だに多すぎるほど世界の多くを隔てているし、たった一つの出来事がその溝をただちに埋めることがないことも承知しています。けれどもこうした光景を目にすると、改めて思いを新たにします。互いの違いが私たちの全てではないのだと。私たちは人間性を共有している。その共通点をよりどころに自分たちを語ることができるのです。

そして何よりも、新しい世代が台頭するのを私たちは見ました。この世代は、自分たちの創意工夫と才能とテクノロジーを駆使して、自分たちの恐怖ではなく自分たちの希望を代表する政府を要求したのです。自分たちの無限の志に応えてくれる、そんな政府を求めたのです。1人のエジプト人がこう簡潔に言いました。ほとんどの人はこの数日で気づいた。自分には価値があるのだと。その価値は、二度と決して奪われることがないのだと。

これが人間の尊厳というものの力です。決して否定されることのない力です。エジプトの人たちの姿に、私たちは感動し、奮い立った。エジプトの人たちは、正義は暴力で勝ち取るのが一番だなどという考えの嘘を暴いてくれて、私たちを奮い立たせてくれたのです。なぜならエジプトでは非暴力による道義の力こそが、テロでもなければ無意味な殺戮でもなく、非暴力の道義の力が、歴史の流れを改めて正義へと向かわせたのですから。

私たちが触れた光景や音はどれもすべてエジプトのものでしたが、こだまして響く歴史の音を思わないわけにはいきません。壁を打ち砕くドイツの人たちからの響き、街中にあふれたインドネシアの学生たち、そして正義の道へ人々を導くガンジーからの響き。

自分の国をより良いものにしようとしていたマーティン・ルーサー・キングは、ガーナの新国家誕生を祝ってこう言いました。『魂には、自由を切望して声を上げるなにかがある』と。タハリール広場から響いたのは、まさにその声でした。そして世界中がその声を受け止めた。

今日のこの日は、エジプトの人たちのものです。アメリカの私たちはカイロやエジプト各地の光景に感動しました。私たちがアメリカ人である所以(ゆえん)、自分たちの子供たちにはどういう世界で育ってほしいと思っているか。そこにエジプトの光景は訴えかけてきたからです。

『タハリール』という言葉は、解放を意味します。私たちの魂の中で自由を切望するなにものかに、訴えかける言葉です。今後いつまでも、エジプトの人たちを思い出す言葉となるでしょう。人々が何をしたか、何のために動いたか、いかにして自分たちの国を変えたか、そしてその結果いかに世界を変えたか、思い出す言葉となるでしょう。

ありがとうございます」

 



ムバラク・エジプト大統領が辞任、軍に権限委譲

      (トムソンロイター) 2011年2月12日(土)05:52

 [カイロ 11日 ロイター] エジプトのスレイマン副大統領は11日、ムバラク大統領が辞任し、大統領権限を軍に委譲したと発表した。

 同副大統領は国営テレビで声明を発表し「(ムバラク大統領が)辞任することを決定した」と述べた。

 また「国が困難な状況にあることを踏まえ」大統領は軍最高評議会に権限を委譲したと語った。

 軍関係筋は、タンタウィ国防相が軍最高評議会のトップに就いたと述べた。

 アルアラビアテレビが報じたところによると、軍最高評議会は内閣を解散、議会を凍結し、最高憲法裁判所長官とともに国政に当たる方針。 

 大統領の退陣表明を受け、タハリール広場に集まった民衆からは歓喜の声が上がり、涙を流す人の姿も多く見られた。

 9月には大統領選挙が自由かつ公平な形で実施される方針となっているが、軍がどれだけ積極的に真の民主化に向けて取り組むのか、一部では懐疑的な見方も出ている。 

 バイデン米副大統領は、軍部の役割を念頭に、エジプトは民主主義を確立すべきと主張。移行期間は「後戻りできない」ようにすべきであり、エジプトの政変は同国および中東諸国にとって「極めて重要な」瞬間だと述べた。 

 キャメロン英首相は、エジプト国民にとって、国を一つにまとめることのできる政府を持つ機会を手にした貴重な瞬間だと指摘。メルケル独首相はエジプト国民の幸福を共有するとの談話を発表した。

 一方、イスラエルは、ムバラク大統領の退陣により、両国間の関係が変わらないことを望むとの見解を示した。

 金融市場も中東産油国における対立の可能性が後退したとの見方から、退陣表明を好意的に受け止めている。またスイス当局は、ムバラク大統領のものと思われる資産を凍結したことを明らかにした。

 米原油先物3月限は一時、10週間ぶりの安値となる85.10ドルをつけた。終値は1.15ドル(1.33%)安の85.58ドル。 








ムバラク大統領が失脚  昨日の居直り宣言による国民の怒りのデモで

2011-02-12 02:23:19 | 国際関係
2011年2月12日(土)

 NHKテレビなどの報道によると、「金曜礼拝」の前日に国民の予想を裏切る

『居直り宣言』を行い、これが一層国民の怒りに火をつけていた。

 そして、現地時間で2月11日(金)の「金曜礼拝」の後のデモは、

これまで最高の規模に膨れ上がり、これを見たムバラク大統領は、

保養地に出向く振りをして、とうとう辞任を表明したらしい。

 しかし、昨日大統領の実務を事実上引継いでいたスレイマン副大統領

が権限を代行するのではなく、軍の最高評議会に権限を委譲したという

ことであり、軍から引導を渡されたのか、あるいは事実上の軍による

『無血クーデター』ではないかとさえ思わされる事態である。

 とりわけ、この辞任宣言がムバラク大統領本人の言葉ではなく、

スレイマン副大統領が代弁しているので、ムバラク本人はまだ辞任を

認めた訳では無いかも知れない。

 軍が実権を掌握するなかで、スレイマン副大統領に圧力を掛けて、

『ムバラク大統領辞任』を既成事実化してしまおうという戦術の

可能性も無きにしもあらずである。


 しかし、国民が本気で立ち上がれば如何に強権を持つ独裁的政権でも

平和裡に倒すことができることを証明できたという意義は大きい。

 チュニジアに続く政権崩壊であるが、エジプトの地理的位置や国の規模

また、アラブとイスラエルの仲介役をアメリカの勧めで買って出ていた

こと、スエズ運河所有権等など、チュニジアの政権崩壊とは比べ物に

ならないものであり世界的影響も大きい。

 さらには、湾岸諸国の王政や事実上の独裁政権などへ波及する可能性も

指摘されている。

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ムバラク大統領が辞任 エジプト軍の最高評議会に権限 

      (朝日新聞) 2011年2月12日(土)01:13
 【カイロ=貫洞欣寛、古谷祐伸】エジプトのスレイマン副大統領は11日、ムバラク大統領が辞任し、軍の最高評議会に権限を渡したと発表した。ムバラク氏は10日夜(日本時間11日朝)にテレビ演説し、大統領としての権限をスレイマン副大統領に移譲すると発表。同時に、大統領としての地位にはとどまる意向を示していた。だが、即時辞任を求める大規模デモが11日も起き、激しさを増したことなどから、辞任を決断したとみられる。 

 スレイマン副大統領は「ホスニ・ムバラク大統領は辞任を決め、国家運営のための権限を軍最高評議会に移譲する」と述べた。

 中東の地域大国エジプトで5期30年にわたり強権支配を続けてきたムバラク氏が大衆行動によって追いつめられ、退陣したことは、今後の中東各国の情勢に大きな影響を与えることになるとみられる。カイロ市内では発表直後、一斉に車のクラクションが鳴り、タハリール広場のデモ隊は歓声を上げて大騒ぎとなった。

 エジプト憲法では、大統領が辞任して空位となったり、永続的に職務執行が不可能となったりした場合は、人民議会議長か憲法裁判所長官が権限を代行する規定となっており、軍部が憲法を一時的に停止する可能性がある。スレイマン氏は、自らの処遇については触れなかった。

 ムバラク氏は10日のテレビ演説で、「憲法規定に従い、権限を副大統領に移譲する」と述べる一方、「責任を担い続ける」「(任期の)9月までの間に権力の平和的な移行を進める」と語り、今後も大統領の座にはとどまる考えを示していた。さらに「私はこの国で生まれ、この国で死ぬ」と述べ、メディアなどで取りざたされている「辞任後出国する」との見方を否定した。スレイマン副大統領も演説で、デモ隊は帰宅し、職場などに戻るよう呼びかけた。

 一方、エジプト軍最高評議会は11日、声明を発表し、(1)混乱収束後直ちに非常事態令を解除(2)総選挙の結果に関する不服申し立ての受理(3)憲法改正(4)自由で公正な大統領選挙の実施――を保証するとした。さらに、権力移行が完結するまでは市民の要求に真剣に向き合い、デモ参加者を訴追しないことなどを確約した。

 だが、ムバラク氏の即時辞任を求める野党勢力やデモに参加する市民らは大統領演説に猛反発。11日のイスラム教金曜礼拝後に「勝利の金曜日」と名付けた大規模デモを行った。退陣要求デモの拠点、カイロ中心部タハリール広場には20万人を超えるとみられる市民が集まり、北部アレクサンドリアなど各地でデモが行われた。

 スレイマン副大統領に対しては「最側近としてムバラク強権体制を支えてきた」との批判があり、辞任を求める声も強かった。スレイマン氏が今後も副大統領など政府の顔として残った場合、抗議デモが沈静化するかどうかは不透明。

 アルジャジーラなどによると、ムバラク氏は11日、家族とともにシナイ半島の紅海に面した高級リゾート地、シャルムエルシェイクに入ったという。シャルムエルシェイクはムバラク氏の肝いりで開発が進められ、各種の外交交渉や国際会議を誘致。ムバラク氏は昨春ドイツで「胆嚢(たんのう)の摘出手術」を受けた後、しばらく同地で静養していた。

 今年に入りムバラク即時退陣を求めるデモが続くようになってから、米国政府筋などの情報として「スレイマン副大統領に権限を移譲し、ムバラク氏はシャルムエルシェイクかドイツで静養生活に入る」との観測が出ていた。



ムバラク氏、首都離れ保養地へ 大統領権限を移譲(朝日新聞) - 2011年2月12日(土)00:58


エジプト騒乱は「フェイスブック革命」ではない : ダイヤモンド・オンライン

2011-02-11 20:21:41 | 国際関係
2011年2月11日(金)

 今日は、金曜日で祝日だったので、いつも行っているスポーツジムで

平日の昼間のクラスで受講できなかったレッスンを単発で受けた。

 ベーシック・バレエ・レッスンである。

13人参加で、男は私だけ『黒一点』であった。

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 さて、話は本題に入って・・・

メルマガの配信を受けている 【ダイヤモンド・オンライン】の記事の中に

興味深い記事があったので、ご紹介する。

 題して 【エジプト騒乱は「フェイスブック革命」ではない】

というもので、フェイスブックやツイッターなどインターネットツールが

今回の革命を主導した訳では無いと言う論説である。

 一理ある論理なので、ご紹介する。

ただ、この種の意見は、目新しいものではなく、既に1週間前の「金曜礼拝」

の頃にも言われていたものである。

 主要な主張は、下記であり、ある意味当然の話である。

【革命や動乱といった類いのものは常にリアルの世界での権力側と反体制側のぶつかり合い(軍事衝突、デモなど)の結果として起るものです。それは昔も今のネット時代も変わっていないのです。

 もちろん、そこでネットは一定の役割を果たしています。しかし、それはリアルの世界のぶつかり合いを代替することではなく、情報の流通やコミュニケーションのスピードと濃度を高めることで、ぶつかり合いに至るまでに反体制側の機運を盛り上げることや、それに必要な時間を短縮することに貢献しているということに尽きます。:岸博幸】



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以下、リンクと一部引用をご覧ください。

エジプト騒乱は「フェイスブック革命」ではない 体制側の抑圧行為にも貢献するネットの二面性【岸博幸コラム】   (ダイヤモンド・オンライン) 

 2011年2月11日(金)07:40

 エジプトの騒乱は収まる気配がないですが、ちょっと気になるのは、米国でも日本でも、チュニジアやエジプトでの動乱が「ツイッター革命」や「フェイスブック革命」であると叫ぶ人が意外と多いことです。ちなみに言えば、2009年のイランでの動乱の際も「ツイッター革命」と言われました。これらは本当に事実でしょうか。

 結論から言えば、これらの認識は間違っていると言わざるを得ません。

 話は簡単でして、革命や動乱といった類いのものは常にリアルの世界での権力側と反体制側のぶつかり合い(軍事衝突、デモなど)の結果として起るものです。それは昔も今のネット時代も変わっていないのです。

 もちろん、そこでネットは一定の役割を果たしています。しかし、それはリアルの世界のぶつかり合いを代替することではなく、情報の流通やコミュニケーションのスピードと濃度を高めることで、ぶつかり合いに至るまでに反体制側の機運を盛り上げることや、それに必要な時間を短縮することに貢献しているということに尽きます。

 つまり、ネットは革命や動乱の動きを後押しすることはできるのですが、「ネット革命」と表現されるような大仰な役割を果たした訳ではないのです。

 そして、特に気になるのは、ネット一般ならばともかく、「フェイスブック革命」や「ツイッター革命」という言葉もあるように、ネット企業が常に正義の味方であるような見方もあるということです。こうした認識は、かなり間違っていると言わざるを得ないのではないでしょうか。

 理由は簡単です。企業である以上、米国のネット企業も、当然、中東の人々の自由よりも自社利益の最大化を目指してサービスを提供しているからです。

   (中  略)

 ネットが世界平和に貢献するかのように過大視してはいけません。そもそも、世界の自由と平和を目指すという米国政府の外交政策と、自社の収益の最大化を目指す企業では、ネットを通じて実現したい最終目的はそもそも異なっているのです。

 実際に、米国企業が“ネットの自由”を奪うことをビジネスとしている例もあります。

 例えば、チュニジア政府は国内のネットのフィルタリング(=検閲)を行なってきましたが、2009年に行なわれたハーバード大学の調査によると、その検閲の技術は米国企業によって提供されています。“検閲”は美味しいビジネスであり、自由の抑圧も米国企業の収益最大化に貢献しているのです。

   (以下、略) 



諜報機関のツイッター利用、反政府デモ拡大で注目度増す(トムソンロイター) - 2011年2月9日(水)16:27

エジプト軍が声明、副大統領への権限移譲を支持(読売新聞) - 2011年2月11日(金)19:38

ムバラク後、エジプトに反米国家…イラン大統領(読売新聞) - 2011年2月11日(金)19:56


エジプトのムバラク大統領がドイツに逃亡計画? 真偽のほどは・・・

2011-02-08 17:44:47 | 国際関係
2011年2月8日(火)

 時事通信配信のドイツ誌「シュピーゲル」によると、

エジプトのムバラク大統領が『健康診断』を口実にドイツに

一時避難するらしい。 長期『入院』の計画のようだ。

 事実上、亡命のようなものではないだろうか?

 エジプトは、古代より医学が発達してきた先進地域だったのでは?

わざわざエジプトを出て、ドイツで『健康診断』を受ける必然性はない!

 万が一、高度な医療設備が無ければ治らない重病で緊急手術が必要

と言うことであれば、医療先進国・ドイツに行くのも解らぬではないが、

『健康診断』程度ではねぇ~ !

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健診名目の出国計画か=ムバラク大統領―独誌

      (時事通信) 2011年2月8日(火)10:03
【ベルリン時事】
 ドイツ誌シュピーゲル(電子版)は7日、エジプトのムバラク大統領が健康診断の名目で、ドイツに長期滞在する計画が具体化しつつあると報じた。野党勢力から退陣要求を突き付けられている大統領が出国することで、政権移行を円滑に進める一方、自らは地位にとどまり「名誉ある退陣」を模索する狙いという。

 米紙ニューヨーク・タイムズは先週、ムバラク大統領がドイツに滞在し、その間にスレイマン副大統領が野党側と今後について話し合う打開策が練られていると伝えた。シュピーゲル誌によると、ドイツ南西部バーデンバーデン近郊にある最新設備の整ったマックス・グルンディッヒ病院が、受け入れを打診されている。 

[時事通信社]  



エジプト、日常生活徐々に回復 現地経済 観光打撃、支援・送金なお支障(産経新聞) - 2011年2月8日(火)08:00

エジプトで政府と野党勢力が対話、野党側は内容が不十分と批判(トムソンロイター) - 2011年2月7日(月)10:08

ムバラク大統領が9月に退任を表明 反政府勢力は直ちに退陣を要求! 衝突も

2011-02-02 23:16:33 | 国際関係
2011年2月2日(水)

 エジプトの“独裁者”であるムバラク大統領が、

昨日の百万人を超える国民の運動に“内心恐怖を感じて?”

今年9月の任期満了を待って、大統領の職を退任することを発表。

マスメディアは「辞任表明」と評しているが、引続き大統領に選出される

可能性が著しく低くなってきたことから、今期限りの任期を全うする

ことにしたまでの話であり、本来の「辞任」や「辞職」とは異なる。

82歳という年齢を考えれば、大統領を続けても任期中に老衰死する

可能性も無きにしもあらずで、言わば「停年退職」を表明したようなもの。

反政府勢力が、これを「良し」とするはずが無いのは明らかな話しである。

 2月2日には、ムバラク“支持派”と反政府勢力の間で『抗争事件』

が発生したようである。

反政府デモ、大統領派と衝突 エジプト、対立深刻化
      (共同通信) 2011年2月2日(水)23:09

   2日、エジプト・カイロ中心部のタハリール広場で、
   衝突する大統領支持派(下)とデモ隊(AP=共同)


 しかし、ムバラク“支持派”は政府が動員している疑いが濃いらしい。

 アフリカ・中東の“先進国”としてアメリカの物心両面の強い支持の下

急速な近代化を図って来たので、カイロなど中心都市には高層ビルが溢れ

近代都市とはなっているが、ちょっと裏道に入ると今もスラムがあるように

貧富の格差はますます広がっており、人口の過半数と言う若者の失業が

2・3割にも及ぶ不安定社会と化していると言う。

 そういう背景がある中で、SNSなどインターネットを活用する若者が、

チュニジアの事態をいち早くネットに流したものだから、チュニジアの

10分の1の日数も掛からずに、ほぼ1週間で、ここまで運動を拡大

できたようである。

 エジプトでは、IT先進国化を目標としていたため、他の中東諸国と

比べると、若者へのIT普及率は高かったことも運動の速度を速めた。

 その上、事態を憂えた政府側が、IT回線を規制した(遮断した)ことが

若者の怒りを一層拡大したようである。

 NHK報道では、インターネット専用回線が使えなくなった若者は、

旧来の電話回線モデムでネットワークの復旧を行っているとのこと。

 国連事務総長も、アメリカ大統領も、イギリス首相も ムバラクを

見放し、早期の政権移行を求めたようである。

 早期「退陣」しか、ムバラク大統領と政権幹部に残された道は無い


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エジプトのムバラク大統領が9月の辞任表明、予想されるシナリオ 

    (トムソンロイター) 2011年2月2日(水)15:27

 [カイロ 2日 ロイター]
 エジプトのムバラク大統領は1日、テレビを通じて演説し、9月の大統領選での再選は目指さないが、円滑な権力の移譲に向けて任期を全うする方針を表明した。

 ただ、同大統領は82歳。エジプトでは約30年にわたって独裁支配を続ける同大統領の退陣を求める大規模な反政府デモが続いており、大統領の方針表明に対して、カイロ中心部のタハリール広場に集まった市民からは、即時辞任を要求する声が上がっている。

 以下は、今後予想される展開に関する質問と回答。 

 <ムバラク政権は9月まで持続するか> 

 可能性は非常に低い。デモ参加者全員を団結させているのは、大統領の即時辞任の要求だ。

 大統領の演説を受け、市民は「われわれは立ち去らない。立ち去るのはムバラクだ」とシュプレヒコールを繰り返した。1日には約100万人が抗議に参加した。これまでの反政府デモは参加者が数百人程度だったが、1月25日から続く今回のデモは、国家機能を麻痺させ、大統領の地位を揺るがすほど大きな規模となっている。

 ただ、混乱を深める新たな要因として、大統領支持派の出現がある。1日のムバラク大統領の演説から数時間後、大統領支持派による小規模なデモが起こり、国営テレビはこれをすぐに取り上げた。強硬な支持者によって政権移譲が容易には進まない可能性が生じている。

 今後の動向はエジプト軍の対応にかかっている可能性がある。軍は、デモ参加者の要求は「正当」だとし、武力を行使しないと表明している。警察によるデモ隊の強引な取り締まりができない現状で、軍に選択の余地はない。大統領支持派と反対派が衝突した場合、軍は難しい状況で厳しい選択を迫られる可能性がある。現時点では、軍は反政府派に味方したいようだ。 

 <ムバラク大統領退陣後は> 

 ムバラク大統領が退陣させられた場合、大まかには2つの展開が予想される。一つは、引き続き軍部による管理のもと、ムバラク大統領が最近指名したスレイマン副大統領、同氏が適任でなければ別の指揮官が大統領に就任する展開。

 もう一つは、選挙の準備が整い、完全な民政が樹立されるまで、移行政府が政府機能を代行する展開。最初はおそらく軍との緊密な連携が必要になる。 

 <軍は権力を保持できるか> 

 抗議デモの中核メンバーは、スレイマン副大統領などムバラク大統領に近い人物は受け入れられない、と主張している。

 反政府派の勝利を意識し、次第にまとまりつつある野党勢力の立場はそれほど明確ではない。野党側はスレイマン副大統領が大統領に就任することに満足しないとみられるものの、一部では、自由選挙を準備するための移行期間の初期に設立される評議会のメンバーにスレイマン氏の名前が挙がっている。

 スレイマン氏が適任とされない場合には、エジプト軍のサミ・エナン参謀総長が大統領となる可能性がある。ただ、軍が米国との良好な関係を維持し、米軍から年13億ドルの軍事支援を受け続けたいならば、これはかなり大胆な人選といえる。あるシナリオでは、1985年に民衆の反乱がクーデターにつながり、軍指導者が翌年の選挙まで暫定的に国家を指導したスーダンの例にならう可能性が想定されている。  

 <軍以外の権力者> 

 エジプトの登録野党は、ムバラク政権下で弱体化、分裂あるいは譲歩を余儀なくされてきた。近年生まれた反政府グループは、野党よりもはるかに素早く動き、ムバラク大統領の支配が弱まったとみて即座に集会を開いた。

 また、エルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長や知識人のアフマド・ズウェイル氏など、影響力のある人物も台頭している。2氏はノーベル賞受賞者。

 ただ、彼らの共通の政治的基盤がムバラク政権打倒という目標を超えて拡大する可能性はなく、政府の政策策定など詳細事項をめぐってはグループ化した途端に分裂する可能性がある。

 エジプトの民衆を取り込んだ全国的組織を唯一形成するのがイスラム主義組織のムスリム同胞団だ。この組織は長年にわたり、国の保安当局から弾圧を受けてきたが、依然手ごわさを維持している。ただ、どれほど手ごわいかは疑問だ。アナリストによると、ムスリム同胞団に対する国民の支持率は20─40%。エジプトではこれまで自由選挙がなく、信頼できる世論調査も実施されなかったため、実際は誰も分からない。

 とはいえ、野党勢力が組織化を急ぐ一方、ムスリム同胞団は、政治空白を埋められるほど大量の支持者を動員することができる。

 ムスリム同胞団はすでに、多元的で民主的なイスラム国家というビジョンについて、国内で多数派のイスラム人口の支持を得ることに狙いを定めている。

 ムスリム同胞団はいま、政権に就く準備ができたと感じていない可能性、あるいは政権を望んでいない可能性がある。

 今回の大規模なデモを受け、次の政府は膨大な障害に直面し、応えるべき期待も高いとみられる。政権がつまづく可能性も高い。新政府は企業の信頼獲得や雇用創出に取り組むだけでなく、中東和平プロセスの進展に尽力する必要がある。また、国内外から非難されているガザの事実上の封鎖への対応も決定しなければならない。これらはムスリム同胞団がいま引き受けたくない仕事かもしれない。
 

 

エジプトのデモ死者120人に  反政府運動急速に拡大

2011-01-29 23:55:42 | 国際関係
2010年1月29日(土)

 ところは、アフリカの『先進国』エジプトでの話し。

 チュニジアでの政変に刺激されて民衆が独裁政権の打倒を目指し

立ち上がってから僅かな期間に運動は急速に拡大している。

 一方では、この運動と弾圧などの混乱の中で、昨日は5人と

言われていた死者が、今日は120人になったと報道されている。

エジプトのデモ死者120人 辞任否定の大統領に反発(朝日新聞)


 激高した民衆の一部は、エジプトの歴史遺産を破壊する暴挙に出た。

ファラオのミイラ2体破壊、エジプトデモ暴徒化(読売新聞)

 また、昨日帰国した国際原子力機関(IAEA)前事務局長の

エルバラダイ氏が、自宅軟禁状態に置かれたという。

反独裁デモに数十万人=3都市に夜間外出禁止令―エルバラダイ氏、軟禁か・エジプト(時事通信)


   炎上する与党の建物=アラブ民主化
   (時事通信) 2011年1月29日(土)21:48
   炎を上げる与党・国民民主党(NDP)の建物。
   28日のデモは各地で拡大し警官隊だけでは規制できず、
   NDPの本部などが炎上。
   警察署や警察車両が各地で燃やされ、ムバラク政権の
   権威は地に落ちた=29日、カイロ【EPA=時事】

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エジプトのデモ死者120人 辞任否定の大統領に反発 

      (朝日新聞) 2011年1月30日(日)00:15
 【カイロ=貫洞欣寛、石合力】
 ムバラク大統領の辞任を求めてエジプト全土に広がったデモは5日目の29日も各地で続いた。中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、29日までにカイロ、アレクサンドリア、スエズなどで少なくとも計120人が死亡、1千人を超す負傷者が出た。同日未明のテレビ演説で辞任を否定したムバラク大統領に対し国民の反発は強く、抗議行動は沈静化の兆しが見えない。

 エジプト当局は29日、前日は午後6時からだったカイロなど3都市での外出禁止令を午後4時からに繰り上げた。28日夜は多くの市民が外出禁止令を無視してデモを続けたうえ、29日は軍が「違反した者は罰される」と順守を求めたが、カイロやアレクサンドリアなどでは数万人規模の市民が繰り出し、ムバラク氏の辞任を訴えた。 

  AFP通信によると、民主化指導者のエルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長は同日、「ムバラク大統領は国民のメッセージを理解できなかった。抗議はムバラク氏が退陣するまで続くだろう」と述べた。

 29日午後現在、カイロ中心部やアレクサンドリアなどでは、これまでデモの規制に当たっていた制服警察官の姿がほとんど見られなくなった。軍が出動しており、治安維持を警察に代わって担う形となっている。軍とデモ隊との間で大きな衝突は起きていない模様だ。ただ、市民の間からは「警官は逃げた」との指摘も出ている。デモが拡大するにつれ、デモ隊との衝突が激しさを増しており、衝突回避のため、一部地域から警官が撤収したとの見方も出ている。交通整理の警官もほとんど見られず、市民や兵士が交通整理を行っている状態だ。

 28日早朝から途絶えていたインターネット、携帯電話網のうち、携帯は29日午前、徐々に接続を再開した。インターネットが再開されれば、フェイスブックなどを通じた呼びかけでデモの勢いがさらに増すことも予想される。

 世界的な観光地として人気があるカイロ中心部のエジプト考古学博物館と、近郊ギザの3大ピラミッド地区は29日、閉鎖された。

 アルジャジーラによると、与党・国民民主党の実力者エッズ組織委員長が同日、離党した。同氏はエジプト鉄鋼業界の大立者で、ムバラク大統領の次男ガマル氏とも近く、民営化と経済開放政策を推進したことで知られる。この政策は貧富の差を広げて民衆の反発も招いており、政権内でエッズ氏ら若手の「経済派」が失権し、軍と近い幹部らが力を強めている可能性がある。



ファラオのミイラ2体破壊、エジプトデモ暴徒化 

      (読売新聞) 2011年1月29日(土)23:51
 エジプト・カイロ西部の商業地区では28日夜から29日未明にかけて、暴徒化したデモ隊が商店を次々と襲撃、携帯電話や家電製品の販売店、衣料品店などのガラスが破られ、商品が略奪された。

 ロイター通信によると、デモ隊の一部が28日夜、カイロ中心部にあるエジプト考古学博物館に侵入し、古代エジプトのファラオ(王)のミイラ2体を破壊した。

 AP通信によると、軍はカイロ近郊にあるギザのピラミッドも封鎖した。

 在エジプト日本大使館によると、日本時間29日夜の時点で負傷者などの報告はない、という。 



反独裁デモに数十万人=3都市に夜間外出禁止令―エルバラダイ氏、軟禁か・エジプト 

      (時事通信) 2011年1月29日(土)02:03
 【カイロ時事】
 エジプトで30年に及ぶムバラク大統領独裁政権の打倒を訴える異例の大規模デモは4日目に入った28日、イスラム教の金曜礼拝後、全土で数十万人に上る群衆がデモ行進、警官隊が催涙弾を発射したり、放水したりして激しく衝突し、衛星テレビ局アルジャジーラなどによると、首都カイロ中心部と東部スエズのデモで2人が死亡した。デモは、26日の禁止令にもかかわらず拡大しており、ムバラク政権は1981年の発足以来最大の危機に直面した。

 国営テレビによると、ムバラク大統領は28日、カイロ、アレクサンドリア、スエズの3都市で、午後6時から午前7時までの夜間外出禁止令を出した。また、デモ隊の鎮圧に当たる警察を軍部隊が支援することを決めた。

 これに先立ち、カイロ近郊ギザのイスティカーマ・モスクでは、27日に帰国した改革派で次期大統領待望論があるエルバラダイ国際原子力機関(IAEA)前事務局長が姿を見せた。しかし、米CNNテレビによると、同氏はその後、自宅軟禁下に置かれたとの情報もある。

 英BBCなどによると、28日、カイロにある大統領与党・国民民主党(NDP)の本部が炎上したほか、北部マンスーラでは約4万人がデモに参加し、NDPの事務所を襲撃。スエズでは、警察署が放火され、銃が略奪された。東部イスマイリアでもNDP事務所が破壊され、各地で騒乱状態に陥りつつある。

 エジプトでは28日、インターネットや携帯電話が幅広い地域で使用できなくなった。反体制グループはネットを通じてデモの具体的な場所を民衆に周知させており、当局がデモ拡大阻止を目的に通信網の遮断を通信会社に指示したという。 

[時事通信社]  



エルバラダイ氏がエジプトに帰国 反政府運動を促進か!?

2011-01-28 23:03:16 | 国際関係
2010年1月28日(金)

 チュニジアの民衆の反乱による政変に続けと、

中東の民衆が立ち上がり始めた。

 事実上の独裁政権が多い、この地域で幾つかの民衆運動が起こって

いるが、その中でもエジプトでの運動が急速に盛り上がっているようだ。

 今日は国際原子力機関(IAEA)前事務局長のエルバラダイ氏が

エジプトに帰国し、ムバラク大統領に退陣を要求した、と言う。



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   エルバラダイ氏、エジプト帰国 民主化デモ参加へ(共同通信)

エジプトの反政府デモ、拡大一途で死者は5人に(トムソンロイター)


反体制デモ、衝突続く=エルバラダイ氏、大統領退陣要求―エジプト

      (時事通信) 2011年1月28日(金)02:03
 【カイロ時事】
 ムバラク独裁政権打倒を訴えるエジプトの反体制デモは27日で3日目に入り、ロイター通信によると、東部イスマイリアで約600人のデモ隊が警官隊と衝突した。

 情勢が一段と緊迫する中、エジプト出身で国際原子力機関(IAEA)前事務局長のエルバラダイ氏はムバラク大統領に退陣を要求した。
 9月の大統領選への待望論があるエルバラダイ氏がムバラク政権との対決色を強めたことで、反政府デモに勢いを与える可能性がある。

 AFP通信によると、死者拡大でデモが過激化している東部の町スエズで、消防署に火炎瓶が投げ付けられ、建物が焼けた。また、シナイ半島北部の町では新たにデモ参加者1人が撃たれて死亡した。当局側は、全土で1000人以上を拘束するなどデモ拡大の阻止に躍起になっている。エジプトの株式市場は27日、株価が急落し、取引は一時停止された。エジプト通貨ポンドも下落するなど経済活動にも影響が広がっている。

 反体制派は、イスラム教の金曜礼拝で群衆が集まる28日に大規模デモの開催を呼び掛けている。 

[時事通信社]  





グアム移転、沖縄に伝達…防衛相 (読売新聞)

2011-01-20 18:11:47 | 国際関係
2011年1月20日(木)

 Webニュースを見ていたら、【グアム移転、沖縄に伝達】との大見出しが

目についたので、まさか何かの急進展でも御あったのかと思ったら、

その「まさか?」の方だった。

グアム移転、沖縄に伝達…防衛相が知事と会談 (読売新聞)

 何のことはない、【訓練の一部をグアムに移転】 という話。

 それも50機あるF15戦闘機のうち最大20機の離着陸訓練のみグアムに

移転の話しである。 馬鹿にするにもほどがある。

 これでは、沖縄の人々の苦しみの根本的解決には何らならない。

 他の新聞の見出しは、こうなっている。

北沢防衛相、沖縄知事と会談 米軍訓練グアム移転を説明(朝日新聞)

戦闘機訓練グアム移転で日米合意=防衛相、沖縄知事と会談(時事通信)

グアム移転、20機で3~4週間 嘉手納のF15訓練で(共同通信) - goo ニュース

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  沖縄県の仲井真知事(右手前)との会談であいさつする北沢防衛相(左手前)。
  防衛相は、米軍嘉手納基地所属のF15戦闘機の訓練の一部をグアムへ移転
  させることで米側と合意したことを明らかにした=20日、那覇市【時事通信】

戦闘機訓練グアム移転で日米合意=防衛相、沖縄知事と会談 

      (時事通信) 2011年1月20日(木)10:03

 日米両政府は20日午前、米軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)所属のF15戦闘機など米軍機の訓練の一部を米領グアムへ移転させることで合意し、日米合同委員会で署名した。沖縄の基地負担軽減が目的で、在日米軍訓練の国外移転は初めてとなる。北沢俊美防衛相は同日午前、沖縄県庁で仲井真弘多知事と会談し、グアムへの訓練移転を伝えた。

 合意内容によると、訓練移転先はグアムを念頭に「米国政府の施政下」と明記。嘉手納基地のF15戦闘機約50機のうち、最大約20機が1回の訓練につき最長20日間程度グアムで訓練を行う。年間の実施回数は両政府で調整。嘉手納所属機以外では、米軍三沢基地(青森県)のF16戦闘機や、米軍岩国基地(山口県)のFA18戦闘攻撃機も対象とし、空中給油機や輸送機など戦闘機以外の米軍航空機も含まれる。

 北沢防衛相は仲井真知事との会談で「沖縄の負担軽減でどれだけの成果を上げられるか、米側と交渉した」などと説明し、グアム移転の日米合意に関する文書を手渡した。知事は「騒音(軽減など)で現地から強い要求がある。改善を引き続きお願いしたい」と述べた。

 米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の移設問題については、知事が同県名護市辺野古に移設するとした昨年5月の日米合意を見直し、県外移設を重ねて要請。防衛相から特に言及はなかった。 

[時事通信社]

 


北沢防衛相、沖縄知事と会談 米軍訓練グアム移転を説明 

       (朝日新聞) 2011年1月20日(木)12:28
 北沢俊美防衛相は20日、沖縄県庁で仲井真弘多(なかいま・ひろかず)知事と会談し、米軍嘉手納基地のF15戦闘機などの訓練の一部を米領グアムに移転することに日米政府が合意したことを説明した。普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に理解を得たい考えからだが、仲井真氏は従来通り、県外への移設を求めた。

 北沢氏は会談で、青森県の米空軍三沢基地などの戦闘機の訓練もグアム移転の対象となり、嘉手納基地への外来機が減る効果があるとの見通しを説明した。日米合同委員会は同日、グアムへの訓練移転で正式に合意。訓練1回あたり、米戦闘機を「最大20機程度」、訓練日数は「最大20日間程度」移転する内容だ。

 北沢氏は、米軍ギンバル訓練場(同県金武町、60ヘクタール)の2011年度中の返還についても取り組む姿勢を示した。ギンバル訓練場の返還は1996年の日米特別行動委員会(SACO)の最終報告に明記されており、北沢氏は「SACOで残っている負担軽減を先行的に実施したい」と語った。ただ、06年の日米合意で普天間飛行場の移設後に返還するとされている嘉手納以南の米軍基地について、県が求める先行返還には応じなかった。







米国での公式行事で日本語での発言を貫いた前原外相の矜持! 大賛成!

2011-01-08 23:59:47 | 国際関係
2011年1月8日(土)

 前原外務大臣がアメリカで「大歓迎」されているとのこと。

 前原氏は、共同記者会見やレセプションやディナーの席で日本語で

話していたが、このことには好感が持てた(話の中身ではない)。


     日米同盟深化の必要性強調=前原外相(時事通信)

    *************************

 小泉総理や鳩山総理が英語が堪能だとされて、アメリカでは英語で

スピーチしていたが、この発音やイントネーションでどれだけの米国人に

発言が理解されているのだろうかと疑わざるを得なかった。

特に小泉氏の英語は・・・

 政府代表としての公式の場で、恥ずかしいレベルの“英語”を話すのは

馬鹿にされるだけである。 その人だけではなく、日本そのものが だ!

 前原氏は英語が話せないこともないだろうが、公式の場では日本語を

使ったということは、日本人としての矜持であり、米国に迎合しない

ことを示す意味でも良かった。

 古くは、第二次世界大戦(太平洋戦争)の終戦処理に出向いた吉田茂

総理の(外務省が作成した)演説原稿が英語であったことに、

英国仕込の英語が極めて堪能であった白洲次郎氏が激怒して日本語原稿に

徹夜で変更させたことが有名である。

 外交とはそのような初歩的な矜持を持つことから始まるのである。

 英語でスピーチすることそのものが屈辱であるという白洲次郎氏の思い

を今や誰も覚えていないのかと考えていたが、前原氏が日本語で発言した

ことは、ホッとした思いである。

 前原外相がそこまで考えていたかどうかは解らないが・・・

 もっとも非公式の場で英語で談話することは別に取り立てて言うほどの

ことでもないし、親密さを増す場合もあるので構わないと思う。

 なお、前原氏が米国で約束してきた軍事同盟の強化などの内容には

当ブログは反対である!



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周辺事態の協力強化=共通戦略目標を見直し―日米外相会談 

      (時事通信) 2011年1月7日(金)10:03
 【ワシントン時事】
 前原誠司外相は6日午後(日本時間7日未明)、国務省でクリントン国務長官と約2時間会談した。両氏は、日米同盟深化の一環として、日本の平和と安全に重大な影響を与える周辺事態と日本防衛の際の対応について、自衛隊と米軍の協力円滑化のための協議を加速させる方針で一致した。最近の中国や北朝鮮の動向などを踏まえ、安全保障分野での日米協力の指針となる「共通戦略目標」を見直すことでも合意した。

 前原外相は会談後の共同記者会見で、日米同盟の3本柱と位置付ける安全保障、経済、文化・人材交流の各分野で「共通認識を深め、作業を加速化させていく中で、実を上げていくとの合意ができた」と述べた。

 自衛隊と米軍の協力をめぐっては、両政府が2006年に最終報告をまとめた在日米軍再編に合わせ、双方の役割・任務・能力分担を協議した。今後は、朝鮮半島有事など具体的なケースを想定し、事務レベルで詰めていく方針。

 現在の共通戦略目標は、小泉、ブッシュ両政権下の05年、外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)で策定され、北朝鮮の核・ミサイル問題や中国の軍拡に連携して対応することなどを明記している。今後は、05年以降の北朝鮮の核実験・弾道ミサイル発射や、中国の海洋進出の動きなどを受けて内容を見直す。

 会談でクリントン長官は、今春に予定される菅直人首相の訪米に触れ、「(その際)同盟のビジョンを示す文書を出すために作業をやっていこう」と強調。会見では、数カ月以内に2プラス2が開催されることに期待を示し、「今春の遅い時期の首相訪米を心待ちにしている」と語った。 

[時事通信社]
 


前原外相、米副大統領と会談
      (時事通信) 2011年1月7日(金)12:03

「半島」対応協議の加速で一致…日米外相会談
      (読売新聞) 2011年1月7日(金)12:43

日米外相「新安保宣言」策定で合意
      (産経新聞) 2011年1月8日(土)08:00

共同声明めぐり協議=前原外相、米大統領補佐官と会談
      (時事通信) 2011年1月8日(土)12:03

米高速鉄道、共和知事就任で逆風=前原外相、局面打開へ直談判
      (時事通信) 2011年1月8日(土)16:03




      

ブラジル初の女性新大統領が就任  貧困撲滅、経済発展を公約

2011-01-02 17:07:21 | 国際関係
2011年1月2日(日)


  ブラジル初の女性元首誕生 就任式で安定成長継続公約
       (共同通信)  2011年1月2日(日)10:56


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ルセフ新大統領が就任=貧困撲滅、経済発展を公約―ブラジル(時事通信)

ブラジル初の女性元首誕生 安定成長継続を公約 

      (共同通信) 2011年1月2日(日)10:56

【リオデジャネイロ共同】
 ブラジルのルセフ大統領(63)の就任式が1日、首都ブラジリアで行われ、同国初の女性元首が誕生した。任期は4年。大統領は演説で、2期8年にわたり安定成長を実現したルラ前大統領の政策を継承し「さらに発展し公正な国となるよう目指す」と述べた。大統領は「極貧層の一掃に断固として取り組む」とも明言。教育と保健衛生、治安対策を優先分野とした。 


ウィキリークス創設者を 『別件逮捕』 英警察  本人は否認

2010-12-08 08:50:44 | 国際関係
2010年12月8日(水)

 WikiLeaks の創設者であるジュリアン・アサンジ氏(39)が、

ロンドンの警察署に出頭してきたところ逮捕された、という。

    
       WikiLeaks ジュリアン・アサンジ編集長

 容疑は別件の 『性犯罪』 で、スウェーデン・メディアによると、
【8月に同国内でアサンジュ編集長に会ったとされる女性2人が被害届を出した。スウェーデン検察当局は8月下旬にいったん逮捕状請求を取り下げたが、その後捜査を再開】したという。
【米外交公電の暴露の前後に逮捕状の再請求や国際手配が行われたことから、同編集長の弁護士は「何者かがスウェーデンを駆り立てている」と述べ、外国政府の圧力や関与が背景にあったと主張している。】 とのこと。(asahi.com 等による)

 アサンジ氏は、容疑を否定している。

 「いったん逮捕状請求を取り下げた」 ものを再度持ちだすなど、

どこかの誰かが、スウェーデン検察やイギリス警察および英国の後ろで

糸を引いているのは、素人でも想像の付く処である。

   ウィキリークス創設者を逮捕 強姦容疑、本人は否認
        (朝日新聞) 2010年12月7日(火)21:26

    **************

 WikiLeaks による軍事・外交機密情報等の公開に関して言えば、

暴露する行為を非難するより、【暴露されて恥ずかしいような行動】を

戦争にかまけて行ってきた米国等の政治外交こそ非難されるべきである!

 マスメディアの報道が次第に米国寄りに舵を切っていることにこそ

我々ブロガーは注視し、注意喚起しなければならない!

 ジャーナリストなら、米国等の【暴露されて恥ずかしいような行動】を

平行取材も行った上で、もっと積極的に暴露するべきであると思う。


 WikiLeaks は、逮捕を受けても情報公開を継続しており、

ネット上ではアサンジュ編集長を支援する機運がこれまで以上に

盛り上がり、勢いづいている、という。

   ウィキリークス、活動継続の構え アサンジュ氏逮捕受け
        (朝日新聞)  2010年12月7日(火)22:43

 
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アサンジュ氏逮捕後も公開 ウィキリークス強気崩さず
     (朝日新聞) 2010年12月8日(水)01:55

ウィキリークス強気 ミラーサイトも続々 公開継続宣言
     (産経新聞) 2010年12月8日(水)08:00

アサンジ容疑者を逮捕=性犯罪の疑い、ウィキリークス創設者―英警察 

      時事通信 2010年12月7日(火)20:03

 【ロンドン時事】
 英警察当局は7日、強姦(ごうかん)などの性犯罪容疑でスウェーデンから逮捕状が出ていた内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者ジュリアン・アサンジ容疑者(39)を逮捕した。ロンドンの警察署に出頭してきたという。アサンジ容疑者は容疑を否認しているが、裁判所は同日、14日までの勾留を認める決定を下した。

 スウェーデン当局は11月、性犯罪容疑の訴えがあったとして同容疑者の逮捕状を請求、裁判所はこれを認めた。また国際刑事警察機構(ICPO)は同容疑者を国際手配した。

 スウェーデン当局はアサンジ容疑者の身柄引き渡しを求めるとみられるが、報道によれば、同容疑者側は引き渡しに抵抗する構えという。 

[時事通信社]  


【延坪島砲撃は正恩氏の作品】 韓国・聯合ニュース

2010-12-01 23:08:11 | 国際関係
2010年12月1日(水)

 韓国・聯合ニュース、朝日新聞などによると、先週の

 北朝鮮による韓国の国境の島「延坪島」への砲撃は、

後継者・金正恩(ジョンウン)氏 名で

「敵の挑発的行為に対し、いつでも反撃できる準備を整えろ」

 とする趣旨の指令によって行われていたことが解ったらしい。

 但し、ニュースソースは、米政府系放送局のラジオ自由アジア(RFA)

が12月1日に報じたものというから、信憑性は如何?

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北朝鮮「延坪島砲撃は正恩氏の作品」、RFA報じる() - goo ニュース

      韓国・聯合ニュース 2010年12月1日(水)20:40
【ソウル1日聯合ニュース】
 北朝鮮は、先月23日の延坪島砲撃について、金正日(キム・ジョンイル)総書記の三男で後継者の金正恩(キム・ジョンウン)氏(朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長)が韓国側の継続的な挑発に対し手本を示したものだと住民に宣伝しているもようだ。米政府系放送局のラジオ自由アジア(RFA)が1日に報じた。

 平安北道の消息筋はRFAに対し、「講演会や人民班会議で、敵の継続的な挑発策動に金正恩大将が手本を示したと宣伝している。しかし、われわれ(北朝鮮)が先に攻撃したことは中学生も知っている」と述べた。

 また、RFAは複数の北朝鮮内部消息筋の話として、北朝鮮が延坪島を砲撃したのは正恩氏に関する宣伝が住民に浸透しないためであり、正恩氏について「米国も無視できない度胸と戦略を持った領導者」というイメージを示すことで、住民の視線を引き付けようとする金総書記の戦略だと伝えた。

 RFAは、韓国軍の対応射撃で多数の北朝鮮の軍部隊施設、民間住宅などが破壊されたが、住民を事前に避難させたため、民間人の被害はなかったと報じた。具体的には確認されていないが、韓国側がより大きな被害を受けたとのうわさが出回っていると伝えた。
 


正恩氏名で「態勢整えろ」 11月初旬から砲撃準備か(朝日新聞) - goo ニュース