秋田小1児童殺害事件-94
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本日、藤里町の児童連続殺害事件で、『真犯人』として起訴され被告となっている畠山鈴香さんに対する第一審・秋田地裁による判決が言い渡された。
判決は「無期懲役」
畠山鈴香さんは、米山豪憲くんの両親に対して『土下座』して謝罪したと言うが、情状のために弁護士にそうするように言われたのであろう。
「無期懲役」判決を不服として、検察側が控訴し、これに対抗して弁護側も控訴した。
検察側が控訴して、弁護側が控訴しなかった場合には、高裁での判決は、第一審判決以上に重い刑としなければならず、
逆に、弁護側が控訴して、検察側が控訴しなかった場合には、高裁での判決は、第一審判決以下の軽い刑としなければならないという事情もあるだろう。
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私が配信を受けている「秋田魁新報」のメールニュースによれば、本日の秋田地裁判決風景は以下のようである。
畠山被告に無期懲役
畠山被告に無期懲役
藤里連続児童殺害、秋田地裁
「秋田魁新報」 2008/03/19 10:15
藤里町の連続児童殺害事件で殺人と死体遺棄の罪に問われた無職畠山鈴香被告(35)の判決公判で、秋田地裁(藤井俊郎裁判長)は19日、無期懲役(死刑求刑)を言い渡した。判決は検察側の主張通り、畠山被告が長女彩香ちゃん=当時(9つ)=と2軒隣の米山豪憲君=当時(7つ)=を殺害したことを認定する一方、情状面は弁護側の主張をおおむね採用した。「有期の懲役刑」を求めていた弁護側は判決を不服として即日控訴、検察側も控訴する方針を示した。
これまでの公判で検察側は、彩香ちゃんを大沢橋の欄干から突き落として殺害したことについて、「突発的な犯行のようにも見えるが、日常的に不満のはけ口として虐待していた。彩香ちゃんへの疎ましさはいつ爆発してもおかしくなかった」と指摘。
これに対し、藤井裁判長は「もし確定的殺意があったとすれば、欄干を上ろうとする時点で背中を押していた。それはしておらず、殺害へのちゅうちょがあったと推認される。積極的な殺意は有していなかった」と判断。「『魚を見たい』と駄々をこねられ、急激にいらいらした感情を高めた。衝動的、突発的に行った」と結論付けた。
一方、豪憲君の殺害については、彩香ちゃん殺害の嫌疑をそらすため、一人で下校する豪憲君を見て「今しかないとの考えがにわかにわき、とっさに殺害しようと決意した」と認定。「自分の行動が社会的に容認されない違法行為であることを十分認識していた」などとして、刑事責任能力はあったとしたが、殺害後の死体の処分を想定し、準備をしていた形跡がないことなどから、「犯行は計画的ではなかった」とした。
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【さきがけOnTheWeb】
長女への殺意認定 豪憲君殺害「周到な計画性ない」
「更生も不可能ではない」と裁判長 畠山被告は傍聴席へ土下座
豪憲君の両親、土下座に視線冷ややか 一言も語らず
2008/03/20 10:32
畠山被告の家族、判決に表情変えず 2008/03/20 10:24
地元住民、無期懲役は「予想外」 驚きや怒りあらわ 2008/03/20 10:20
弁護側が即日控訴、検察側も控訴の方針 2008/03/19 19:59
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【河北新報】
畠山鈴香被告、突然の土下座 遺族は苦悶の表情 2008年03月19日
畠山被告に無期 秋田地裁、彩香さん殺意認定
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土下座し「お子さん奪った」=畠山被告、判決に表情変えず-顔覆う遺族・秋田地裁(時事通信) - goo ニュース
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秋田小1児童殺害事件-94
【連載第1回目から読む】 「“任意”で16時間の取調べで“自供”?」
第93回へ 第95回へ
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本日、藤里町の児童連続殺害事件で、『真犯人』として起訴され被告となっている畠山鈴香さんに対する第一審・秋田地裁による判決が言い渡された。
判決は「無期懲役」
畠山鈴香さんは、米山豪憲くんの両親に対して『土下座』して謝罪したと言うが、情状のために弁護士にそうするように言われたのであろう。
「無期懲役」判決を不服として、検察側が控訴し、これに対抗して弁護側も控訴した。
検察側が控訴して、弁護側が控訴しなかった場合には、高裁での判決は、第一審判決以上に重い刑としなければならず、
逆に、弁護側が控訴して、検察側が控訴しなかった場合には、高裁での判決は、第一審判決以下の軽い刑としなければならないという事情もあるだろう。
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私が配信を受けている「秋田魁新報」のメールニュースによれば、本日の秋田地裁判決風景は以下のようである。
畠山被告に無期懲役
畠山被告に無期懲役
藤里連続児童殺害、秋田地裁
「秋田魁新報」 2008/03/19 10:15
藤里町の連続児童殺害事件で殺人と死体遺棄の罪に問われた無職畠山鈴香被告(35)の判決公判で、秋田地裁(藤井俊郎裁判長)は19日、無期懲役(死刑求刑)を言い渡した。判決は検察側の主張通り、畠山被告が長女彩香ちゃん=当時(9つ)=と2軒隣の米山豪憲君=当時(7つ)=を殺害したことを認定する一方、情状面は弁護側の主張をおおむね採用した。「有期の懲役刑」を求めていた弁護側は判決を不服として即日控訴、検察側も控訴する方針を示した。
これまでの公判で検察側は、彩香ちゃんを大沢橋の欄干から突き落として殺害したことについて、「突発的な犯行のようにも見えるが、日常的に不満のはけ口として虐待していた。彩香ちゃんへの疎ましさはいつ爆発してもおかしくなかった」と指摘。
これに対し、藤井裁判長は「もし確定的殺意があったとすれば、欄干を上ろうとする時点で背中を押していた。それはしておらず、殺害へのちゅうちょがあったと推認される。積極的な殺意は有していなかった」と判断。「『魚を見たい』と駄々をこねられ、急激にいらいらした感情を高めた。衝動的、突発的に行った」と結論付けた。
一方、豪憲君の殺害については、彩香ちゃん殺害の嫌疑をそらすため、一人で下校する豪憲君を見て「今しかないとの考えがにわかにわき、とっさに殺害しようと決意した」と認定。「自分の行動が社会的に容認されない違法行為であることを十分認識していた」などとして、刑事責任能力はあったとしたが、殺害後の死体の処分を想定し、準備をしていた形跡がないことなどから、「犯行は計画的ではなかった」とした。
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長女への殺意認定 豪憲君殺害「周到な計画性ない」
「更生も不可能ではない」と裁判長 畠山被告は傍聴席へ土下座
豪憲君の両親、土下座に視線冷ややか 一言も語らず
2008/03/20 10:32
畠山被告の家族、判決に表情変えず 2008/03/20 10:24
地元住民、無期懲役は「予想外」 驚きや怒りあらわ 2008/03/20 10:20
弁護側が即日控訴、検察側も控訴の方針 2008/03/19 19:59
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【河北新報】
畠山鈴香被告、突然の土下座 遺族は苦悶の表情 2008年03月19日
畠山被告に無期 秋田地裁、彩香さん殺意認定
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土下座し「お子さん奪った」=畠山被告、判決に表情変えず-顔覆う遺族・秋田地裁(時事通信) - goo ニュース
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秋田小1児童殺害事件-94
【連載第1回目から読む】 「“任意”で16時間の取調べで“自供”?」
第93回へ 第95回へ
これは女の子の一件ではない、近所の男の子が殺害された事件に関するものだが、
逮捕のきっかけは近所の人が『私、あの人が○○しているのを見ました』という警察への証言。
それだけを根拠にして警察が女性の身柄を任意で『拘束』。長時間に渡る取り調べの結果、ついに自白…という流れ。
この事件で大切なのは、逮捕後の犯人に仕立てるための『後付け設定』みたいな有象無象の報道や警察の発表ではなく、
逮捕以前の報道(タブロイド系は除く)などにあると思う。それらとその後の警察発表や報道との比較の中で真相は
見えてくると思うのだが。
詳しくはこの辺りにーー。
<小1男児不明>4月の事故と同じ学校 秋田 [毎日新聞]
http://www.asyura2.com/0601/nihon19/msg/550.html
特に重要だと思われるのは、当初は警察自身が(女性の自宅ではなく)男の子は車の中で殺害された、と考えていたところにある。
公園付近で車で連れ去りか [共同通信]
http://www.asyura2.com/0601/nihon19/msg/569.html
車中で絞殺か 発見現場に争った跡なし [毎日新聞]
http://www.asyura2.com/0601/nihon19/msg/571.html
※参考までに…。
林眞須美さんを支援する会:第4回支援会レポート
http://enzai.org/masumi_hayashi/houkoku4.html
■判決に疑問の声が漏れ聞こえる藤里町
http://www.ohmynews.co.jp/news/20080319/22319
北澤 強機(2008-03-19 20:30)
事件の現場である朝日ヶ丘団地では、住民が一致団結して取材を拒否しているため、事件現場に近い藤里町役場周辺と、畠山鈴香が育った隣町、二ツ井町周辺をまわった。すると、住民たちの口をついて出るのは意外な言葉ばかりであった。
「藤里町の地元の人、例えば消防団などで、事件発生当時の捜索に参加した人は、大沢橋(地元の人たちは矢坂橋と呼ぶことが多い)の欄干から彩香ちゃんを落としたというのも信じている人はいない(近隣に民家が多く目撃されやすいため)。発見された地点まで着衣の乱れも靴も脱げることなく発見されたのもおかしい」
「事件があった4月10日の夕方6時半は、真っ暗のはず。サカナを見に川へ行ったという証言は、そもそもウソとしか思えない」
「あの年は今年よりも雪が多かったため、いくらか水カサは上がっていたと記憶している。だが、橋から落ちて死ぬほどの高さでもないし、水の量と速さからいってもおぼれたとは考えにくいのでは?」
彩香ちゃんが落とされたとされる欄干。水面までの高さは約3メートル程度(撮影:北澤強機)
下からみると、やはり死ぬほどの高さではなかったのでは? と疑問がわく(撮影:北澤強機)
「捜索のときの警察は、初動捜査のミスを指摘されていたからとにかく必死だった。低空飛行のヘリコプターをじゃんじゃん飛ばしていたのも、あせりの裏返しだと思った。鈴香は生きることに疲れていたはずだし、正常な判断ができないで警察の書いたシナリオにしたがっているだけなのじゃないかな?」
少し聞いただけでも、どこのテレビも、ラジオも、読んでいる限り雑誌でも取り上げていない話ばかりが出てきた。とにかくびっくりだ。そして今年2月に、町長が地域住民をあつめて「マスコミの取材に応じないように」と、箝口(かんこう)令を発令したという証言もあった。
住民の声をまとめてみると、初動捜査ミスをした警察が、町ぐるみでマスコミに事実を話さないようにさせ、鈴香が人生に対して捨て鉢になっているのをいいことに有利に裁判を進めようとしているということになる。念のため、証言があったという事実を重ねて強調しておく。
取材陣を威嚇するように回る警察の動きは異常な感じがする(撮影:北澤強機) 実際に現場へ行ってみた。確かに小学生といえども、死ぬほどの高さではないと考えるのも、合点がいく高さだった。少なくとも着衣に乱れがないのはあり得ないと感じる、微妙な高さではある。判決では「鈴香が常日ごろからうとましいと思っていた娘を、明確な殺意をもって突き落とした」という検察側の意見が採用されたようだが、この殺意については、現場を見る限り微妙だと思う。
鈴香被告の弁護団は、即日控訴した。これまで「死刑は重すぎる」などという意見だけが報道されていた鈴香弁護団だが、今回採用された「殺意アリ」は少なくとも鉄板ではないと言えるだろう。
【編集部注】一部字句を修正しました。(2008/03/20 19:14)