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籾井会長 を抱えたNHKの憂い 朝日・毎日でほぼ同時に槍玉!

2014-05-05 13:36:38 | 政治
2014年5月5日(月・子どもの日)

 NHK会長に強権ファシスト・籾井勝人が就任して3ヶ月になると云う。

 朝日新聞と毎日新聞は、この時期に、先だって事実上解任された理事の声を
紹介してNHKを含むマスメディアで進行している異常事態を告発している。

 朝日新聞の記事については、私のもう一つのブログ 【観劇レビュー&旅行記】 に
書いたので、こちらでは毎日新聞の記事を御紹介することにした。

 以下、お読みください!

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籾井・NHK会長:就任3カ月 強権人事と反発、「本業」見えぬ成果
 (毎日新聞)- 2014年05月05日 東京朝刊
 

 NHKの籾井勝人会長(71)が就任して3カ月が過ぎた。従軍慰安婦や国際放送をめぐる就任記者会見での発言が国内外で波紋を呼び、国会で追及を受けるなど混乱が続いた。3月末に新年度予算が国会で承認され一つのヤマは越えたが、なお曲折が予想される。【望月麻紀、岩崎信道、青島顕】

 4月22日午後、東京都渋谷区のNHK放送センターで経営委員会(12人)が開かれ、籾井会長が任期満了を迎える理事4人のうち2人を再任、2人を交代させる人事を提案した。「審議時間がない」として経営委員2人が同意を留保するなど、全会一致の原則は崩れたが、結局、賛成多数で決まった。
 退任の決まった理事2人がその場であいさつし、一人は籾井会長を任命した経営委の責任を追及。もう一人は、会長に「職員と対話を」と声を詰まらせながら訴えた。

 1月25日の就任初日に10人いる全理事に辞表を提出させた籾井会長は、今回の人事で体制の刷新を狙い、任期途中の理事も含めた倍の規模の人事を検討していた。しかし専務理事2人に辞任を断られるなどしたため規模を縮小。再任・昇格した理事に放送全般の統括役など主要担務を集中するなど、担務の割り振りで側近か否かを色分けした。
 籾井会長は人事に関し「適材適所が基本的考え」と説明するが、強権的な組織運営に、ある経営委員は「執行部は家庭内別居状態だ」と眉をひそめる。

 会長の任免権を持つ経営委員会と、会長との間もかみ合っていない。この3カ月間、籾井会長の言動をめぐって、経営委員長による注意や委員会としての申し入れが相次いだ。

別の経営委員は「(会長は)経営委に任命されたのに、自分の批判ばかりすると受け止めている節がある」と話す。

 理事の人事案はこれまで、会長が各経営委員に経営委の3日前までに提示するのが慣例だった。籾井会長は何度も「人事権は乱用しない」と述べてきたものの、「情報漏えい」を理由に、委員会当日まで伏せ続けた。また、ある経営委員は「経営方針を書面で示した上で人事案の提示を」と求めていた。籾井会長は応じる姿勢を示していたが、約束は果たされなかったという。

 籾井会長の任命にあたっては、企業経営の経験を生かしたNHKの経営課題への取り組みが期待されていた。国際放送の強化、番組を放送と同時にネットで見られるようにする「放送と通信の融合」の推進、東京都渋谷区にある放送センターの建て替えなどだ。秋には来年度から3カ年の次期経営計画策定も控えている。

 「放送と通信の融合」は、国会で審議中の放送法改正案が成立すれば、試行が可能になる。本格実施に向けては受信料体系の見直しが必至。籾井会長も積極的に取り組む姿勢を見せているが、混乱が尾をひいたままでこの問題の検討を開始することに疑問の声も上がる。

 視聴者の籾井会長への批判的な意見は4月21日時点で約2万6500件。市民団体が受信料支払い凍結に向けた活動を始めるなど、広がりをみせる公共放送トップへの不信は、「放送の中立性が守られるのか」といった懸念に加え、NHKの今後の運営にも影を落としそうだ。

 ◇「一刻も早く辞職させるべきだ」「それで済む問題か」 職員も悩み

 「現場の職員がどう考えているか外から見えてこない。分かるようにした方がよい」。NHK出身のジャーナリスト、池上彰さんは4月中旬、職員でつくる労働組合の求めに応じ講演し、こう呼びかけたという。参加した職員たちは「悩んでいた」。
講演後約1時間、質問が途切れなかった。
「会長は一刻も早くやめるべきだ」「やめれば済む問題ではない」とさまざまな意見が出たという。

 籾井氏について池上さんは「理事全員に辞表を提出させたり、理事の人事案を事前に経営委員会に示さなかったりしたのはよくなかった」と話す。
かつての川口幹夫会長について「現場に任せ、責任は取った。これが経営者のあるべき姿」、実業界出身の福地茂雄、松本正之会長についても「すぐれた経営者はどこのジャンルから来ても仕事ができる。放送メディア、視聴者の信頼の大切さをよく分かっていた」と語ったという。

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 ◇籾井会長の就任以来の発言と経緯

1月25日 NHK会長就任会見。「(従軍慰安婦問題は)戦争地域にはどこにもあったと思う」
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  27日 就任会見の発言を取り消し
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  28日 浜田健一郎経営委員長が籾井氏を厳重注意
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2月12日 経営委で就任時の発言について「私は大変な失言をしたのでしょうか」
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  21日 衆院予算委で「(撤回した個人的見解は)変わってません」
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  25日 浜田氏が籾井氏を「自身の置かれた立場への理解が不十分」と再注意
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3月 6日 就任時に理事全10人の辞表を集めたことを会見で問われ「醸し出される緊張感で一丸となるつもりだった」
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  31日 国会が2014年度NHK予算を承認
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4月13日 籾井氏が番組に出演し、謝罪
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  22日 籾井氏が役員人事を提出、経営委が同意。「役員の担務は会長の専権事項」
      経営委が人事案を事前提案するよう籾井氏に申し入れ 


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