昨日の続きです。
鹿児島県議会の同意を得て、伊藤祐一郎・鹿児島県知事が7日、
同県薩摩川内市に立地する九州電力・川内原発の再稼働に同意を表明した、
とのこと。
テレビ報道などでは、再稼働賛成の陳情を採択したとなっており、
如何にも賛成の陳情が多かったかのように聞こえるが、以下の
毎日新聞によると実情は全く逆だったようだ。
【本会議では前日の原子力安全対策等特別委員会で審議した
32件の陳情を採決し、薩摩川内市の商工団体などから出された
1件の再稼働賛成陳情を賛成38、反対9(1人欠席)で採択した。
残りの31件は再稼働に反対する陳情で、すべて否決された。】
西日本新聞では、次のように・・・
【再稼働に賛成の陳情1件を採択、反対の陳情28件と請願3件を不採択とした。】
尤も議会を招集する際に既に出来レースだった訳で、結果は想定内のことである。
川内原発:再稼働の陳情 鹿児島県議会が採択
毎日新聞 - 2014年11月07日(金) 12時45分
川内原発:鹿児島知事が再稼働同意 「やむを得ない」
毎日新聞 - 2014年11月07日(金) 15時19分
川内原発再稼働、県議会特別委が賛成陳情を採択 論議白熱14時間
西日本新聞 - 2014年11月07日(金) 02時08分
川内原発再稼働 県議会特別委が同意
NHK - 2014年11月7日(金) 0時30分
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川内原発:鹿児島知事が再稼働同意 「やむを得ない」
毎日新聞 - 2014年11月07日(金) 15時19分
◇福島原発事故後の新基準後、立地県で初
鹿児島県の伊藤祐一郎知事が7日、同県薩摩川内市に立地する九州電力川内原発の再稼働に同意を表明した。鹿児島県議会(定数51、欠員2)が同日の臨時議会本会議で、再稼働を求める陳情を賛成多数で採択したことを受けて会見し、「川内原発の再稼働についてはやむを得ない」と述べた。
福島第1原発事故後に原発の新規制基準が策定されて以降、立地県として再稼働に同意したのは初めて。政府は基準に適合した原発を順次再稼働させる方針を示しており、他の原発の再稼働にも影響を与えそうだ。
本会議では前日の原子力安全対策等特別委員会で審議した32件の陳情を採決し、薩摩川内市の商工団体などから出された1件の再稼働賛成陳情を賛成38、反対9(1人欠席)で採択した。残りの31件は再稼働に反対する陳情で、すべて否決された。
立地市の薩摩川内市議会と市長は10月28日に同意を表明しており、県議会と知事の同意で一連の地元手続きは終了した。原子力規制委員会による工事計画や保安規定の認可が残っており、再稼働は年明けになるとみられる。
【毎日新聞 津島史人、杣谷健太】
川内原発:再稼働の陳情 鹿児島県議会が採択
毎日新聞 - 2014年11月07日(金) 12時45分
九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働について審議している鹿児島県議会(定数51、欠員2)は臨時議会最終日の7日午前、本会議が再開した。前日の原子力安全対策等特別委員会に続き、再稼働を求める陳情を賛成多数で採択した。この結果を受け、伊藤祐一郎知事は7日のうちに再稼働に同意するとみられる。
7日の本会議の冒頭、特別委員会の中村真委員長が前日の深夜に及んだ採択の結果を報告。再稼働反対陳情31件と賛成陳情1件について審議を尽くし「国の新規制基準に適合した原発の再稼働は必要」などとして賛成の採決をしたと説明した。質疑後に各会派が討論し「事故が発生した際の避難計画が不十分」などと意見を述べた。
その後、特別委員会と同じ32件の陳情を順次、採決し、薩摩川内市の商工団体などから出された賛成陳情を賛成多数で採択した。
臨時議会は、伊藤知事が
(1)新規制基準に適合して安全性が確保された
(2)経済産業相が事故の際は国が責任を持つことを明言した
−−などを理由に「判断する条件が整った」として招集し、5日に開会した。
県議会が再稼働容認の判断をしたことを受けて、伊藤知事は7日夕に会見を開き「国のエネルギー事情」などを理由に再稼働を容認する見通し。立地市の薩摩川内市議会と市長は10月28日に同意を表明しており、県議会と知事の同意で一連の地元手続きは終了する。
ただし、原子力規制委員会による工事計画や保安規定の認可が残っており、再稼働は年明けになるとみられる。
一方、県庁と県議会棟周辺ではこの日、再稼働阻止のために10月末から声を上げてきた全国の市民グループがのぼりや横断幕を掲げて抗議を続けた。
【毎日新聞 津島史人、杣谷健太】
川内原発再稼働、県議会特別委が賛成陳情を採択 論議白熱14時間
西日本新聞 - 2014年11月07日(金) 02時08分
原発の新規制基準の下、国内初となる九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働を審議する県議会原子力安全対策等特別委員会(15人)が、6日開かれた。開会から約14時間後の7日午前0時すぎに終了し、採決の結果、再稼働に賛成の陳情1件を採択、反対の陳情28件と請願3件を不採択とした。県議会の委員会レベルで再稼働に同意する意思が示された。
7日午前10時から本会議があり、同様に再稼働賛成陳情の採択が確実だ。これを受けて、伊藤祐一郎知事が同日中に最終同意を表明する見通しだ。
特別委では原発30キロ圏で県が補足を含め計6回開いた住民説明会の評価などをめぐり論議が白熱し、長時間の審議となった。再稼働に反対の議員が「説明会の参加者は30キロ圏人口の1・5%。これで住民理解が進んだと言うのは間違いだ」と指摘。薩摩川内市を選挙区とする議員は「市民は原発と向き合って生きており、(再稼働に)明日の暮らしが懸かっている」と訴えた。
=2014/11/07付 西日本新聞朝刊=
川内原発再稼働 県議会特別委が同意
NHK - 2014年11月7日(金) 0時30分
原子力発電所の新しい規制基準に初めて適合しているとされた川内原発について、鹿児島県議会の特別委員会は、6日夜遅く、再稼働を求める市民団体からの陳情を賛成多数で採択しました。
7日、同じ陳情が本会議に諮られ、県議会としての判断が示される見通しです。
川内原発を巡って原子力規制委員会は、ことし9月、九州電力の安全対策が新しい規制基準に適合していると判断し、地元の薩摩川内市は先月28日、再稼働に同意することを決めました。
これを受けて鹿児島県議会も再稼働に同意するかどうかを判断するための臨時議会を5日から開き、2日目の6日午前10時から再稼働の是非を審議してきた特別委員会が開かれました。
委員会では、事故が起きた際の避難計画や原発の耐震性などを巡って、再稼働に反対する会派の委員らの質疑が続きましたが、川内原発の再稼働を求める市民団体からの陳情が6日夜遅くに採択されました。
県議会は、7日の本会議で同じ陳情の採決を行い、県議会としての判断が示される見通しです。
県議会が再稼働に同意しますと、その後は、伊藤知事に判断が委ねられることになり、川内原発の再稼働を巡る地元の議論は大詰めを迎えます。
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