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787発火トラブル 原因の一部を特定 米運輸安全委

2013-02-09 16:31:19 | 事件・事故
2013年2月9日(土)

 日本航空のB787 のバッテリーが加熱暴走して発火した問題で、

米運輸安全委員会(NTSB)が、原因の一つを特定したと云う。

充電池のショートが発端
=787発火トラブル―米運輸安全委

 (時事通信) - 2013年2月8日(金)11:35


 これ以外の原因も様々取り沙汰されており、原因を洗い尽くし、

対策が施されるまで、運行は難しい模様。早くとも夏以降だとか。

運航再開、夏以降にずれ込みも
 =バッテリー設計変更の公算―787発火トラブル

 (時事通信) - 2013年2月9日(土)15:45


 このバッテリーを製造した、GSユアサは、この問題での売上への影響は

軽微であるとの強気の考えを示したとのこと。

B787トラブルの影響「極めて軽微」
=製品の品質に自信―GSユアサ

 (時事通信) - 2013年2月5日(火)19:30


 一方、産経新聞Web版は、ボーイングに部品を供給するメーカー共通の

『リスク』を報道している。

B787問題で浮上、超巨大「ボーイング」への“部品供給リスク”
 (産経新聞) - 2013年2月9日(土)21:53


 この記事は、Web版としては、やや長いが中心点は下記だと思う。

【海外の航空機メーカーに詳しいある業界関係者は「最も立場が弱い部品メーカーを疑うという、航空機業界の恐ろしい“常識”が働いている可能性もある」とした上、「ボーイングという世界有数の巨大企業と商売をするのは、事業としての成功率が高い半面、トラブルが起こった際の責任問題で不利になる恐れもある」と、大手との取引がメリットと背中合わせの危険もはらむことを指摘する。】

 確かに、そういう面は考えられることであろう。


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充電池のショートが発端
=787発火トラブル―米運輸安全委

 (時事通信) - 2013年2月8日(金)11:35
 

【ワシントン時事】
 米運輸安全委員会(NTSB)は7日、米航空機大手ボーイングの最新鋭中型旅客機787型機のバッテリー発火トラブルについて、バッテリー(充電池)を構成する8個のリチウムイオン電池セルのうち1個の電池で発生した複数の回線ショートから、「熱暴走」と呼ばれる異常な過熱が周囲の電池に次々と広がって発火したと発表した。バッテリーの発火状況が明らかになったのは初めて。

 記者会見したNTSBのハースマン委員長は、これまでの調査内容を踏まえ、米連邦航空局(FAA)がバッテリーに最新技術のリチウムイオン電池使用を認めた際の安全判断の前提に不備があったとし、認可手続きを「再検証すべきだ」との見解を示した。バッテリー設計の見直しにつながる可能性があり、運航再開までの期間が一段と長期化する公算が大きくなった。 



運航再開、夏以降にずれ込みも
 =バッテリー設計変更の公算―787発火トラブル

 (時事通信) - 2013年2月9日(土)15:45

【ワシントン時事】
 米航空機大手ボーイングの最新鋭中型旅客機787型機の運航停止問題は、バッテリーの設計変更と、それに伴う米当局による認可の再取得を迫られる公算が大きくなってきた。米航空専門家の間では、再認可手続きには少なくとも数カ月間必要であるため、787型機の運航再開が今夏以降にずれ込む可能性があるとの見方も浮上している。 



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B787トラブルの影響「極めて軽微」
=製品の品質に自信―GSユアサ

 (時事通信) - 2013年2月5日(火)19:30
 

 電池メーカー、ジーエス・ユアサコーポレーション(GSユアサ)の中川敏幸取締役は5日の決算発表の席上、GSユアサ製バッテリーのリチウムイオン電池を搭載したボーイング787型機のトラブルについて「現時点で売り上げ、利益に占める割合は極めて軽微で、特段業績に与える影響はない」と述べた。GSユアサ幹部が米ボストン・ローガン国際空港での発火トラブル以降、公の場で発言するのは初めて。

 中川取締役は「これまで十分に安全を考慮しながら、万全を期した形で全ての製品を納入している。危ない物を出しているつもりは毛頭ない」と強調し、製品の品質に自信を示した。



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B787問題で浮上、超巨大「ボーイング」への“部品供給リスク”
 (産経新聞) - 2013年2月9日(土)21:53
 

 「ボーイング787」に発煙や出火のトラブルが相次ぎ運航停止となった問題で、バッテリーのリチウムイオン電池を製造したジーエス・ユアサコーポレーション(GSユアサ)が苦境に立たされている。日米両空港でのトラブルから早い段階で国土交通省などが立ち入り検査に入ったが、バッテリー周辺の不具合が原因なのかは不明で、緊迫した状況が続く。部品供給側の日系企業が、海外の巨大な航空機会社に部品を納入することのリスクが浮き彫りになった形で、製造業関係者は緊張の面持ちで推移を見守っている。

 ■集中砲火に同情論も■

 「勝手なイメージかもしれないが、GSユアサが“犯人”だと決まったわけでもないのに、集中砲火を浴びているような気がしてならない」。ある製造業幹部は、そう打ち明ける。

 GSユアサは電気システム開発の仏タレス社と契約を結びバッテリーを同社へ納入し、タレス社が制御システムを組み込んだ完成品をボーイング社に納めてきた。トラブルの原因は現段階では明らかになっていない。

 にもかかわらず、日米両空港のトラブル発生から間髪を入れず、1月21日に、国交省などがGSユアサ本社に立ち入り検査を実施。トラブル以降にGSユアサに対する不信感が広がる一方、同社の株価にも悪影響を及ぼした。

 海外の航空機メーカーに詳しいある業界関係者は「最も立場が弱い部品メーカーを疑うという、航空機業界の恐ろしい“常識”が働いている可能性もある」とした上、「ボーイングという世界有数の巨大企業と商売をするのは、事業としての成功率が高い半面、トラブルが起こった際の責任問題で不利になる恐れもある」と、大手との取引がメリットと背中合わせの危険もはらむことを指摘する。

 大手海外メーカーに部品を納入した経験のある企業関係者も「トラブルが起きて、原因が明確に判明しない場合、納入先に巧みに責任を押しつけられることも覚悟しなければならない」と打ち明ける。

 ■調査長期化で暗雲深まる■

 「調査に全面的に協力するが、私たちの努力だけで調査が早まるかどうかは分からない」

 GSユアサのある社員は、そう苦しい現状を打ち明ける。GSユアサは米国に自社の技術者を派遣するなど積極的に調査協力をしているが、原因究明のめどが不透明な現状に焦りを隠せない様子だ。

 2月5日。トラブル発生後、初めて迎えた同社の決算発表の場でも、出席した同社役員が「原因は分からない」「業績への影響は軽微」などと曖昧な発言を繰り返すしかなかった。

 その一方、米運輸安全委員会(NTSB)のハースマン委員長は7日、バッテリー問題に関する調査には「長い道のりが残されている」と述べ、調査が長期化する可能性を示唆した。

 「世界市場で、GSユアサの部品の責任と勝手に印象づけられる危険性もある」(機械メーカー社員)中で、信用を守る後ろ盾がなく、孤立化している印象は否めない。

 ■国際的な分業がはらむリスク■

 今回のトラブルの原因解明にはまだ時間がかかりそうだ。ただ、航空機業界はさまざまな国で製造した部品を組み合わせて設計する形での分業化が進んでおり、そこへ日系企業が参画することの難しさやリスクが顕在化したともいえる。

 「同様の例が、立て続くと海外メーカーへの納入を新規参入する日本企業が少なくなる」。国内の製造業幹部は危機感をあらわにする。

 万が一、日本の高い技術力をアピールする機会が減少すれば、製造業の技術衰退にもつながりかねない。今回のトラブルを教訓に、官民が一体となって、日本企業の技術の信用性をサポートする取り組みを強めていかなければならないのではないか。(板東和正)



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