九州電力・川内原発に続いて、東海第2原発、東通原発が審査入り。
しかし、審査を申請したにも拘らず、対策の準備さへできていない事態が
続発しているようです。
【東海第2原発は、活断層がない場所での地震を考慮していないことが判明】
【東通原発では、炉心損傷時の運転員の被ばく線量について、東北電が
「評価中」と説明したことに、規制委側は「申請したのに準備できていない
のはどういう姿勢か」と注意した】とのこと。(いずれも毎日新聞より)
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火災対策、活断層に懸念も=東海第2、東通原発が審査入り―規制委
(時事通信) - 2014年6月17日(火)12:49
原子力規制委員会は17日、原発再稼働の前提となる安全審査の会合を開き、5月に申請があった日本原子力発電東海第2原発(茨城県)と今月10日に申請された東北電力東通原発1号機(青森県)について、両社から申請内容の説明を受けた。規制委は、次回会合で両原発に対する審査の論点を提示する。
東海第2原発は運転開始が1978年とこれまで申請があった原発で最も古く、建設当時は施設内の電気ケーブルに難燃性素材の使用が義務付けられていなかった。
日本原電の担当者は「防火塗料を塗布する対策を行い、難燃性ケーブルと同等以上の防火性能を実証試験で確認している」と強調。これに対し、規制委側は「入り組んでいるところもあり、本当に塗布できるのか心配だ」と懸念を示し、「(ケーブル交換と)どちらがリスクが少ないかを確認したい」と述べた。
一方、東通原発は敷地内に活断層が存在する可能性が指摘され、規制委の専門家調査団が検討を続けており、結論が出るまで実質的な審査は行われない可能性がある。
<原子力規制委>東海第2など初審査 事業者へ注意繰り返す
(毎日新聞)- 2014年6月17日(火)22:17
原子力規制委員会は17日、日本原子力発電東海第2原発(茨城県)と東北電力東通原発(青森県)の再稼働の前提になる安全審査の初会合を開いた。だが、地震の想定などで各事業者の準備不足が露呈し、規制委側から繰り返し注意を受ける異例の事態になった。座長の更田豊志委員は「とりあえず申請して議論の中でクリアできるというのは非常に困る」と対応の改善を求めた。
東海第2原発は、九州電力川内原発(鹿児島県)など審査が先行する原発が想定した活断層がない場所での地震を考慮していないことが判明、「(地震が)申請に入っていず(基準に)適合していると言われても納得できない」と指摘された。東通原発では、炉心損傷時の運転員の被ばく線量について、東北電が「評価中」と説明したことに、規制委側は「申請したのに準備できていないのはどういう姿勢か」と注意した。
両原発は東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型。東海第2原発は、再稼働に防火対策が必要になる可燃性ケーブルを多用。東通原発は規制委の有識者調査団が「敷地内に活断層がある」と指摘しているなど、いずれも合格へのハードルは高いとされ、現時点での申請を「見切り発車」と批判する声も上がっていた。【酒造唯】
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