昨日の「NHK総合TV」 【クローズアップ現代】 (19:30,24:10)は見応えがあった。
題して 知られざる“同胞監視”
~GHQ・日本人検閲官たちの告白 ~
第二次世界大戦敗戦後、日本を占領支配したアメリカ合衆国GHQが、
日本国民の信書を無断で開封し、検閲していたと云う話である。
そして、その『検閲作業員』として、日本人学生など「知識層」を多数雇って
従事させていた。
今回、米国公文書・情報公開で判明しただけで、四千人に及ぶとのこと。
(追記:日本の憲政資料館でこのたび発見された「GHQ資料」でした。)
また単に、内容を検閲していただけではなく、検閲情報を元に、闇市のブローカー
などを逮捕していた。
一方で、日本共産党や党員の動向を集会などに潜入させて情報収集していたとの
証言も紹介され、まさに政治警察(元・特高警察)の下働きをさせられていた。
元CCD職員 エドワード・ナカムラさん(88歳)
「アメリカの関心は、共産主義の広がりに移っていました。
ソ連との冷戦状態から、緊張関係が高まっていたからです。」
CCDに闇市の情報を報告していた、川田隆さん。
川田さんも、共産主義を警戒するよう命じられていました。
少しでも疑わしい情報は、報告を求められたといいます。
元検閲官 川田隆さん(87歳)
「共産党、左翼の動きですね。
動きと党員の動向。
ことごとく報告しましたね。
ほとんど集会は、ことごとく。
そうではないだろうと思うものまで報告してあります。」
さらに検閲で判明した思想傾向をグラフ化し、天皇に対する意識や共産党に
対する親近感の有る無しなど国民の政治意識を調査し占領支配の資料としていた。
検閲情報からグラフ化された日本人の意識動向(同番組より)
3.共産主義(共産党)に対する是非:2,620-Data
4.暴動,デモ(示威行動):4,102-Data
5.占領政策:2,835-Data
6.天皇制(天皇)への意識:2,102-Data
7.食糧問題:84,377-Data
それぞれ2千を超す標本数(Data)であり、世論調査として相当有効。
その中でも国民の焦眉の関心が食糧問題であることが明瞭である。
民主化に必要との名目で、「検閲を禁止し信書の秘密を保護した」日本国憲法が
制定されてからも、継続して検閲と云う「スパイ活動」が行われていたのである。
米国は自国の利益のためならば、仮想敵国は言うにおよばず、友好国であろうと
同盟国であろうと力で支配している占領国(日本)であろうと、他国をスパイ活動
するのは、『当然の日常活動』だと思っているようだ。
先月発覚した、米国NSAによる同盟国への電話やインターネットを盗聴する
スパイ活動も、この流れの一環であり、途切れることなく、スパイ活動を継続
していることが明らかになった訳である。
知らなかったのは、日本政府を始め、各友好国の人々だった訳である。
しかし、『日本版NSC』 と 『秘密保護法』 が成立したら、日本政府が
行ってきた、そして今後行うであろう国際法違反行為が永久に埋もれてしまい
米国のように「数十年経てば如何なる極秘情報も公開する」と云うこともなく、
闇から闇に葬られてしまうだろう。
尤も、米国でも『闇から闇に葬られてしまう』極秘情報があるかも知れないが・・・
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私のTwitter再録
JUNSKY @junsky2010 15時間
クロ現「知られざる“同胞監視” ~GHQ・日本人検閲官たちの告白 ~」を見た。
@junjunkoko
私も先ほど深夜の再放送を見ました。まさにNSAに繋がっている!
しかし、米国の情報公開法で60年ぶりに?公開されたからこそ判明した。 日本の秘密保護法では「永遠の秘密」になる
2013年11月6日 - 0:46
JUNSKY @junsky2010 14時間
NHK総合 00:14 クローズアップ現代「知られざる“同胞監視”~GHQ・日本人検閲官たちの告白」
@NHK_GTV
日本共産党の集会や党員の動向も検閲官の業務として命令されていたとの証言が放映された。これが現行憲法下で実行されたと云う。民主化促進の名目のもとにスパイ活動が!
2013年11月6日 - 0:51
JUNSKY @junsky2010 8分
【NHK】「クローズアップ現代」
@junjunkoko
きのう(11/5)放送のクロ現「知られざる“同胞監視”~GHQ・日本人検閲官たちの告白~」。 番組の内容を読むことができる「放送まるごとチェック」をアップしました。
http://nhk.jp/S02ygI#nhk_kurogen … …
2013年11月6日 - 15:44
「放送まるごとチェック」
知られざる“同胞監視”
~GHQ・日本人検閲官たちの告白 ~
NHK - クローズアップ現代 2013年11月5日(火)19:30
【番組紹介リード】
国際的な批判が高まる、アメリカの情報機関による通信傍受。
電話の盗聴やメールの監視など、大規模な諜報活動の疑惑が浮上しています。
実はアメリカは、占領期の日本でも通信傍受を行っていました。
秘密裏に開封された手紙は、2億通。
その全容は、闇に包まれてきました。
今年(2013年)、その実態に迫る、新たな資料が見つかりました。
GHQに雇われ、検閲を担っていた日本人、延べ4,000人の名簿です。
(以下、略 番組丸ごとなので、長いです!)
上記リンクには番組のビデオ映像へのリンクがあり、
取材ビデオ部分の殆ど(15分)を見ることができます。
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