午後8時で今回の選挙での投票が打ち切られた。
その瞬間に、各メディアは、自民党圧勝・政権交代の見出しを出した。
準備万端と云う感じである。
自民党は単独過半数を制し、公明党と合わせて3分の2を超える320議席
を上回る勢いだという。
まさに、メディアにコントロールされ尽くした選挙結果である。
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今日、行きつけのスポーツクラブでの話し。
このスポーツクラブの主のような古参会員(70才前後か?)が、
自らは「(選挙に行かなかった)非国民だ」と卑下しながら、会う人会う人に
「選挙遊びに行きましたか?」 と訊いている。
選挙を『遊び』と言う位だから相当な『遊び人』らしい。
殆どの人が「行きましたよ」と答えていたが、年代は40代から70代が
中心(このスポーツクラブの人口構成そのものが20代30代は少ない)。
サウナの中で私にも聞いてきたので、「行ってきました」と言うと、
「何処にいれた?」 と、問いかけてきたので、「共産党に」と答えた。
すると「共産党か! 共産党は一貫していて良いが、何しろアピールが下手」
とのツッコミ。 私も「アピールが下手くそと云うのは同感」と応答した。
それで、終わるかと思ったら、その方
「わしも共産党の会員だったことがあり、第一法律事務所の人に宣伝が下手
と言ったことがあるが、一向に変わらん。共産党と云う名前も今どき何処にも
ないような名前 云々・・・」と結構長い弁舌。
私は、別に共産党を弁護する立場でも無いので、聞き逃していたが、
その方に「共産党の後援会員だったんですか?」と問うと
結構長い後援会員だったらしい。
まぁ、そういう人々が「今度の選挙には頭にきて選挙に行かなかった」
と云う処が、今回の選挙の特別な性格。
すなわち、ファシズムを生む可能性のある特別な性格を示している。
そういう人たちにアピールできなかった日本共産党の宣伝戦略も
問い直されるだろうが、「時既に遅し」とならないように・・・望む!
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脱原発の山本太郎氏が落選確実 東京8区
(共同通信) 2012年12月16日(日)20:44
厳しい表情で開票速報を見る東京8区で落選した
無所属の山本太郎氏=16日午後8時8分、
石原伸晃氏、8度目の当選確実…東京8区
(読売新聞) - 2012年12月16日(日)20:47
東京8区で、自民党前幹事長の石原伸晃氏が8度目の当選を確実にした。
原発廃止などを掲げて、無所属で出馬した俳優の山本太郎氏は及ばなかった。
石原氏は「自民党は生まれ変わった」と主張し、経済再生や外交力の強化を訴えたほか、父の石原慎太郎・前東京都知事が代表を務める日本維新の会との関係もアピールして、支持層を広げた。
自公、政権を奪還=過半数の勢い
―安倍氏、首相再登板へ―衆院選【12衆院選】
(時事通信) - 2012年12月16日(日)20:07
第46回衆院選は16日午後8時で投票が締め切られ、開票が始まった。時事通信社が実施した出口調査によると、自民党は小選挙区、比例代表ともに民主党を圧倒。共闘する公明党と合わせて過半数の241議席以上を獲得する勢いで、2009年に失った政権の奪還が確実な情勢となった。民主党は全国で苦戦しており、公示前の230議席から激減する見通しだ。「第三極」陣営では、日本維新の会が比例で支持を広げており、自民、民主両党に次ぐ第3党に食い込む可能性がある。
衆院選による政権交代は2回連続。自民党の安倍晋三総裁は、今月下旬に召集見通しの特別国会で第96代首相に選出される。安倍氏は06~07年に首相を務めており、返り咲きは現行憲法下では吉田茂氏以来2人目となる。
出口調査で自民党は、北信越や中国、九州などの選挙区で民主党を引き離している。前回は惨敗した東京など都市部でも支持を広げている。比例でも民主党を大きく上回る情勢で、全常任委員会で委員長を独占し、委員の半数を占める安定多数(252議席)の獲得も視野に入った。前回は小選挙区で全敗した公明党も堅調な戦いを進めており、公示前の21議席を上回るのは確実。
一方、民主党は前回25選挙区中21勝した東京や、18選挙区中14勝した神奈川などでも伸び悩んでおり、野田佳彦首相(党代表)が目指した「比較第1党」は絶望的だ。
第三極では維新に勢いがあり、比例では自民党に次ぐ支持を集めている。近畿ブロックでは自民党を上回る可能性もある。
みんなの党は南関東や東京で議席獲得が確実で、公示前の8議席を上回りそうだ。
日本未来の党は伸び悩んでおり、公示前の62議席からの大幅な後退は避けられない情勢だ。
共産党は公示前の9議席の確保は微妙。
社民党も公示前の5議席から後退しそうだ。
国民新党、新党大地はそれぞれ1議席をうかがう。
新党日本は議席を失う可能性がある。
新党改革の議席獲得は厳しい見通し。
総務省によると、午後6時現在の推定投票率は41.77%で、前回に比べ6.63ポイント下回った。17日未明には小選挙区300と比例180の全480議席が確定する。
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3分の1の議席持っていた旧社会党の流れを汲む社民党は選挙をする度に確実に大きく得票が減らしているので、このままでは将来の消滅は確実です。
日本の病的な右傾化で左翼護憲派のパイ自体が縮小する、体調傾向(負け戦)の中で、一人共産党だけはコアな支持層に守られて踏みとどまっていたのですが、2年前の参議院選挙からは共産党支持層(土台となる基礎票)の崩壊現象が始まっていた。
今回、史上最低の投票率なのでから最低でも現状維持か、本来なら幾らかの議席の上積みが期待されたが、それ以上の大津波のような右傾化の大波で議席を減らしてしまう。
何故一番正しい政策を掲げる共産党が票を減らしたかというと『共産党だから』としか言い様がない。
前回参議院選挙では投票直前に韓国哨戒艦沈没事件を北朝鮮絡みのスキャンダルと報じる一大キャンペーンが行われていた真っ最中。
今回の投票直前には北朝鮮の人工衛星ミサイル破壊処置命令やら中国の尖閣諸島領空侵犯やらの騒ぎが起きている。
これで共産党が勝てたら、そちらの方が驚きです。必ず負ける。
かって、ソ連軍戦闘機が大韓航空機をサハリン沖で撃墜したら何の関係もない共産党が選挙で大負けする。
中国の天安門事件が起きたら、やっぱり共産党が大負けする。
ソ連や中国などの共産党と一番論争していた(仲が悪かった)日本の政党は、実は日本共産党だった。
それでも外国が問題を起こすと自動的に『共産党』という名前つながりで、なんの関係もない共産党が必ず大敗する。
いわゆる、風評被害ですね。
しかも共産党の元々のコアな支持層でも風説に流されるほど危険なレベルに日本国の右傾化は進んでいるのです。
おっしゃるとおりです!
自民党の獲得票全体をみてみなければなりませんが、小選挙区制のトリック・マジックでしょう。この現実は・・・。
投票率、獲得票の絶対支持率などを観なければなんとも言えませんが、それにしても日米軍事同盟深化派・米倉経団連擁護派は万々歳でしょうね。しかし、そこに落とし穴があるようにも思います。国民との矛盾は避けられないからです。
しかし、そうした矛盾をどうやって止揚していくか、共産党の真骨頂ですが、10年も基本的に同じやり方でやってますので、どうでしょうか?
本当に変えていくためには、中国風に言えば、国共合作でしかないですね!国民の命と暮らしと民主主義、平和を守るためには・・・
もう一つは、「旧態依然」風の活動のあり方の革命的変革でしょう!科学的社会主義と言っていますが、自分のところの活動の抜本的改善、革命的変革が出来なくて、社会の変革は近くに寄って来ないでしょうね。遠のくばかりです!
そのうち、共産党に代わる変革の勢力が出てくるかもしれませんよ。アラブや南米のように共産党がなくても、或いはあっても、歴史は大きく前進することだってあるのですから・・・。