「国民のための政治」との総選挙時のマニフェスト・スローガンを小沢に
横取りされた腹いせかどうかは知らないが、民主党はますます国民の生活や
安全を侵害する暴挙に邁進している。
活断層が強く疑われている真上にある大飯原発3号機に続き4号機再稼働
もさることながら、過去に何度も墜落事故を起し、その構造そのものの安全性
に疑問符が付き「未亡人製造機」と米国でも呼ばれている【オスプレイ】が
岩国に搬入された。
オスプレイは剥き出しのまま翼とプロペラを畳んだ状態
オスプレイ、岩国基地陸揚げ=米、普天間で本格運用へ―飛行経路の自治体、反発必至
(時事通信) - 2012年7月23日(月)11:22
何故、わざわざ岩国基地を経由して沖縄に運ぶのかは知らないが、沖縄の
怒りがこれで少しは緩和されるかというと、そうは問屋が降ろさない。
岩国基地を抱える自治体や周辺自治体まで怒りの渦に巻き込んでしまった。
岩国基地近くでオスプレイ陸揚げに反対の声を挙げる人々
オスプレイ、岩国基地に陸揚げ 基地近くでは反対集会
(朝日新聞) - 2012年7月23日(月)13:19
政府は「安全性が確認されるまで飛行させない」との建て前を言っているが
間もなく「安全性が確認された」と言うであろうことは目に見えている。
オスプレイ、岩国陸揚げ…試験飛行は当面自粛
(読売新聞) - 2012年7月23日(月)13:18
「大飯原発の安全性が確認されたから再稼働します」と云うのと全く同じ!
大飯原発が『安全』である程度にオスプレイも『安全』だという訳だ!
活断層の上に乗っかっている大飯原発が安全だと言う訳だから、構造に
致命的欠陥があっても安全だと平気で言うだろう。
「国民のための政治」は、完全に投げ出したと言わざるを得ない。
しかし、オスプレイを運んだ民間輸送船は巨大だった!
輸送船とオスプレイ搬入に抗議するボート
ことは、岩国基地と沖縄だけの話ではない。
【米軍は同基地での一時駐機を経て、沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)に配備し、10月の本格運用を予定している。山口、沖縄両県は安全性に問題があるとして反対している。
(中略)
10月に普天間で本格運用が始まると、国内各地で飛行訓練が行われる。米政府は高度150メートルの低空飛行訓練を行う可能性がある地域として東北、北陸、四国、九州など6ルートを示し、日本政府に伝えた。】(読売 7/23)
オスプレイの事故はいずれも低空で着陸しようとしたり旋回したりした時に
起こっているようであり、日本全国で低空飛行をするとなると、どこでも墜落の
危険と隣り合わせとなるのである。
これまでの開発途上の事故と今年起こった事故のいずれも徹底的に調査して
安全ではないことを明白にするべきだが、そんなことをするはずがない。
報道を見れば、どうも
【モロッコと米フロリダ州での墜落事故に関する米側の調査結果が出そろい
機体の安全性が確認されるまでは】(読売 7/23)と限定しているようだ。
日本人の生命を軽視する日米両政府に対し、怒りの声が挙がっている。
以下の毎日新聞のWeb記事は、結構まともに市民の声を取り上げている。
<在日米軍再編>オスプレイ搬入 「日本人の命、軽視」 海で陸で抗議の声「安全確認、信用できぬ」
毎日新聞 - 2012年7月23日(月)18:00
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オスプレイ、岩国基地に陸揚げ 基地近くでは反対集会
(朝日新聞) - 2012年7月23日(月)13:19
米新型輸送機MV22オスプレイ12機を積んだ民間輸送船グリーンリッジ(3万2326トン)が23日朝、米軍岩国基地(山口県岩国市)に到着し、陸揚げ作業が始まった。米軍は岩国に一時駐機させたうえで、10月初旬から米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)で本格運用する方針だ。
オスプレイはプロペラ部分を折りたたんだ状態で、基地内へ次々に運び込まれた。プロペラ部分を元に戻した後、機体やエンジンなどの点検作業を行う。今年4月にモロッコで墜落事故が起き、6月には米フロリダでも空軍仕様のCV22が墜落した。日米両政府は8月までにまとまる両事故の詳細な調査結果を受け、安全性が再確認されるまでは「いかなる飛行も控える」ことで合意している。
森本敏防衛相は23日朝、防衛省で記者団に「日本政府として飛行の安全性を確認して説明することに努力する」と語った。藤村修官房長官も同日の記者会見で「配備にあたって安全性が再確認されるのが大前提だ」と強調した。日本政府は週内に自衛隊や国土交通省などでつくる専門家チームを発足させ、今週末に米国に派遣し、米側から事情説明を受ける予定。
オスプレイ、岩国陸揚げ…試験飛行は当面自粛
(読売新聞) - 2012年7月23日(月)13:18
米軍が日本に配備する新型輸送機MV22オスプレイ12機は23日午前、民間貨物船で山口県岩国市の米軍岩国基地に到着し、基地内への搬入作業が始められた。
米軍は同基地での一時駐機を経て、沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)に配備し、10月の本格運用を予定している。山口、沖縄両県は安全性に問題があるとして反対している。日本政府は今後、米側から墜落事故調査の情報提供を受け、安全性の確認と地元説明に全力を挙げる方針だ。
オスプレイを載せた貨物船「グリーンリッジ」は23日午前6時10分頃、岩国基地に到着。米軍は同8時過ぎに陸揚げ作業を開始した。
日米両政府は、モロッコと米フロリダ州での墜落事故に関する米側の調査結果が出そろい、機体の安全性が確認されるまでは、岩国基地での試験飛行を自粛することで合意している。米側は事故調査を8月末までに終える予定で、その間は岩国基地の陸上で、主翼を広げたり、エンジンを回したりするなどの点検を行う。
藤村官房長官は同日午前の記者会見で「安全性が再確認されるまで、いかなる飛行も行わない」と強調した。森本防衛相は防衛省で「大きな混乱がなく、ほっとしている。我が方は、安全性の確認と(国民の)皆さんへの説明に努力したい」と語った。同省は月内にも事故調査に関する専門家チームを米国に派遣し、独自に事故を分析する方針だ。
10月に普天間で本格運用が始まると、国内各地で飛行訓練が行われる。米政府は高度150メートルの低空飛行訓練を行う可能性がある地域として東北、北陸、四国、九州など6ルートを示し、日本政府に伝えた。
駐日米大使館の報道室は同日、オスプレイの運用について「日本防衛への米国の関与を遂行するため極めて重要な要素であり、アジア太平洋地域の平和と安全を維持する助けになる」と、コメントを発表した。
一方、関係自治体では23日、批判の声が上がった。
搬入延期を求めてきた岩国市の福田良彦市長は「地元の切実な思いが政府に届かず、不信感と憤りを覚える」と語った。山口県の 二井関成
にいせきなり
知事も県庁で「一時駐機が長期化すれば、協力姿勢についても考え直さないといけない」と指摘した。岩国基地周辺の堤防や海上では同日、市民団体などが抗議活動を行った。
沖縄県の仲井真 弘多知事は「県民の不安が払拭されない限り配備には反対だ」とコメントを発表した。
オスプレイ、23日搬入=岩国基地へ、地元反発―政府、配備見直し求めず
(時事通信) - 2012年7月22日(日)20:51
米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ12機を載せた民間輸送船が23日早朝、米軍岩国基地(山口県岩国市)に到着し、機体が搬入される。相次ぐ墜落事故を受け、日米両政府は事故調査で機体の安全性が確認されるまで、日本国内で試験飛行しないことを申し合わせている。しかし、米軍は安全性を確認後、10月初旬には米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備して本格的に運用を開始する考え。山口、沖縄両県など地元自治体は強く反発している。
オスプレイを載せた輸送船「グリーンリッジ」は今月1日に米カリフォルニア州サンディエゴを出港。最後の経由地、韓国・釜山を22日午前に出た後、同日夜に関門海峡を通った。周防灘から瀬戸内海に入り、23日朝に岩国基地の岸壁へ接岸し、オスプレイを陸揚げする。
オスプレイは老朽化したCH46ヘリコプターの後継機で、日米両政府は航続距離や搭載能力の面で優れる同機の配備が、アジア太平洋地域の抑止力向上に資すると説明している。
しかし、同機は開発段階から重大事故が相次ぎ、今年4月と6月にも墜落事故で乗組員が死傷。米側は8月中に事故の調査結果を示す予定で、日本政府は専門家チームを米国に派遣するなどして安全性を独自に検証し、地元の懸念払拭(ふっしょく)に努める考えだ。
オスプレイ、岩国基地陸揚げ=米、普天間で本格運用へ―飛行経路の自治体、反発必至
(時事通信) - 2012年7月23日(月)11:22
米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ12機を積んだ民間輸送船「グリーンリッジ」が23日午前、山口県岩国市の米軍岩国基地に入港した。船体後部ハッチを開け、午前8時すぎに1機目のオスプレイを陸揚げした。残りの機体も順次陸揚げを進めた。
米海兵隊は機体の点検と試験飛行をした後、10月初旬に米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備し、本格運用を始める計画だ。
配備後は沖縄県や九州から東北にかけ低空飛行訓練が計画されている。安全性が未確認の段階でオスプレイ搬入を進めた日米両政府に対し、飛行ルート下の全国自治体で反発が広がるのは必至だ。
岩国基地の沖では23日早朝から、搬入に反対する市民団体がボートで抗議活動。福田良彦岩国市長は、基地の対岸から作業の様子を確認し、「地元の切実な思いが政府に届かなかった。大きな憤りを感じる」と述べた。
<在日米軍再編>オスプレイ搬入 「日本人の命、軽視」 海で陸で抗議の声「安全確認、信用できぬ」
毎日新聞 - 2012年7月23日(月)18:00
朝もやに包まれた海から巨大な貨物船がゆっくりと接岸し、「招かれざる新型機」が次々と陸揚げされた。23日早朝、米軍岩国基地(山口県岩国市)に運び込まれた米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ。墜落事故が相次ぐが、事故原因の調査結果すら示されない中で搬入が強行された。「日本人の命を軽く見ているのか」「欠陥機は今すぐ出て行け」。同基地周辺の海上や岸壁では、地元の市民団体だけでなく、オスプレイが配備予定の沖縄の住民らも抗議の声を上げた。【遠藤雅彦、野呂賢治、内田久光】
オスプレイ12機を載せた貨物船が岩国基地に近い海域に姿を現したのは、辺りが白み始めた午前5時過ぎ。ゆっくりと近づく全長200メートル、総トン数約5万7000トンの船体は、異様な威圧感を放つ。同6時半ごろに基地の港湾施設に接岸すると、同8時ごろにはハッチが開き、回転翼を折りたたんだ機体が次々と運び出された。
港湾施設から約2キロ離れた海上では同7時ごろから約2時間、搬入に反対する市民団体「岩国爆音訴訟の会」のメンバーら15人ほどがゴムボートと小型船計6隻に分乗し、抗議活動を展開。「オスプレイはいらない」「怒」と書かれたボードなどをかざし、「オスプレイは欠陥機だ。今すぐ出て行け」とシュプレヒコールを上げた。
抗議行動には、沖縄県東村高江から駆けつけた安次嶺現達(あしみねげんたつ)さん(53)の姿もあった。
米軍北部訓練場の約半分の返還に先立つ訓練場内のヘリ発着帯(ヘリパッド)の移設工事で、高江地区では集落を囲むように配置された6カ所のヘリパッド建設が始まっている。オスプレイの運用が計画されているといい、安次嶺さんは「住民が犠牲になる事故が起きれば、日米両政府に殺されるようなものだ」と訴えた。
一方、オスプレイが陸揚げされた港湾施設から約4キロの岸壁には、午前6時前から全国各地の市民団体や労組のメンバーらが集結。約150人が「オスプレイは米国へ持って帰れ」などとシュプレヒコールを上げ、怒りをぶちまけた。
午前2時から岸に立った岩国市の女子大学生(20)は「危険と知りながら持ってくるのは日本人の命を軽く見ているとしか思えない。許したら沖縄への配備や全国での訓練の道筋を作ってしまう」と険しい表情。同市の男性(72)は「米国が言う『安全性の確認』は信用できない」と訴えた。
◇沖縄「日米両政府に怒り」
岩国にオスプレイが陸揚げされ、配備先の米軍普天間飛行場を抱える沖縄県では改めて配備反対の声が一斉に上がった。
普天間飛行場の北東に位置する宜野湾市野嵩(のだけ)一区自治会の新城嘉隆会長は、テレビニュースで陸揚げされるオスプレイを見て「あの機体が墜落するかと思うと恐怖を感じる。沖縄がどれだけ反対しても、オスプレイを押し付けようとする日米両政府には怒りを感じる」と述べた。
同市で8月5日に開催される配備反対の県民大会に、地域ぐるみで参加することを自治会で決めた。新城会長は「配備反対の声を上げ続けるしかない。オスプレイには全国的な関心も高く、本土の人々と連携したい」と語った。米軍岩国基地の対岸であった抗議集会に駆けつけた嘉手納爆音訴訟原告団の平良真知事務局長は「国民より米国の意見を優先し民意を踏みにじる政府は本当に許せない」と語った。【井本義親】
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