読売新聞によると、2011年3月11日の【東日本大震災の】
最初の地震で、震源の東端に位置する海底地盤が約5メートル隆起し、
その後の超弩級津波で、海底を最大10メートル削ったとする
調査結果が発表されたようだ。
これらの地殻変動により、宮城県気仙沼市で76センチの地盤沈下した
ということである。
また、
【岩手県宮古市の田老地区で、東日本大震災の津波が高さ37・9メートルまで山中を駆け上がっていたことが3日、東京大学地震研究所の現地調査で分かった。】(読売 4/3)
と言う。
これが、極狭い範囲の地殻変動ではなく、規模の差はあっても、
東北沿岸全体に亘っていることを考えると地球活動の壮大さには、
人間による自然改造力(破壊の仕業)は無力であることが解る。
海底地盤が5m隆起、津波を巨大化か
(読売新聞) - 2011年4月2日(土)21:28
海底10m削られ、76cm地盤沈下…気仙沼
(読売新聞) - 2011年04月03日 18時03分
津波、37・9mまで駆け上がる…国内最大級
(読売新聞) - 2011年4月3日(日)23:05
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海底地盤が5m隆起、津波を巨大化か
(読売新聞) - 2011年4月2日(土)21:28
マグニチュード(M)9・0を記録した東日本大震災で、震源の東端に位置する海底地盤が約5メートル隆起していたことが、東北大学地震・噴火予知研究観測センターによる水圧計の調査でわかった。
M7クラスの地震での隆起は1メートル程度と考えられており、今回は大きな隆起が津波を巨大化させたとみられる。
水圧計が設置されていたのは、震源から約100キロ東の海底(水深約5800メートル)。海のプレート(岩板)が陸のプレートに沈み込む境界(日本海溝)の付近で、海溝から陸側に約20キロの位置にある。
同センターが3月24日に水圧計を回収し、水圧から海水面の変動を推定したところ、地震により海底地盤が約5メートル隆起していることがわかった。震源域全体(長さ450キロ、幅200キロ)の中でも、観測地点の隆起量が最大とみられる。海底地盤の隆起量を実測できたのは、世界初。
海底10m削られ、76cm地盤沈下…気仙沼
(読売新聞) - 2011年04月03日 18時03分
東日本大震災で、津波が宮城県気仙沼市の気仙沼湾の海底を最大10メートル削ったとする調査結果を3日、大阪市立大の原口強准教授(54)(地質工学)のグループが発表した。
同市で76センチの地盤沈下もみられるとしている。
3月27日~4月1日に行った音波で海底を探査し、地形や沈んでいる物の形状などを調べた。津波による水流が湾内を大きく削り、その土砂が陸に運ばれたことが分かった。漁船やつぶれた燃油タンクなどが沈んでいることも確認された。港は船が入港するには十分な深さがあるという。
また、地震でプレート(岩板)が動いたことで、地盤沈下も気仙沼市一帯で起きていた。数か月~数年間に再び隆起する可能性があるという。
津波、37・9mまで駆け上がる…国内最大級
(読売新聞) - 2011年4月3日(日)23:05
岩手県宮古市の田老地区で、東日本大震災の津波が高さ37・9メートルまで山中を駆け上がっていたことが3日、東京大学地震研究所の現地調査で分かった。
これまでの東日本大震災の津波調査での中では最大記録。明治三陸地震(1896年)の際に、同県大船渡市で観測された国内最高の38・2メートルに迫る。
同地区の小堀内漁港周辺で行った調査では、海岸から200メートル離れた山の斜面の高さ37・9メートル地点で、落ち葉が津波により洗い流されていたほか、その数メートル下では消防車が大破していたことが確認された。
同研究所の都司嘉宣准教授は「調査はまだ始まったばかりで、さらに高い地点で津波の痕跡が見つかる可能性は十分にある」と話している。