河北新報の報道によると、宮城県の農水産物の放射性セシウム残留値について、
今年4月から適用予定の新基準(一般食品:100 Bq/kg)を超しているのは、1%弱
であったことがわかったという。
宮城の農林水産物 放射性セシウム新基準超0.9%
(河北新報) - 2012年1月3日(火)08:15
キノコや山菜など、山林などに降灰した放射性物質によって汚染されたものが
基準値超えの農水産物の多くを占めたようだ。
【宮城県は福島第1原発事故後、農林水産物1万1623点を検査した。
一般食品の新基準(1キログラム当たり100ベクレル)を適用すると、全体の107点(0.9%)が基準値を上回った。
最も多いのはキノコや山菜など林産物で、84点のうち18点(21.4%)が該当した。
半数以上は50.0ベクレル以下だった。】
母集団がこの程度の数になると、0.9% という比率は比較的信頼できると思う。
一方で、
【栗原市の原木ムキタケ(露地)1400.0ベクレル、白石市の原木シイタケ(露地)597.7ベクレル、栗原市の農家が育てた肉牛1頭528.8ベクレルの3点で、いずれも流通していない。】
と、あるように、以前高いレベルを示すものもあり、単純に「安心」
して良いとも言えない状況である。
福島県での同様の基準での検査結果は、Web情報では見付からないが、
コメについての結果が掲載されていた。
それによると、新基準値超は、5.5 % の高い数値であったようだ。
コメの暫定基準超え0.3% 福島県の線量高い地区
(朝日新聞) - 2011年12月28日(水)22:49
【関連記事】
セシウム汚染米、500ベクレル超地区作付け制限 農水省方針
(河北新報) - 2011年12月28日(水)08:15
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宮城の農林水産物 放射性セシウム新基準超0.9%
(河北新報) - 2012年1月3日(火)08:15
食品に含まれる放射性セシウムの新たな基準値案を、宮城県がこれまで実施した県内農林水産物の放射性物質検査に適用した場合、基準値を上回るのは全体の0.9%となることが、県の試算で分かった。県は「基準が厳しくなっても安全な食品だけが市場に出回ることに変わりはない」と強調している。
宮城県は福島第1原発事故後、農林水産物1万1623点を検査した。現在の暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレルなど)を超えたのは栗原市の原木ムキタケ(露地)1400.0ベクレル、白石市の原木シイタケ(露地)597.7ベクレル、栗原市の農家が育てた肉牛1頭528.8ベクレルの3点で、いずれも流通していない。
一般食品の新基準(1キログラム当たり100ベクレル)を適用すると、全体の107点(0.9%)が基準値を上回った。最も多いのはキノコや山菜など林産物で、84点のうち18点(21.4%)が該当した。半数以上は50.0ベクレル以下だった。
コメや野菜など農産物は、検査した879点のうち、基準超は8点(0.9%)で、内訳は野菜・果樹など4点、大豆3点、コメ1点だった。
水産物は300点のうちヤマメやギンザケなど4点(1.3%)が基準を超える計算になった。
畜産物では、牛肉の0.7%が100ベクレルを上回った。原乳は基準値が200ベクレルから50ベクレルに厳しくなったが、いずれも基準を下回っている。
宮城県は「新基準が適用されても、消費者への供給体制、生産者の生産活動に大きな影響はないだろう。引き続き厳格に検査し、安全なものだけを市場に出す」と話している。
現在の放射性セシウムの暫定基準値は野菜類、穀類、肉・卵・魚・その他が各500ベクレル、牛乳・乳製品、飲料水が各200ベクレル。
[放射性セシウムの基準値案]
食品による放射性セシウムの年間被ばく限度を現在の5分の1となる1ミリシーベルトに設定。基準を大幅に厳しくし、一般食品は1キログラム当たり100ベクレル、牛乳、乳児用食品各50ベクレル、飲料水10ベクレルに再編する。厚生労働省が薬事・食品衛生審議会部会で昨年12月に示した。原則としてことし4月から適用する予定。
コメの暫定基準超え0.3% 福島県の線量高い地区
(朝日新聞) - 2011年12月28日(水)22:49
福島県産のコメから国の暫定基準値(1キロあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、県は28日、放射線量が比較的高い地区を対象にした全戸調査を終えたと発表した。暫定基準値を超えたのは福島、伊達、二本松の3市7地区の14戸14サンプルで、全体の0.3%。
新たな基準値案の同100ベクレルを超えたのはサンプル全体の5.5%だった。
調査は、「特定避難勧奨地点」に指定されるなどした6市22地区の4840戸を対象に11月下旬から実施してきた。
県は、収穫時の検査でわずかでもセシウムが検出されたコメがとれた29市町村128地区の計約2万戸を対象に、1月末をめどに調査を終える。結果は来年の作付けの参考になる。
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セシウム汚染米、500ベクレル超地区作付け制限 農水省方針
(河北新報) - 2011年12月28日(水)08:15
農林水産省は27日、厚生労働省が食品に含まれる放射性物質の新基準値案を示したことを受け、2012年産米の作付け制限の方針を示した。11年産米の検査で暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を超えた地区では、12年産米でも新基準値案(同100ベクレル)を超過する可能性が高いと判断。作付け制限を行う必要があるとした。
11年産米の検査で新基準値案を超えた地区については、作付け制限を行うかどうかを十分検討する必要があるとした。制限区域を現行の旧市町村単位とするかどうかも含め、福島県が進める全戸検査の終了を待って来年4月までに決める。
いずれ新基準値案が適用されることから、農水省は11年産米の検査で新基準値案を超えた福島県産米を市場から隔離することも決定。農水省関連の公益法人が市場価格に近い金額で買い上げ、県内の倉庫などに保管した後で廃棄処分する。
買い上げに必要な資金は公益法人が拠出し、東京電力が出す賠償金で補填(ほてん)する。隔離対象は暫定基準値超えのコメに限れば約3600トン、新基準値案超えと合わせると約4000トンに上るとみられ、買い上げ金額は約10億円と推計される。買い上げは来年1月にも開始する。
宮城県内でも、白石市旧越河村の1地点で新基準値案をやや超過しているが、「既に精米され、流通したと聞いている」(同省)とし、県や市と協議する。
鹿野道彦農相は27日の閣議後の記者会見で「制限区域は12年産米の作付けに間に合うように正式決定する。新基準値案を超えるコメの隔離も、消費者の不安解消と生産者の経営安定につながる」と強調した。
佐藤雄平福島県知事は「作付け制限の対象地域が増加すると見込まれる上、食品の新基準値案への対応も求められ、厳しい内容だ。国に除染や賠償、救済策を強く要望する」との談話を出した。
◎6市25地区制限対象か 福島県内
福島県が県内の2011年産米の放射性物質調査を行った結果、1キログラム当たり100ベクレルを超す放射性セシウムが検出されたコメの産地は27日現在6市25地区に上り(地図)、これらの地区が12年産米の作付け制限の対象になる可能性がある。
25地区のうち現行の国暫定基準値の500ベクレルを上回ったのは福島市大波、渡利地区、二本松市渋川地区、伊達市保原町柱沢、富成地区、同市霊山町掛田、小国地区、同市月舘町地区の3市8地区。国の出荷停止指示を受け、市場への流通を止めている。農水省の新方針では「作付け制限を行う必要がある」とされた。
100ベクレル超500ベクレル以下は福島市平田、水原、庭坂地区、伊達市保原町上保原地区、同市霊山町石戸、霊山地区、同市月舘町小手地区、二本松市岳下、大平、小浜、塩沢、木幡、戸沢地区、本宮市白岩、白沢和木沢地区、相馬市玉野地区、いわき市久の浜地区の6市17地区。新方針では「作付け制限を行うかどうかを十分検討する必要がある」地域に入った。
県は調査を継続中で100ベクレルを超す産地が増える可能性がある。
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