JUNSKY blog 2015

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今度は警察犬!【秋田小1児童殺害事件】

2006-06-06 12:03:36 | 事件・事故
昨日から引続き【水死女児の母逮捕】についての決め付け報道への反論。

 TVや新聞を見ていると、これだけを、疑う事無く見ていれば、容疑者を『凶悪な犯人だ』と思う視聴者・読者も少なくないであろうと思う。
 完全な、誘導(あるいは“扇動”と言っても過言ではない)報道である。

 今朝の『朝ズバッ』では、『警察犬が被害者宅から容疑者宅に何度も行った』と言う情報を『証拠』扱いして、みのもんた氏は性懲りも無く、容疑者を犯人と断定して話を進めていた。

 さらに、容疑者が『首を絞めた』という殺意をほのめかす供述をしているかのようなニュース(朝日新聞など)を、さも正規の情報であるかのように伝えた。

 又、容疑者の性格の『二面性』なるものを、昨日に引続き同じ映像を繰り返し使って、視聴者をミスリードするべく(まさに意図的に映像を使って)、解説していた。  しかし、このような容疑者の対応(激昂)は、何日も家を取り囲まれて、買い物にも行けない様な日常生活阻害や、家の中まで撮影しようとしたりされる状況に陥れば、致し方ないことであろうと私は思う。

 (あなたがそんなことをされたら怒るでしょう、みのもんたさん!)

 それを意図的に切り取って『二面性』を強調し、視聴者に容疑者を『二重人格』と誤認させるような報道は常軌を逸していると言わなければならない。

 この、みのもんた氏のヒステリックなやり方に比べ、同局の現場に密着しているレポーターの説明は、一定の冷静さを保っていた。

『警察犬が容疑者宅へ行ったこと』については、容疑者の娘(水死)と被害者が仲の良い友達であったことを考えれば、当然であること(容疑者が被害者を自宅に連れ込んだという『犯罪の証明』にはならないこと)。

『首を絞め殺意をほのめかしたこと』については、公式発表は一切無く、一部報道機関の先走りであるとするコメントを行なっていた。

 また、周辺住民の容疑者への反応についても、映像で流されるものはネガティブなものが多いが、レポーターは「受け止め方によって様々な反応があり、容疑者に良い印象を持つ住民や、理解を示す住民も少なからず居る」ことを伝えていた。

 他局も含めて、概して現場で密着取材しているレポーターは、事態の推移を冷静に捉えているのに対して、又聞きのスタジオキャスター(みのもんた氏など)や編集者が、ヒステリックに視聴者を扇動している傾向が見られる。

 レポーター達が、事態の推移を正確に捉えようと情報収集や取材に努力している姿勢には、少しほっとした感がある。

 NHKは、キャスターが扇動するほどではないが、警察発表べったりで、事実上犯人扱いの表現を行なっている。

 今日の「赤旗」15面では、容疑者名は匿名ながら、DNA鑑定などの証拠で事実上犯罪が裏付けられたような取り扱いがなされており、『赤旗よお前もか?!』という感想である。 私が昨日書いたような疑いの視点に欠けている。

 何回も述べるが、報道機関は【松本サリン事件】の教訓を何と心得ているのか?
 有罪になるまでは、犯人とは言えないのである。

憲法も刑法もないがしろにしている報道機関の姿勢を強く批判するものである。

秋田小1児童殺害事件-8
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