満月に捧ぐ 2006-12-07 08:22:53 | Weblog 善悪の徴(しるし)を見たし満月の 澄清(ちょうせい)のそら雲ひとつなく 端々へ光が渡る天空に 在って在るべき雲流れ行く 夕焼けがビルのガラスに留まりて 帝都の刻(とき)は足早に過ぐ 新しき季節の感覚詠むべきか 春に入道秋は霞むぞ 月光が南の空を埋めつくし 仄かに白い闇はてし無く 深き夜冷気のような月光は 音とてなくし降り来るかも