ウォーホール左派

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

ざとうくじら

2008-03-04 20:57:54 | Weblog
凍てつく 南極海

調査捕鯨で捕獲した
ざとうくじらの尾に
冷たい鋼鉄のワイヤーが掛けられて

甲板に巨大な鯨肉の塊が引き上げられた

吹雪く公海上で
人の身の丈もある 刃物で 
今 くじらの解体が始まる


白い腹に刃物は ずぶりと刺し込まれ
内臓が踊りだす 鮮血が甲板を洗う
暖かで 湯気を立てている

今の今まで大海を泳いでいたもの

解体が始まる
押し黙った若者達!

解体が始められる
まるで日本国のように

時をみよう
いまこそ
ジジイ引っ込め!
官僚 死ね! 坊主 焼き殺せ!
およそ邪悪の権化に
言論弾 浴びせかけ

息の根を止める

ソビエトが解体する前の指導者ほどに年寄りの権力者
まるで・・・ソビエトが・・・

解体が始まる
ざとうくじらの
我が 日本国の

全ては
後に続く
若者達へ・・・
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春が寝息をたてて

2008-03-04 15:44:22 | Weblog
そんなふうに
春が眠り 寝息が聞こえて
やすらって いたなら

霞むんだ

高雲の桜色の空に やってきた
風にほんのりと

春の靄は大きな体を
この地にあずけきって
眠っている

風の通り過ぎる
密かな街

気持ちが空をむいて
小さな意志がふつふつと

あの雲のように湧き上がり

この部屋から見上げた 
空は何か眠そうで

瞬きをしている
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