爽やかな空気を深める秋に
ひっそりとした山村で
柿の実が色づく
廃校となった
村の分校
その窓の隙間から
密かなコーラスの声を
幻の中 聴いて
この村の道を辿る時
重ねる転生は
熟すだけ熟して
江戸時代末期に
私は郷愁の漢詩を書き散らし
道端の道祖神に
軽く一礼を済ませて
燃えるような彼岸花を見送ると
開けた場所で
持参したジョイスの
「若き芸術家の肖像」の一文を
無造作に選び出す
時空を飛翔して
アイルランド文藝復興運動の波に酔う
校庭に響き舞う作家たちの息吹
19歳の思春期に砂漠に降り立つように
何の当てもなく
ジョイスを読んでいたあの日々…
前世の秋の日は
柿のように色づいて
革命を標榜した
我よ!
200年の時を隔てて
この世へ再び受胎した我は
文学を志す
はち切れんばかりの青年を
演じている
ひっそりとした山村で
柿の実が色づく
廃校となった
村の分校
その窓の隙間から
密かなコーラスの声を
幻の中 聴いて
この村の道を辿る時
重ねる転生は
熟すだけ熟して
江戸時代末期に
私は郷愁の漢詩を書き散らし
道端の道祖神に
軽く一礼を済ませて
燃えるような彼岸花を見送ると
開けた場所で
持参したジョイスの
「若き芸術家の肖像」の一文を
無造作に選び出す
時空を飛翔して
アイルランド文藝復興運動の波に酔う
校庭に響き舞う作家たちの息吹
19歳の思春期に砂漠に降り立つように
何の当てもなく
ジョイスを読んでいたあの日々…
前世の秋の日は
柿のように色づいて
革命を標榜した
我よ!
200年の時を隔てて
この世へ再び受胎した我は
文学を志す
はち切れんばかりの青年を
演じている
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